毎度様です、ジンでございます。
本日の映画は、ハードボイルド映画の金字塔。
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第114号「ダーティーハリー」
時は1971年。長期化するベトナム戦争。アメリカの疲弊を振り払うかのように公開されたのがこの映画ダーティーハリーである。
主演は当時ドル箱スターとなっていたクリント・イーストウッドである。
物語の舞台はサンフランシスコ。組織や規律など眼中になく、犯人逮捕のためなら暴力も辞さないサンフランシスコ市警のハリー・キャラハンは、「ダーティーハリー」と呼ばれていた。
そんなある日、ホテルの屋上プールで一人の女性が狙撃される事件が発生する。
捜査へ乗り出したハリーは、狙撃現場でメモを発見。犯人はスコルピオンと名乗り、市警に10万ドルを要求。支払いのない場合は、次の犯行を行うと予告してきた。
しかし市警は10万ドルの支払いを拒否。このことによって黒人の少年が殺害され、さらに少女まで誘拐されてしまうのだった。
少女の身代金10万ドルを払うこととなり、その引き渡しにハリーが選抜される。
スコルピオンの指示通り走らされるハリーは、最終的に銃を捨てさせられ、撲殺される寸前まで追いやられる。しかし隠し持っていたナイフで犯人の腿を突き刺し、撃退する。
そして犯人の隠れ家を発見したハリーは、そこで犯人に暴力をふるい少女の居場所をはかせる。
しかし少女はすでに息絶えていた。
しかも犯人であるスコルピオンは、警告もなくなぐられ、自白を強要させられたと訴え、警察は渋々、スコルピオを釈放する。
ハリーが激怒する中、上司は加害者の人権を訴え、ハリーは被害者の人権は誰が守る、と反抗した。
スコルピオンはその後、自ら金を払い自分を殴らせ、それをハリーがやったと世間へ訴える。
このことでハリーは停職処分となる。
これをいいことにスコルピオンは次の犯行へと進むのだった。
犯人がベトナム戦争帰りという設定と、アメリカで実際に起きた未解決事件の犯人を重ねたスコルピオン。
それを追い詰めるアウトローのハリー。
この構図はまさしく1971年のアメリカを象徴し、アメリカの負の象徴スコルピオンを追い詰めるハリーは、まさしくアメリカの英雄の象徴なのだと感想を抱いた。
またこの映画で有名となった世界一強力な銃44マグナムを放つ、ハリーの姿はカッコイイの言葉に尽きる。
そしてラストの犯人と組織、規律へのハリーの答えがまたたまらなくこの映画を魅力的にしていると思えた。
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