映画おすすめ 『アリータ:バトル・エンジェル』|映画レビューズ
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映画おすすめ 『アリータ:バトル・エンジェル』

「アリータ:バトル・エンジェル」

注意:ネタバレ、長文
2019年公開のアメリカSFアクション映画であり、日本の 「銃夢」を原作といて制作ジェームズ・キャメロン、監督ロバート・ロドリゲスで制作された。
物語は地球に巨大な空中都市があった時代。火星との戦争を経て地球上に唯一残った空中都市ザレム。その下で暮らす元ザレムのサイボーグ専門の医師イドは、廃品置き場から綺麗な顔をしたサイボーグの上半身を拾ってくる。その中には生身の脳が入っており、イドは亡くなった娘に使う予定だったボディを彼女に移植する。
目覚めると彼女はすべての記憶を失っており、イドは亡き娘と同じ名前アリータと名付ける。
彼女は十代の娘らしく活発に街を散策し、そこで出会ったヒューゴと友達になる。青年の目的はいつかザレムに行くことだった。
しかしそのために仲間とサイボーグを襲い、部品を奪って街の権力者でモーターボールというサイボーグ同士が争う格闘スポーツを主催するベクターに部品を売って、ザレムへ連れて行くと約束をとりつけていた。
やがてアリータとヒューゴは恋をして、2人でザレムに行くため、アリータは賞金稼ぎに登録したりモーターボール選手になったりするが、賞金稼ぎとして大暴れした時に敵愾心を抱いた男にハメられヒューゴは賞金首になってしまう。
アリータはヒューゴを助けるため、そしてザレムにいる男を倒すために戦うことを誓う。
ジェームズ・キャメロンはアバターを制作する前に、2つのプロジェクトを動かしていた。
両方とも実写、CG、ゲームといった垣根を超えた融合した映像体験が目的のプロジェクトであり、それがアバターとこのアリータである。
アバターは語ることもないが、映画史に残る映像体験をさせてくれる、凄い映画となり、CGと実写の融合がみれたきがした。
本作もその面においては実写とCGの融合は見事である。アバター以上に実写とCGが融合した凄い映像になっている。ただ分かりづらい。顔だけが実写であとがCGとか実写とCGの顔をあわせたりしているなど、非常に分かりづらいが凄いことをしているんです。主人公の顔は特にアニメ顔になっているので一番わかり易い。実際の女優さんとは見た目が全然違うがあそこまでできるのは凄い技術だ。
実写とCGの融合はもう完成している。更にその進化をアバターが見せてくれるものだと期待したい。
ジェームズ・キャメロンは新技術を開発しないと映画を作らない人なので、これは間違いなく新技術の塊のような映画である。あるゲームクリエイターは「キャメロン監督の後を我々はただ歩いているだけ」と公言しているほど、この映画の技術を高く評価している。
ストーリー面から見ると、漫画的である。間違いなく原作に忠実にしたのだろうが、完結まで物語を描いていないのが、次を狙っているハリウッド映画っぽくて、個人的にはすきではない。
しかし引き合いに出して悪いがハリウッド版攻殻機動隊よりずっと凄い映像と、原作に敬意を払っているのを感じられた。
ただ続編がるのかは分からないが、今回の映像よりも更に凄いものを期待したい。
映画は映像の芸術。映像にとことんこだわってほしい。
これがどうしてアカデミー賞、視覚効果賞を受賞できなかったのか不思議である。

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