映画おすすめ ドールハウス~想いをこめて~|映画レビューズ
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映画おすすめ ドールハウス~想いをこめて~
前々回のブログ 映画おすすめ 私がこわい100のこと

前回のブログ 映画おすすめ カイザー ヴィルヘルムの記念碑に最初の石を置く 1895年

後悔ばかりの人生

「ドールハウス~想いをこめて~」

評価:★3,8

・映画おすすめ 物語


フィリピンでバンド活動をするラスティンは、警察の長官の息子であり、自堕落な生活を送っていた。

酒を飲み、ドラッグに溺れ、バンドのボーカルとしてしかしそれなりに活躍していた。

ある日、バンドメンバーの一人の薬物の過剰摂取で死亡してしまう。

それでもラスティンの父親の影響力で事件にはならず、実家に帰ると、父親から何度、恥じを書かせれば気がすむんだ、と叱責される。

そんな家が嫌になり、昔住んでいたロッテルダムに逃避行する。

そこには若いころ、唯一、愛した女性が住んでいるはずだった。

彼女に会いに行った彼は、そこでおねぇの男と小さな女の子、ユミと出会う。

話しを聞いているうちに、男はユミの叔父であり、ユミはラスティンの娘であることが判明する。

しかも愛した女性は事故で亡くなっており、父親はろくでなし、と一族の中では評判になっており、今は家を空けているが、亡くなった元妻の姉がユミの母親をしているのだった。

自分が父親だと言い出せないまま、ラスティンは偽名を使い、子守りをするようになる。

するとユミもなついてくれて、はたから見たら本当の親子のようだ、と言われるほどに仲良くなるのだった。

しかし幸せは長くは続かず、元妻の姉に彼がいることがばれてしまい、ユミに会えなくなるのだった。

だがユミは一人で彼の家にやってきて、二人で逃げ出し、ユミが学校で行う歌のオーディションまで一緒にいることを決めるのだった。


・映画おすすめ 感想


人は後悔ばかりの人生を歩む。

本作は失ったものは戻らず、消せない過ちもあることを物語っている。

ロッテルダムで結婚した女性と喧嘩別れし、フィリピンに戻り、薬漬けの日々を送る主人公。

彼はきっと、人々の許してはもらえない過ちの象徴なのかもしれない。

そんな男に子供がいることがわかる。

ユミは本当に天使のように彼を救ってくれるが、過去に起こした過ちは消すことはできない。

神様はそこまで寛容ではないようだ。

しかしラストには、かすかな光が見える終わりになっている。

泣かせようとする演出が、逆に泣けないが、タイトルの意味を理解した時、自然と涙があふれてくる映画ではある。


監督
マルラ・アンチェタ
脚本
オナイ・サレス
出演者
バロン・ゲイスラー
アルセア・ルエダス
メアリー・ジョイ・アポストル
フィ・パルモス
カトリーナ・ベロン
アイザ・ハンカマー
アルウィン・ウイティンコ
リカルド・セペダ


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