映画おすすめ DUNE 長尺版|映画レビューズ
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映画おすすめ DUNE 長尺版

DUNE 長尺版

DUNEといえば、デヴィット・リンチ監督が映画化したSF映画としてしられている。

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SF小説界では名作中の名作であるこの壮大なシリーズを最初に映画化しようとしたのは、フランスで主に活躍するカルト映画の帝王アレハンドロ・ホドロフスキー監督だ。

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彼はあらゆる方面でその当時、集められるだけの最高のスタッフ、キャストを集め、脚本、絵コンテまでも制作し、あとはハリウッドで資金調達するばかりとなった段階で、ホドロフスキー監督がカルト映画の監督であったことから、どこも映画化へ資金を出してくれる会社はなく、計画は消滅してしまった。

 

余談だがこの破綻した脚本をもとに、フランスでは漫画化、映画界では初代エイリアンを代表とする、あらゆる映画に影響を及ぼし、形になっている。

 

話を戻して今現在あるリンチ版だが、版権を手にした会社側が選んだ監督は、カルト映画で世界にセンセーショナルを巻き起こしたリンチ監督であった。

 

しかし当の監督本人は「DUNEは駄作だった」と公言している。だがマニアの中では今も人気がある作品になっている。

 

私個人の意見としてはホドロフスキー監督の構想を知っているからこそ、地味になってしまった気がしてならない。そして今ある劇場公開版は総集編にしか見えない。

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それもそのはず、リンチ監督はこの映画を6時間として考えていた。ところが映画会社が2時間にフィルムを切り裂くなどざらにある話であり、この映画ももれなくその例に従い切り裂かれた。

 

結果、誰が見ても総集編にしか見えない映画が完成したというわけだ。

 

これ以降、リンチ監督は原作ありきの映画には手を出さなくなり、SF映画とも縁遠くなっている。

 

DUNEの話はだがこれでおわりではないのだ。実は、数年後にリンチ監督の許諾もなく残っていたフィルムをつなぎ合わせ、テレビ放送版を制作した。しかも劇場版よりも1時間長い3時間構成の、まったく印象の違う映画に仕上げたのだ。

 

これにリンチ監督は、自分の名前をクレジットしないでくれ。と激怒したとか。

 

この長尺版、まずオープニングから異なっている。絵で描かれた物語の舞台となる宇宙の過去の歴史を語り、登場人物たちを説明している。

 

また所々に必要だったはずのシーンが追加された事によって、主人公や周囲のキャラクターに厚みがでている。

 

これが6時間分あったなら、きっともっとすごい重厚な映画になったことだろう。

 

近い将来、再び映画化されるそうだが、今度はどういった形になるのか楽しみである一方、2回も失敗している企画だけに、成功できるのか心配である。

 

ファンとしてはホドロフスキー版がもし制作されていたならば、スター・ウォーズと並びSF映画を変えた映画になるはずだっただろう。

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