毎度様です、ジンでございます。
本日の映画は、名曲の題材となったこちら。
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第113号「切られ与三郎」
死んだはずだよお富さん〜♪
この歌詞を知っている若い人はまず居ないとは思う。
昭和29年に春日八郎が歌って大ヒットした「お富さん」の歌詞である。
そして世は1960年。ジョン・Fケネディが大統領選に出馬を表明したこの年に公開されたのが、この「切られ与三郎」なのである。
原作は歌舞伎の演目「与話情名横しごく」である。
物語は江戸の大店伊豆屋の若旦那、与三郎は養子であった。
義理の思うとの縁談の話がもちあがり、自らが伊豆屋にとって邪魔な存在だと思った与三郎は、家を出て行く。
そんな旅の中で与三郎はお富という女と出会い、お互いにひとめで惹かれ合った。
ところがお富は地元の親分、赤間源左衛門の妾であった。
二人の仲を知った源左衛門は二人を捕らえ、与三郎を拷問する。そして与三郎とお富を殺せと子分たちに命令する。
与三郎は辛うじて逃げたのだが、全身三十四箇所に刀傷が残ってしまった。
与三郎はそこから任侠の世界へと足を踏み入れる。
それから三年。弟分とゆすりに行った家で、なんと死んだと思われたお富と再会するのだった。
そこから与三郎の人生は二転三転していく。
主演、市川雷蔵の時代の映画によくある、映画の中にすべてを詰め込んだ、映画がエンターテイメントの王様だった時代という感じだ。
市川雷蔵というと、若い世代はきっと知らないだろうが、彼の時代劇はまさしくエンターテイメント。すでに観客にこれでもかと物語を見せつけ、圧倒してくる。
面白い。古いと言わず、本当に面白い!
公開:1960年
上映時間:90分
キャスト
市川雷蔵
淡路恵子
中村玉緒
冨士眞奈美
小沢栄太郎
監督:伊藤大輔
脚本:伊藤大輔
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