毎度様です。
秋のホラー映画特集第三弾。
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第124号「着信アリ」
《概要》
時は2003年、スペースシャトルコロンビア号が大気圏突入時に空中分解という悲劇が起こった時代に、着信アリは公開された。
原作は秋元康。角川書店がメディアミックスとして展開した一連のシリーズの映画版である。
呪いのビデオなどが話題になったホラー映画はあったが、本作品はより現代的に、携帯電話から呪いが伝播していくという、現代的な呪いが題材だ。
《物語》
柴咲コウ演じる大学生、中村由美の友人、岡﨑陽子の携帯電話に聞き慣れない着信メロディが流れる。送信者は自分の携帯であり、しかも数日後の履歴となっていた。
不審に思った陽子が電話に出ると、自分の声で断末魔の叫び声が聴こえてきた。
誰かの悪戯だと思い陽子は気にしなかった。
しかし着信履歴があった日の同時刻、岡﨑陽子は陸橋から転落、電車にひかれ、死亡した。
その後、陽子と合コンで知り合った河合ケンジの元へ向かった由美は、そこであの着信メロディを聴き、エレベーターの中に引き釣りこまれて死ぬケンジの姿を見てしまう。
ケンジの口からは赤い飴玉がこぼれ落ちた。
そして次の着信は吹石一恵演じる小西なつみの携帯だった。
親友を救うべく着信電話の謎に迫っていく由美。
そこで妹も同じ予告電話で亡くした堤真一演じる刑事、山下弘と協力して、事件を追いかける。
この一連の事件を嗅ぎつけたテレビ局は、小西なつみを死の予告時間に生放送で除霊するという企画をたちあげ、小西菜摘もまた、除霊に自らの運命を委ねるのだった。
そして予告の時間が訪れ、小西まなみは生放送のスタジオで凄惨な死を遂げる。
取り乱す由美をなだめつつ、山下も由美は、次第に呪いの現況へと迫っていく。
《感想》
当時としては、携帯電話のメールというのが新鮮だったのだろうし、新しかったのだろう。
けれど現代にはスマホがありLINEがある。そのせいか、懐かしい携帯電話を古く感じてしまった。
物語としてはやはり原作が秋元康であるから、よくできている。
映像も三池崇史監督が作っただけあって、暴力的な死の表現は、他のホラー映画とは違い、壮絶である。
ただ意図的な演出なのかは分からないが、全体的に映像が暗く、何が起こっているのか分からない部分があった。
そして結末である。次作への伏線を残しているのだろう、柴咲コウの笑顔の意味を考えさせられる終わりであった。
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