年間500本を観た映画ファンの映画おすすめ らせん レビュー|映画レビューズ
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年間500本を観た映画ファンの映画おすすめ らせん レビュー

毎度様です。
秋のホラー映画特集第二弾。
  ↓
第123号「らせん
「映画らせん」の画像検索結果
概要

映画リングと同時製作、同時公開という特殊な形で製作されたリングの続編である。
物語はリングで衝撃的な最後を迎え真田広之演じる高山龍司の遺体が検視されるところから始まる。
ホラー様子がありながらも、どことなくこの映画はホラーというよりも、SFに近いだろう。

物語

佐藤浩市演じる安藤満男は海難事故で息子を失い、妻と離婚して空しい日々を過ごしていた。
「映画らせん 安藤」の画像検索結果
毎朝、自らの手首にメスを近づけ自殺をはかるも死ぬことができずにいた。
その日、いつも通りに検死官として大学へ向かおうと支度していた朝、同僚の宮下から電話があり、大学時代の同級生、高山龍司が死亡したことを告げられ、今日、その遺体の検死官を安藤が務めることを知る。
大学へ向かうと高山龍司の死体があった。
昔のことを思い出しながら、安藤は高山の体を解剖していく。そして解剖後、胃の内容物に新聞の切れ端を発見する。
「映画らせん 安藤」の画像検索結果
同じ日、高山の死体を発見した第一発見者の中谷美紀演じる高野舞が警察に追求され意識を失う現場に居合わせる。そこから安藤と高野は知り合いとなった。
「映画らせん 安藤」の画像検索結果
高山龍司の事件を知り、テレビ局の男が安藤へ接触してきた。男は高山が前妻の浅川玲子と「呪いのビデオ」について調べていたことを告げる。
その直後、浅川玲子が子供と共に交通事故で亡くなったことをしる。その事故現場には壊れたビデオデッキがあった。
そしてテレビ関係者の男から安藤は呪いのビデオを受け取り、観てしまう。
安藤は呪いのビデオと高山が残した新聞記事の関係性を調べていく内に、自らが大きな物語に関わっていることに気づき始め、やがて貞子が安藤の前に姿を現す。
関連画像
そして彼の元に息子は戻ってくるのだった・・・・・・。

感想

今も当時もこの映画を観た感想は、難解で難しいということだ。
同時上映とは言え、リングの続編として創られた「らせん」は、上記にもあるように高山が呪いによって死んだ直後から物語が始まっている。主人公が高山の同級生という設定、そしてヒロインが高山の恋人だった高野舞というのも、ラストの伏線になっているのが、観ていて唸ってしまう。
この映画、ホラー映画として上映されながらも、ホラー要素はほとんどない。原作が呪いを科学で分析するのをコンセプトにしているところから、制作者がその意図をうまくくみ上げ映画化している作品であるから、こうした内容になったのだろう。
しかしながらこの「らせん」実は完結ではない。映画の人気を受け、ドラマ化、原作にはないオリジナルの続編などが製作されたがどれも、本当の完結ではないのだ。
今回調べて初めて筆者も知ったのだが、原作の「ループ」ここへすべての謎が集約され、生命の進化と誕生へ向かっているらしいのだ。
これはホラー映画として全面的に押したい映画会社が映像化しなかったこともあって、「らせん」で本来は伏線であるはずの部分が省かれていたせいもあり、難解な説明不足の映画となってしまったのかもしれない。


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