前々回のブログ 映画おすすめ エンドレス・ラブ~17歳の止められない純愛~
前回のブログ 映画おすすめ オリックスの散歩 1887年
そこは金がすべての国だった
「忍びの国」
伊賀の国では小さい小競り合いが続いていた。
下山の城を百地が攻撃する小競り合いが続く中、下山の長男平兵衛は、無益なことばかりするこの生活にうんざりしていた。
そんな中、伊賀随一の手練れ、無門は下山の次男を殺せと命じられ、金を出す、ということで喜び戦場へ出かけていくのだった。
「川」という一騎打ちが始まると平兵衛は無門の力量をしっているからこそ、弟の身を心配してやめるように言うが、弟は無門と一騎打ちをする。
案の定、無門の勝ちで一騎打ちは幕を閉じ、誰も平兵衛以外は弟の死を悲しまなかった。
実の父である下山の頭ですらも。
そのころ、天下は織田信長の勢いが止まらず、伊賀の国はぐるりと囲まれていた。
隣国である伊勢の国の北畠家では、無理やり信長の息子信勝を婿に差し出され、北畠家当主は娘を無理やり嫁がせていた。
そんな中で信勝は北畠家当主の斬首を命じ、元家臣の左京亮が織田家への忠心を見せるべく、刃を抜くのだったが、同じく北畠家から織田家へ出奔していた大膳は手を貸さなかった。
しかし左京亮が危うくなった時、抜刀し、元の主君をその手にかけてしまうのだった。
このことから大膳は信勝を怨み、遺恨を残したまま、話は伊賀の事へと移っていく。
伊賀は使者として下山平兵衛を出すと、平兵衛は伊賀は人の国にあらず、伊賀攻めをしてほしい、とあえて伊賀攻めを進めるのであった。
だが、伊賀の十二家が集まった評定の場において、伊賀は織田家に屈する、ということが決まり、織田家の城を伊賀領内に、伊賀の人員を雇って建築することにする。
金さえもらえればなんでもやる伊賀の下忍たちは、素早く城を組み立てるのであった。
その中には無門もおり、必死に金を運んでいるところがあった。
無門は武家の娘に恋をし、誘拐してきていた。
ところがその娘、お国は四十貫を稼ぐ男でないと、夫婦の契りは結ばない、と家に入れてくれなかった。
だから無門は必死に金を稼いでいた。
織田の城は完成した。
だが伊賀者は城を爆破し、せっかくの城を破壊してしまったのであった。
これは織田家を退けた、という事実が伊賀には欲しかっただけだった。
忍びは使える主君がいなければ、下忍たちが稼ぎにならない。
そこで天下の織田家を退けた、という事実を天下に知らしめ、全国の反織田の大名たちから雇ってもらう、収入を欲するための策略だったのだ。
これに気付いた大膳、平兵衛は、自分たちが伊賀の手の中で踊らされていたことを律し、信勝と共に伊賀攻めを行うことを決意するのであった。
ところが伊賀の方では、金にならない戦はしたくない、とほとんどの下忍が逃げ出してしまい、その中には無門とお国の姿もあった。
無門は北畠家の姫に天下の茶器を渡され、これで織田信勝の首を断ってほしい、と最後の願いを託されていた。
だがそれでお国と二人で京で商売を始めるつもりでいた。
ところが、子供が戦場に行く姿を見て、お国は無門にそれでも男か、と叱咤し、戦場へ送り返すのであった。
無門は茶器で大将首に賞金を懸け、それ目当ての下忍たちが獣の如く、戦場に戻ってくるのであった。
忍者物が大好きな管理人にとって、ちょっと違和感のある忍者物であった。
まず、忍者とは当時の身分制度としては下級であり、そのさらに下、下忍となれば生活は農民と変わりなかったであろうことからも、本作は下剋上ものとして見ることができた。
そんな中で伊賀天正の乱を扱ったことからも、伊賀、最大の戦いであることは確かなのだが、なにか規模感に欠ける映画であった。
内容としては、今、現代に合わせた風になっているのだろうが、山田風太郎の忍法帖シリーズのファンである個人からすると、やはり現代に話を寄せている分、時代劇としての重みがなくなってしまっているように思えた。
また金の亡者である伊賀の忍者を卑しい者、として描いているところがあるが、当時としてはそれが普通であり、だからこそ伊賀は鬼が住む、とまで言われた国であり、忍者とは身内であっても犠牲にするものだという認識があるせいかこの物語を、受け入れられない自分がいた。
また最後の部分も主人公がかなり身勝手に見えてしまい、結局、大切なものを失って初めて、伊賀の国がけだものの国に見える、という最初と最後がリンクすることになり、そこはよいとして、身勝手にどうしても見えてしまった。
時代劇が苦手な人にはピッタリな作品かもしれない。
悪く言えば時代劇らしくなく、よく言えば今の映画として見やすい。
なので、時代劇が苦手、あるいは時代劇は見ない人におすすめできる映画ではある。
前回のブログ 映画おすすめ オリックスの散歩 1887年
そこは金がすべての国だった
「忍びの国」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
伊賀の国では小さい小競り合いが続いていた。
