映画おすすめ キュアード|映画レビューズ
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映画おすすめ キュアード
前々回のブログ 映画おすすめ レディ・ガイ

前回のブログ 映画おすすめ マッキンタイアのX線フィルム 1896年

普通の人、感染者、回復者。

「キュアード」

評価:★3,8

・映画おすすめ 物語


感染者を凶暴化させ、いわゆるゾンビ化させるウィルス、メンズ・ウィルスが爆発的に拡大したアイルランドでは、ゾンビ化した人々と普通の人々の間で交戦状態が起こっていた。

しかしメンズ・ウィルスを治療できる方法が発見され、75%の人が回復者として普通の人間に戻ることができた。

残りの25%は回復の見込みがなく、凶暴性を備えたまま、隔離されていた。

回復者のセナンは義理の姉であるアビーが身元引受人として彼を受け入れてくれ、アビーの子供と三人で暮らすようになる。

だが回復者を感染者と同じに考える人々の抗議デモは日に日に大きくなり、回復者を監視する軍隊の扱いも回復者には到底受け入れられるものではなく、回復者のコミュニティでは、不満が増大していくのだった。

その中心となっていたのは、セナンを感染者とし、同じく回復者となったコナーであり、彼は弁護士だった頃の知識を生かし、回復者たちを先導していた。

セナンはそのコナーの行為を受け入れられず、コミュニティと行動を共にするものの、完全に行動を一緒にすることはなかった。

セナンは感染者だった頃の悪夢に悩まされ、アビーにも隠している大きな秘密を抱えていたのだった。

・映画おすすめ 感想


一風変わったゾンビ映画である。

ゾンビが支配した終末世界、ゾンビの感染が拡散する世界、ゾンビと戦う人々、逃げる人々は描かれてきたが、ゾンビとなった人々が回復者として、社会復帰を目指す。

しかも回復者と一般人の間に軋轢が生まれるという、社会派な設定のゾンビ映画である。

派手さには欠けるし、ゾンビが街にあふれるという光景は見ることができないし、後半まで物語は淡々と進んでいく。

しかも最後はどうなったのか不明のまま、物語は終わっていくので、それがどういった結末を迎えるのかを、知りたかったという気持ちになる。

ある種、余韻を残すことには成功してはいるものの、結末に決着を望む人にはおすすめできない映画かもしれない。


監督 デヴィッド・フレイン
脚本 デヴィッド・フレイン
製作 ロリー・ダンカン
        エリオット・ペイジ
製作総指揮 エイダン・エリオット
                アーロン・ファレル
                コナー・バリー
                ジョン・ケヴィル
出演者
エリオット・ペイジ
サム・キーリー
トム・ヴォーン=ローラー
スチュアート・グレアム


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