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さて本日の映画レビューは、失敗したとされているこちらの映画。
第160号「ジュピター」
《ジュピター 概要》
2015年公開のSF映画であり、ウォシャウスキー姉妹監督作品である。
企画を持ち込まれたのが2009年であり、フランチャイズ作品を目標として企画された。
現時点ではこのジュピターから派生する作品の噂はなく、単体で終わる可能性もある。
《ジュピター 物語》
ジュピターと名付けられた彼女の父親は、強盗に殺されてしまい、母親の親族の家で清掃の仕事をしながら、地味な生活をおくり、もうこんな生活嫌だ、と起きる毎日。
亡くなった父親は望遠鏡で夜空を見上げるのが大好きで、ジュピターも父親と同じ望遠鏡をインターネットで手に入れる。
そのお金を手に入れるべく、従兄弟に促されるまま、卵子を売る病院へと行く。
そこで医師と看護師が異星人へ変貌し、彼女は殺されかける。
しかしそこへ男が入ってきて、壁や天井を駆け回り、異星人を倒してジュピターを助ける。
そして、彼女は全宇宙を支配する陰謀に巻き込まれる。
《ジュピター 感想》
ウォシャウスキー姉妹が製作したということで、注目を浴びた作品である。
(ちなみに元は兄弟だったが2人とも性転換をして今は姉妹となっている)
姉妹の映画で有名なのは「マトリックス」シリーズであろう。当時、映像革命と言われ、最新の技術を使用した映像は、これまでの映画の常識を大きくこえ、世界観もまたレザー、無機質とスタイリッシュであった。
思えば「マトリックス」以降、姉妹の話題はなく、製作する映画はどれもヒットと呼べるものはなかったと思える。
ようやくその低迷期を脱したと思える映画であったが蓋を開けると、不評で興行的にもいまいちと、なんとも言えない成績に終わってしまっている。
内容としては上記にあるように、シンデレラ物語のような構成になっている。
筆者としては特別、悪くはないと思えた。しかしそこが良くなったのかもしれない。他のレビューサイトを見ていても、退屈でもなく面白くもない、とあるようにまさしくその通りの映画であった。
「マトリックス」で無機質な世界観を描いたから、今回は動物をメインに据えたキャラクターが多く、一説では子供向けにしたかった、という話も聞こえてきている。そのせいなのか、キャラクターはどこかコミック風であり、前半に登場するハンターたちは特にそうである。
しかし話としては、宇宙を舞台とする壮大な資本主義の話である。
だがそこが全面に出ていなかったのかもしれない。
シリーズ化もみこして、今回はスケールを抑えめにしたのだろうが、逆にスケール不足を感じた。
また宇宙最大の一族というが、やっていることの壮大さがいまいちハッキリせず、1つの惑星を収穫するといいながら、そのシーンは出てこない。
また王位相続の手続きも、タブレットのような機械ですませるなどと、いまいちスケールに欠けていた。
「マトリックス」シリーズ後半もそうであったが、姉妹しか分からない独自の世界観があるせいかもしれない。
嫌いではないが、もう一つ、何かが足りない映画であった。
是非とも続編を期待したいが、話題にならなかったこともあり、難しいかもしれない。
本日の映画レビューは以上。
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