日蓮映画 ネタバレあり
あらかじめ書いておきますが私は日蓮宗でも、仏教徒でも宗教に思うことがあるとかもありません。無宗教の映画が好きな男の感想だと思って読んでください。
「日蓮と蒙古大襲来」
日本映画黄金期。大映の永田雅一社長は日蓮宗として知られており、日蓮の一生を映画にしたいということで、当時、大映の大スターだった長谷川一夫を日蓮に、日蓮が日本の柱となる、と決意してから武家との対立、当時の主流だった天台宗から異教徒と言われて、当時の鎌倉幕府から島流しにされたりと、波乱万丈な人生の中でも、自分の信仰を捨てず、道に立ち、教えを説きながら、幕府への進言書などを書く。
やがて蒙古が襲来し、日本は苦戦するも日蓮の願いが届き、神風が蒙古を撃退する話になっている。
日蓮というとどうしても伝説が多く、どこまでが事実なのか信じられないが、物語としては面白かった。
また永田社長の力の入れようが分かるスケールの大きな映画になっていた。
セットの巨大さ、エキストラの多さ、特撮。まさしす大スペクタクルに仕上がっている。
「日蓮」
蒙古大襲来から時代が経ち、日本映画界を取り巻く環境が悪化する中で、永田社長はもう一度、日蓮を映画化した。
今度はキャストを一新して、萬屋錦之介が日蓮を熱演している。
物語の大筋は蒙古大襲来と変わりないが、日蓮の子供の頃の回想や、宗教家としてのリアルをを追求しながらも、伝説の部分はしっかりと入れている。
そして特徴的なのは日蓮の最後までを描いている。
蒙古の襲来も台風の影響であり、日蓮は関わっていないことになっている。
こちらの映画のほうが、人間、日蓮を描いている気がする。
宗教映画というのは、必ず批判する人たちがいる。宗教の自由だから、特別それを批判波しない。
信じるもののために講義するのはけっこう。
表現の自由も素晴らしい。
だから宗教映画は面白い。議論が起こることは素晴らしいことだ。
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