「SF新世紀レンズマン」
注意:ネタバレ、長文
1984年公開のアニメ映画であり、SF小説の金字塔を映像化した作品である。後にテレビシリーズも放送された。
物語はとある銀河。ボスコーンなる悪が銀河を覆い尽くそうとしていた。銀河の平和を守る銀河パトロールは、レンズマンという戦士を使い、ボスコーンを壊滅させる情報を入手した。しかしそれを持ち帰ろうとした矢先、レンズマンは敵襲を受け、宇宙船はとある惑星へ墜落しようとしていた。
主人公の青年キムは父と農業をしながら暮らし、地球へ向かう予定になっていた。ところが惑星へ落下してくる宇宙船を不時着させたことから、レンズマンの力とデータを受け継ぎ、銀河パトロールの基地へ向かう。だがそれをボスコーンは許さなかった。キムたち一行の大冒険が始まる。
本作は当時、実写映画でも大作を制作する予算12億円を投じて制作され、まだ黎明期だったCGを手書きアニメと合成した映像になっている。
個人的にはまだ無骨なCGと手書きアニメの映像が不思議な感覚で面白かった。
それにしてもハリウッドでこの2年前に映画トロンで世界で初めてのコンピュータグラフィックが映画に使われ、それを日本でも使用した。しかもアニメの世界で。当時のアニメ業界の映像へのこだわりが伺える。
ちなみにレンズマンよりもゴルゴ13が最初にCGを使った アニメだそうだ。
今では当たり前になったことがこの映画のほうが斬新に見えるのは、皮肉なものである。
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