毎度様です、ジンでございます。
本日の映画は、今は低迷している時代劇の超大作。
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第112号「江戸城大乱」
公開されたのは、前号で書いた「波の数だけ抱きしめて」と同じ、1991年である。
バブルの終焉が見え始めた時代をこの映画も捉えているのか、全体的に暗めな雰囲気である。
物語は徳川四代将軍が病身のため、政が行えなくなり、松方弘樹演じる酒井忠清が政を取り仕切っていた延宝八年。
次の将軍を決めるべく酒井は動き出していた。
ところが初代徳川家康以来、長子が世継ぎとなるならわしの徳川家にあって、四代将軍家綱には子供がいなかった。
そこで酒井は御三家より、光友、光貞、光圀らの当主を江戸城に招き老中たちと次期将軍を選定する定評が行われた。
ここで酒井は先の将軍、三代家光の三男、綱重を将軍にすべく強く押した。
しかし自らの家系から将軍を出したい御三家当主たちは渋い顔をした。
そんな中、酒井に反感をもつ若い旗本たちは、三代将軍家光の三男、坂上忍演じる綱吉を担ぎ上げ謀反を起こそうとする。
だがそこへ計画を知った三浦友和演じる若年寄、堀田政俊がかけつけ、無理矢理、綱吉を含めた若者たちを牢へと放り込むのだった。
これを高く評価した酒井は堀田に自ら江戸城へ招いた次期将軍候補、綱重の護衛をまかせた。
しかし護衛の最中、大勢の刺客によって綱重は暗殺され、堀田は辛うじて生き延びた。
そして刺客が柳生新陰流の使い手だったことを酒井に伝える。
そしてまた次の将軍候補を選ぶの定評の場で酒井は、綱重の嫡男、虎松と謀反を起こそうとした綱吉の名前が上がる。
しかし綱吉は傀儡になることを断り、思惑は酒井の意図通りに動き始める。
さらに酒井は焼け落ちた天守閣の再興も政に加え、野望をさらに膨らませていく。
それに待ったをかけたのは、綱吉の母、桂昌院であった。
家光の側室である桂昌院は、堀田に酒井への反抗を願い出る。
しかし堀田はそれを断るのだったが、そこへ酒井が放った刺客が押し寄せ、辛うじて逃げ延びた堀田は、綱吉を担ぎ上げ、将軍にすることを決意するのだった。
こうしてあらすじを書くだけでも、歴史好きでない限りは混乱してしまう内容だが、まだバブルの色気が残っていた1991年だけあり、出演者の名前は豪華そのもの。
さらにアクションで言えば、近年の日本映画ではなくなった斬り合いなどがあり、実にエンターテイメントととし見ごたえのある。
また今では辛口コメンテーターの坂上忍の若い演技も見どころの1つである。
さらには亡くなられた松方弘樹さんの妖気のある演技も見どころです。
見たことのない方はぜひ一度、見てみてください。
きっとこのエネルギーと重厚感に圧倒されることでしょう。
公開:1991年12月
上映時間:114分
キャスト
松方弘樹
三浦友和
坂上忍
十朱幸代
西岡徳馬
神田正輝
加藤武
丹波哲郎
スタッフ
監督:舛田利雄
脚本:高田宏治
テーマ曲:崎谷健次郎
「涙が君を忘れない」
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