前々回のブログ 映画おすすめ ダブル・ジョパディー
前回のブログ 映画おすすめ ヴィクトリア朝の女性の私室 1896年
すべてを奪われた男
「夏への扉‐キミのいる未来へ‐」
父親と暮らしていた高倉宗一郎は、ロボット工学の博士だった父の影響で、子供の頃からロボット開発を遊びに育っていた。
しかし父が亡くなり知り合いの松下家に引き取られた宗一郎は、そこで松下家の娘、璃子と出会う。
二人は仲良く育っていたが、松下家の両親が事故で亡くなり、璃子は松下家の叔父に引き取られ、宗一郎は松下家が経営する会社でロボットの研究を続けていた。
そして株式を保有する共同経営者となり、テレビにまで紹介されるようになっていた。
ロボットの研究をしながら、愛猫のピートと時々、家を訪れる高校生の璃子と、平穏な日々を送り、ロボットが半永久的に動くプラズマ蓄電池の開発にもう少しで成功するところまで来ていた。
だが宗一郎の彼女であり会社の株主でもある白石鈴と実質的に会社の経営者である松下和人に研究のすべてを奪われ、宗一郎の家にあったロボットの試作機も蓄電池の設計図もすべてを奪われていた。
何もかも失った宗一郎は、コールドスリープによる現実逃避を考えたが、それを医師に見透かされ、飲酒していたことからも、コールドスリープができずにいた。
現実逃避してはいけない、と松下家に乗り込んだ宗一郎は、自分がはめられたことを聞きつけた璃子が自分の家へ向かったのと入れ違いに、松下家へ来る。
そこで白石に睡眠薬で眠らされ、愛猫のピートもどこかへ行ってしまう。
次に目が覚めた時、意図しない形で宗一郎はコールドスリープを白石にさせられる寸前だった。
2025年、目覚めた宗一郎は自分の開発するはずだった蓄電池が開発されていたことに驚き、さらに松下和人と白石鈴の会社は買収されていたことに驚く。
そして璃子がすでに他界していることに絶望するのであった。
ところが未来はすでに動いていたのであった。
だいぶ駆け足の映画だったな、というのが正直な感想である。
SF界の巨人であるロバート・A・ハインラインの原作を現代の日本に置き換え、制作された本作は、原作を読んでからずっと映画化したいと切望していたプロデューサーが、念願の映画化した作品である。
原作はもちろんアメリカ人の設定であり、ところどころ改変されているところも多い。
本作は「バックトゥザフューチャー」のように、未来を変えるために過去で頑張る映画であるのだが、映画の前半で伏線を張り、後半で答え合わせをするのが一般的であるのだが、前半の伏線が甘く、後半の答え合わせがいまいちピンとこなかった。
また宗一郎を助ける夫婦がいるのだが、原作ではヌーディストであり、最初は裸で登場するのだが、さすがにそこまではできなかったと見える。
それなりに楽しめた作品ではあったものの、さすがに「バックトゥザフューチャー」という巨大なタイムトラベル物が映画界にあり、テーマも同じであるから、どうしても比べてしまうところがある。
さらに原作はSFの名作中の名作であることからも、やはりSFファンとしては、少し厳しく見てしまうところがある。
こればかりは日本映画の限界というしかないのかもしれない。
前回のブログ 映画おすすめ ヴィクトリア朝の女性の私室 1896年
すべてを奪われた男
「夏への扉‐キミのいる未来へ‐」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
父親と暮らしていた高倉宗一郎は、ロボット工学の博士だった父の影響で、子供の頃からロボット開発を遊びに育っていた。
しかし父が亡くなり知り合いの松下家に引き取られた宗一郎は、そこで松下家の娘、璃子と出会う。
二人は仲良く育っていたが、松下家の両親が事故で亡くなり、璃子は松下家の叔父に引き取られ、宗一郎は松下家が経営する会社でロボットの研究を続けていた。
そして株式を保有する共同経営者となり、テレビにまで紹介されるようになっていた。
ロボットの研究をしながら、愛猫のピートと時々、家を訪れる高校生の璃子と、平穏な日々を送り、ロボットが半永久的に動くプラズマ蓄電池の開発にもう少しで成功するところまで来ていた。
だが宗一郎の彼女であり会社の株主でもある白石鈴と実質的に会社の経営者である松下和人に研究のすべてを奪われ、宗一郎の家にあったロボットの試作機も蓄電池の設計図もすべてを奪われていた。
何もかも失った宗一郎は、コールドスリープによる現実逃避を考えたが、それを医師に見透かされ、飲酒していたことからも、コールドスリープができずにいた。
現実逃避してはいけない、と松下家に乗り込んだ宗一郎は、自分がはめられたことを聞きつけた璃子が自分の家へ向かったのと入れ違いに、松下家へ来る。
そこで白石に睡眠薬で眠らされ、愛猫のピートもどこかへ行ってしまう。
次に目が覚めた時、意図しない形で宗一郎はコールドスリープを白石にさせられる寸前だった。
2025年、目覚めた宗一郎は自分の開発するはずだった蓄電池が開発されていたことに驚き、さらに松下和人と白石鈴の会社は買収されていたことに驚く。
そして璃子がすでに他界していることに絶望するのであった。
ところが未来はすでに動いていたのであった。
・映画おすすめ 感想
だいぶ駆け足の映画だったな、というのが正直な感想である。
SF界の巨人であるロバート・A・ハインラインの原作を現代の日本に置き換え、制作された本作は、原作を読んでからずっと映画化したいと切望していたプロデューサーが、念願の映画化した作品である。
原作はもちろんアメリカ人の設定であり、ところどころ改変されているところも多い。
本作は「バックトゥザフューチャー」のように、未来を変えるために過去で頑張る映画であるのだが、映画の前半で伏線を張り、後半で答え合わせをするのが一般的であるのだが、前半の伏線が甘く、後半の答え合わせがいまいちピンとこなかった。
また宗一郎を助ける夫婦がいるのだが、原作ではヌーディストであり、最初は裸で登場するのだが、さすがにそこまではできなかったと見える。
それなりに楽しめた作品ではあったものの、さすがに「バックトゥザフューチャー」という巨大なタイムトラベル物が映画界にあり、テーマも同じであるから、どうしても比べてしまうところがある。
さらに原作はSFの名作中の名作であることからも、やはりSFファンとしては、少し厳しく見てしまうところがある。
こればかりは日本映画の限界というしかないのかもしれない。
監督 三木孝浩
脚本 菅野友恵
原作 ロバート・A・ハインライン
『夏への扉』
製作 小川真司(企画・プロデュース)
村田千恵子(企画・プロデュース)
松橋真三
里吉優也
製作総指揮 Vince Gerardis
Takenari Maeda
出演者
山﨑賢人
清原果耶
夏菜
眞島秀和
浜野謙太
田口トモロヲ
高梨臨
原田泰造
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