第181号「バットマン オリジナルムービー」
「バットマン オリジナルムービー」これはドラマ怪鳥人間バットマンの映画版であり、DCコミックスのコミックでは初の長編映画となる。1年先輩のスーパーマンはコミックの人気はすぐれていたものの、その超人的なパワーを表現するのに苦労したらしく、映像化は連続活劇の時代1940年代まで遡る。これはハリウッド黄金期と呼ばれていた時代だ。チャップリンが活躍していた頃にはすでに、劇場でバットマンは人気者になっていたのだ。
それからバットマンは不動の人気を今までスーパーマンにわたすことなく、DCの看板キャラクターとして活躍している。1966年に公開されたこの映画は、ドラマのキャストそのままにバットマンとロビンが活躍するのを描いている。物語はゴッサムの敵たちが手を組み、全員で世界各国の代表が集まる会談を襲撃する。これを阻止すべく2人が活躍する。年代が上の方にはおなじみのバットマンは、まだ明るく子供受けを狙っていた時代のバットマンをそのまま実写化した通り、底抜けに明るく、コメディ映画としてみるのが一番である。まだバットマンというものを知らなかった時代、私個人がこれを観た時、なんとチープなヒーローなんだろうか、と感想を抱いたのを覚えている。だが今みると、これはこれでバットマンというあらゆる形へ変化し続け、時代に合わせて変化するヒーローの姿がそこにはあった。あの当時だからこそ、眉毛のあるバットマンも受け入れられた。今の時代には滑稽に思えるかもしれないが、あれが当時のバットマン。紛れもなくブルース・ウェインなのだ。2019年、バットマンは生誕80年を迎え、今年はなにか大きなイベントがあると思われる。来年までにはバットマン関連のタイトルが12も予定されている。日本の漫画で例えるならば、本編の他に12の別の話が同時に違う雑誌で展開されるということを意味している。今はどうか知らないが、グリーン・ランタンというヒーローは5タイトルを、Xメンは3タイトル、スーパーマンは5タイトルが同時進行していた時代があった。バットマンは常にバットマン、オールスターバットマン、ディテクティブコミックと3つの話が並行して進んでいるので、これにさらに現在はバットマンダムドが追加され、バットマン&キャットウーマン、バットマンザ・ラストナイトが予定されている。これにまだまだ加わる予定なのだろう。いずれにせよ今年と来年はバットマン祭りが続く様子なので、この機会に原点に戻ってみるのも良いかもしれない。
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