下山の城を百地が攻撃する小競り合いが続く中、下山の長男平兵衛は、無益なことばかりするこの生活にうんざりしていた。
そんな中、伊賀随一の手練れ、無門は下山の次男を殺せと命じられ、金を出す、ということで喜び戦場へ出かけていくのだった。
「川」という一騎打ちが始まると平兵衛は無門の力量をしっているからこそ、弟の身を心配してやめるように言うが、弟は無門と一騎打ちをする。
案の定、無門の勝ちで一騎打ちは幕を閉じ、誰も平兵衛以外は弟の死を悲しまなかった。
実の父である下山の頭ですらも。
そのころ、天下は織田信長の勢いが止まらず、伊賀の国はぐるりと囲まれていた。
隣国である伊勢の国の北畠家では、無理やり信長の息子信勝を婿に差し出され、北畠家当主は娘を無理やり嫁がせていた。
そんな中で信勝は北畠家当主の斬首を命じ、元家臣の左京亮が織田家への忠心を見せるべく、刃を抜くのだったが、同じく北畠家から織田家へ出奔していた大膳は手を貸さなかった。
しかし左京亮が危うくなった時、抜刀し、元の主君をその手にかけてしまうのだった。
このことから大膳は信勝を怨み、遺恨を残したまま、話は伊賀の事へと移っていく。
伊賀は使者として下山平兵衛を出すと、平兵衛は伊賀は人の国にあらず、伊賀攻めをしてほしい、とあえて伊賀攻めを進めるのであった。
だが、伊賀の十二家が集まった評定の場において、伊賀は織田家に屈する、ということが決まり、織田家の城を伊賀領内に、伊賀の人員を雇って建築することにする。
金さえもらえればなんでもやる伊賀の下忍たちは、素早く城を組み立てるのであった。
その中には無門もおり、必死に金を運んでいるところがあった。
無門は武家の娘に恋をし、誘拐してきていた。
ところがその娘、お国は四十貫を稼ぐ男でないと、夫婦の契りは結ばない、と家に入れてくれなかった。
だから無門は必死に金を稼いでいた。
織田の城は完成した。
だが伊賀者は城を爆破し、せっかくの城を破壊してしまったのであった。
これは織田家を退けた、という事実が伊賀には欲しかっただけだった。
忍びは使える主君がいなければ、下忍たちが稼ぎにならない。
そこで天下の織田家を退けた、という事実を天下に知らしめ、全国の反織田の大名たちから雇ってもらう、収入を欲するための策略だったのだ。
これに気付いた大膳、平兵衛は、自分たちが伊賀の手の中で踊らされていたことを律し、信勝と共に伊賀攻めを行うことを決意するのであった。
ところが伊賀の方では、金にならない戦はしたくない、とほとんどの下忍が逃げ出してしまい、その中には無門とお国の姿もあった。
無門は北畠家の姫に天下の茶器を渡され、これで織田信勝の首を断ってほしい、と最後の願いを託されていた。
だがそれでお国と二人で京で商売を始めるつもりでいた。
ところが、子供が戦場に行く姿を見て、お国は無門にそれでも男か、と叱咤し、戦場へ送り返すのであった。
無門は茶器で大将首に賞金を懸け、それ目当ての下忍たちが獣の如く、戦場に戻ってくるのであった。
・映画おすすめ 感想
忍者物が大好きな管理人にとって、ちょっと違和感のある忍者物であった。
まず、忍者とは当時の身分制度としては下級であり、そのさらに下、下忍となれば生活は農民と変わりなかったであろうことからも、本作は下剋上ものとして見ることができた。
そんな中で伊賀天正の乱を扱ったことからも、伊賀、最大の戦いであることは確かなのだが、なにか規模感に欠ける映画であった。
内容としては、今、現代に合わせた風になっているのだろうが、山田風太郎の忍法帖シリーズのファンである個人からすると、やはり現代に話を寄せている分、時代劇としての重みがなくなってしまっているように思えた。
また金の亡者である伊賀の忍者を卑しい者、として描いているところがあるが、当時としてはそれが普通であり、だからこそ伊賀は鬼が住む、とまで言われた国であり、忍者とは身内であっても犠牲にするものだという認識があるせいかこの物語を、受け入れられない自分がいた。
また最後の部分も主人公がかなり身勝手に見えてしまい、結局、大切なものを失って初めて、伊賀の国がけだものの国に見える、という最初と最後がリンクすることになり、そこはよいとして、身勝手にどうしても見えてしまった。
時代劇が苦手な人にはピッタリな作品かもしれない。
悪く言えば時代劇らしくなく、よく言えば今の映画として見やすい。
なので、時代劇が苦手、あるいは時代劇は見ない人におすすめできる映画ではある。
監督 中村義洋
脚本 和田竜
原作 和田竜『忍びの国』
製作 原藤一輝
辻本珠子
下田淳行
藤井和史
製作総指揮 藤島ジュリーK.
ナレーター 山崎努
出演者
大野智(嵐)
石原さとみ
鈴木亮平
知念侑李(Hey! Say! JUMP)
マキタスポーツ
平祐奈
満島真之介
でんでん
きたろう
立川談春
國村隼
伊勢谷友介
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