前々回のブログ 映画おすすめ 海底大戦争
前回のブログ 映画おすすめ カルメンシータ 1894年
その少女は何かが変だ
「RAW 少女のめざめ」
ジュスティーヌは厳格なベジタリアンの家庭で育ち、獣医をしている両親が卒業し、姉が現在在学中の獣医大学へ入学する。
大学では新入生通過儀礼として、ペンキを全身に浴びせかけられたり、四つん這いになって進むなど、変なことをさせられながらも、上級生はパーティーを開いてくれたりと、新しい生活が始まった。
ルームメイトに女性を希望するも、ゲイの男性がルームメイトになり、戸惑いながらも学生としての新しい生活が待っていた。
そんな彼女は通過儀礼の一つ、動物の内臓を食べるというものがあり、ベジタリアンだと説明したが受け入れられず、姉に説明を求めるも、姉はベジタリアンではない、とはっきり言ってしまい、仕方なく口に入れるも、吐き出してしまう。
だがその日から彼女は何かが変貌した。
夜中に冷蔵庫に入っていた鶏肉を生のまま食べたり、食堂でハンバーグを白衣の中に入れ、万引きしようとしたりと、明らかに変化していった。
そんな変化の中でゲイのルームメイトに男としての魅力を感じ、一晩を過ごすも、自分の腕を噛むのだった。
また冷たい姉と見解になり、互いを噛みあうなど、まるで獣のようなふるまいをする。
そんな中、姉にムダ毛処理をされている時、誤って姉の指を挟みで切り落としてしまい、姉は気を失う。
急いで救急車を呼ぶ中、ジュスティーヌは落ちていた姉の指を見ているうちに、それを食べ始めるのであった。
起き上がった姉はそれを見て、ただ茫然とするばかりだった。
姉が病院で手当てを受けた後、二人はある通りに向かい、姉は車が来たら道路に飛び出し、それをよけようとした車は気にぶつかってしまう。
急ぎ、姉のところへ駆け寄るが、姉は妹の事よりも、ぶつかった車に向かい、中で死にかけている男たちを妹に見せる。
実は姉も人肉を食べることをしていたのだった。
淡々としているのが逆にリアルで怖い。
本作はカニバリズムをテーマとしているが、青春映画としても描かれており、思春期の不安定な気持ちを体現している。
肉を喰らうシーンなどには何かしらの意味があるのだろうが、結局、個人的には人肉を喰らうこと。
それが平然と描かれている恐ろしさしか読み取れなかった。
吸血鬼物なんか、とも思いながらもどうやらそういうわけでもなく、本当に淡々と少女の思春期の不安定さと人肉への欲求を描いた物語になっている。
そして根源的な結末へと向かう。
見終わった後、衝撃というかただ茫然とするしかない映画であった。
面白い映画ではある。
エログロが苦手な方にはおすすめできない映画である。
前回のブログ 映画おすすめ カルメンシータ 1894年
その少女は何かが変だ
「RAW 少女のめざめ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ジュスティーヌは厳格なベジタリアンの家庭で育ち、獣医をしている両親が卒業し、姉が現在在学中の獣医大学へ入学する。
大学では新入生通過儀礼として、ペンキを全身に浴びせかけられたり、四つん這いになって進むなど、変なことをさせられながらも、上級生はパーティーを開いてくれたりと、新しい生活が始まった。
ルームメイトに女性を希望するも、ゲイの男性がルームメイトになり、戸惑いながらも学生としての新しい生活が待っていた。
そんな彼女は通過儀礼の一つ、動物の内臓を食べるというものがあり、ベジタリアンだと説明したが受け入れられず、姉に説明を求めるも、姉はベジタリアンではない、とはっきり言ってしまい、仕方なく口に入れるも、吐き出してしまう。
だがその日から彼女は何かが変貌した。
夜中に冷蔵庫に入っていた鶏肉を生のまま食べたり、食堂でハンバーグを白衣の中に入れ、万引きしようとしたりと、明らかに変化していった。
そんな変化の中でゲイのルームメイトに男としての魅力を感じ、一晩を過ごすも、自分の腕を噛むのだった。
また冷たい姉と見解になり、互いを噛みあうなど、まるで獣のようなふるまいをする。
そんな中、姉にムダ毛処理をされている時、誤って姉の指を挟みで切り落としてしまい、姉は気を失う。
急いで救急車を呼ぶ中、ジュスティーヌは落ちていた姉の指を見ているうちに、それを食べ始めるのであった。
起き上がった姉はそれを見て、ただ茫然とするばかりだった。
姉が病院で手当てを受けた後、二人はある通りに向かい、姉は車が来たら道路に飛び出し、それをよけようとした車は気にぶつかってしまう。
急ぎ、姉のところへ駆け寄るが、姉は妹の事よりも、ぶつかった車に向かい、中で死にかけている男たちを妹に見せる。
実は姉も人肉を食べることをしていたのだった。
・映画おすすめ 感想
淡々としているのが逆にリアルで怖い。
本作はカニバリズムをテーマとしているが、青春映画としても描かれており、思春期の不安定な気持ちを体現している。
肉を喰らうシーンなどには何かしらの意味があるのだろうが、結局、個人的には人肉を喰らうこと。
それが平然と描かれている恐ろしさしか読み取れなかった。
吸血鬼物なんか、とも思いながらもどうやらそういうわけでもなく、本当に淡々と少女の思春期の不安定さと人肉への欲求を描いた物語になっている。
そして根源的な結末へと向かう。
見終わった後、衝撃というかただ茫然とするしかない映画であった。
面白い映画ではある。
エログロが苦手な方にはおすすめできない映画である。
監督
ジュリア・デュクルノー
脚本
ジュリア・デュクルノー
出演者
ギャランス・マリリアー
エラ・ルンプフ
ローラン・リュカ
ブーリ・ランネール
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