「地獄 1999」
またとんでもない映画を見てしまったものである。
この映画は日本の映画界の鬼才と呼ばれる石井輝男監督が制作した、一種の日本の犯罪者に対する憤り映画である。
物語は地獄の閻魔大王が1人の女性に目をつけ、彼女ならば地獄を理解してくれる、と地獄に招き入れ、地獄に堕ちた極悪人たちがどのような罰を受けるかを見せるというものだ。
だがこの映画、大半がオウム真理教を批判する映画となっており、オウム真理教がどのようなことを行ったのかなどを描いている。
特撮、特殊メイクなどで安っぽさはどうしてもいなめないところもあるものの、人間の法律、人間の掟を超えたところで、極悪人が罰を受けているとするならば、これが信じるであってほしいと願いたくなる映画だ。
今、この時も地獄では極悪人たちが終わりのない苦しみを与えられ続けている。そう考えるだけでも、気持ちは軽くなる。
私の宗教観ではここまで古典的な地獄はまずないとは思う。ただ可視できないなんらかの、魂の苦しみを与える地獄と呼称される場所は存在するであろうと個人的には思っている。だからこの映画で表現されている現実の犯罪者たちはきっと、人間の法律ではさばけない罰を与えられ続けていることだろう。
そう願いたい映画でありました。
映画観るなら<U-NEXT>
PR
映画ランキング
コメント