毎度様です。
秋のホラー映画特集第四弾。
前号の続編で呪いの根幹へとたどり着く。
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第124号「着信アリ2」
《概要》
前作、水沼美々子という少女の怨念が呪いの現況であると発覚した。
ところがこの呪いの着信は、今回の着信アリ2で思わぬ展開へと発展していく。
監督が三池崇史監督から交代したこともあり、少し心配したが、ここで描かれる呪いの根幹は、恐ろしい。
《物語》
あの世間を戦慄させた予告電話による奇っ怪な事件から1年。ミムラ演じる保育士の奥寺杏子は、恋人、桜井尚人の働く中華料理店で友達の山内まどかと食事をしていた。
そこの店主の王健峰は娘の携帯に電話があったことから、電話の相手が娘の彼氏だと思い出る。ところが声は自分のものであり、着信履歴は数日後となっていた。
と、そこへ買い物に出ていた娘が帰宅。かけた覚えのない電話のことを父に問いただされ、怒ってしまう。
閉店後、店のテーブルで談話する杏子、まどか、店主の娘は店主が居ないことに気づき、桜井が厨房へ探しに行った。
するとそこで顔が半分焼けただれて死んでいる店主の遺体を発見する。
時を同じくして、まどがの携帯に知らない着信音が鳴り響く。
店主の死のショックから寝込む娘を杏子は介抱していた。その様子を心配したまどかとテレビ電話していた矢先、一人暮らしのまどかの背後から女性が這い寄ってきた。
杏子は逃げるように忠告するも、その姿はまどかには見えない。
そして悲鳴と同時にテレビ電話は切れてしまう。
急ぎ、杏子はまどかの部屋へ向かう。
同じ時、事件を調査していた事件に双子の妹が巻き込まれて亡くなった瀬戸朝香演じる記者の野添孝子は、桜井尚人に取材中だった。
2人も着信のことに気づき、まどかの元へ向かう。
しかしまどかは風呂場で人間の力では到底できないような力で体がネジめげられ、浴槽に詰め込まれていた。
この事件を調査する石橋蓮司演じる本宮勇作は、一年前の事件の際に調査していた刑事の山下から事件の真相を聞いており、飴玉が口の中に入っていなかったか調べていた。
しかし遺体からは飴玉は発見されず、代わりに胃の中から台湾産の石炭が発見された。
この事件のルーツが台湾にあると考えた孝子は台湾に向かうことにする。
これに杏子と尚人も同行することとなり、3人はある炭鉱で起こった事件へとたどり着く。
着信の呪いはすでに携帯電話が普及する以前から始まっていたのだ。
《感想》
前作は主人公の暗い過去から呪いの始まりを作った少女の怨念とが重なった、悲しい物語であり、衝撃のラストが待っていた。
そしてそれが今作への伏線となっていたわけだが、前作の主人公たちのその後は口答だけだが語られ、事件の真相が国境をまたいで台湾まで向かうのは、壮大で観ていて面白かった。
ただどうして台湾の呪いが日本へ波及したのか。その辺の説明がうまくできていない気がした。
また途中で主要人物が亡くなるのだが、その辺は少し混乱する部分がある。
誰がこのときには死んでいて、電話の時には生きていたのか死んでいたのか、という混乱の部分があり、そしてここでもまた衝撃的な幕引きが行われる。
そこはこのシリーズの見せ場なのかもしれない。
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