「ドクター・フー」
何年も前になる。NHKで放送されたイギリスのSFドラマを観た時、アメリカの制作するSFドラマとは違う、イギリスらしいユーモアに溢れたSFに触れ、興奮したのをおぼえている。
タイムトラベラーの見た目は異星人である「ドクター」は、あらゆる時代、場所にあらわれてはそこで起こる超常現象を解決していく物語。
Xファイルやアウターリミッツのような、宇宙から人体のミクロの世界、都市伝説などを扱い、そこにユーモアが加わる。このドラマが開始されたのは、スター・トレックシリーズよりも古く、最初は子供向けの30分ドラマだったが人気が出たことから1時間ドラマとなった。特徴的なのは主人公であるドクターが数シーズンで変わることだ。さすが007の国、主人公が変わってもシリーズは続く。しかもSFとあり、ドクターは定期的に体が変化するという設定で、俳優の交代に理由をつけている。
シリーズは一時、中止期間を挟んで、2000年代に復活、現在も続いており、昨年からは初の女性ドクターとなった。
ギネスブックにも世界一長いSFドラマシリーズとして掲載されている。まさしく007シリーズと並ぶ、イギリスの文化となっている。私も放送が日本で中止されてから、見る機会がなかったが、私の知っているドクターの次のドクターに変化してからのシリーズがソフト化されているので、現在視聴している。映像は近年のNetflixなどと比べると、安っぽい。しかしそこがこのドラマのらしさというか、レトロなところが面白いのだ。しかもタイムトラベルしているので、宇宙の終わりを映像で初めて描いたSF作品でもある。なんでもありのSF。SF好きだったらきっと満足するドラマである。
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