毎度様です、お久しぶりです、ジンでございます。
これからもご愛読、よろしくお願いいたします。
ということで本日も通常営業。日本を支えた映画監督たちが放った、日本映画!
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第104号「どら平太」
ある小さな藩で起こった出来事。
その藩では外堀という巨大繁華街を抱え、そこでは藩の法度など通用せず、無法者たちが盗み、殺人、強姦、売春を当たり前としていた。
歴代の町奉行たちも外堀の掃除に着手するも、皆、退陣していった。
そこで幕府から送り込まれてきた1人の侍。旗本の次男坊で遊び歩き、女を作っては飲み明かす堕落した日々を送っていることから、ついた名前が「どら平太」。
たちまち城中にその新任町奉行の噂が広まり、お城の評定で江戸にいる藩主からの名を老中たちに伝えた。
そこから彼の型破りな外堀掃除が始まる。
けして入ってはいけない、とのおふれが出たにもかかわらず、変装して外堀へ侵入、外堀を牛耳る3人の親分たちへと近づくのであった。
奉行所に1日たりとも出仕しなかった町奉行のお話。
この映画を監督したのは世界的に名を馳せいた市川崑監督である。
監督といえば金田一シリーズを思い出すのだが、あの手法、画面に文字が大きく出る演出は、今でも新鮮で、好きだ。
そして監督しかできない独特の陰影の強調と、スローモーションを使った撮影手法。
もはや芸術の映画である。
時代劇という近年では稀な映画でありまた、現代の監督たちが表現できない世界観がこの映画にはある。
そして脚本を手がけたのが「四騎の会」である。
日本映画を憂う4人の映画監督、黒澤明、小林正樹、市川崑、木下恵介が立ち上げた会が日本映画復興の映画として制作したのがこの映画なのだ。
これら巨匠が制作したのだから
面白くないわけがない。
主演は役所広司。ここもまたたまらない。
ドラマ「三匹が斬る」を見てきた世代としては、役所広司さんの侍は、惚れ惚れとしてしまう。
この日本映画を凝縮した一滴。是非とも堪能していただきたい!
監 督:市川崑
脚 本:四騎の会(黒澤明、小林
正樹、木下恵
介、市川崑)
出 演:役所広司
宇崎竜童
菅原文太
片岡鶴太郎
浅野ゆう子
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