モノリスが迫ってくる
「モノリスの怪物 宇宙からの脅威」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
土木会社の従業員ベンは、山間部を調査している最中、黒い石を拾い事務所へ持ち帰る。
その翌日、同僚のデイブが事務所を訪れると、事務所は黒い石だらけになっており、ベンは体が硬くなった状態で死亡していた。
その頃、デイブの恋人キャシーが引率する学校の生徒たちが、山へ来ていた。
その中の一人ジニーが黒い石を発見し、家に持ち帰る。
ジニーは母親に言われて石を捨てようとしたが、それを洗濯たらいの中に入れたまま、家に入っていく。
キャシーからジニーが石を持ち帰ったこと聞いたデイブは、急ぎ、ジニーの家へ向かうと、家は巨大な黒い石の群れに壊され、両親はなくなり、一人生き残ったジニーはショック状態になっていた。
町の医者に診てもらうと、ジニーの手は硬化状態にあり、急ぎ、大きな病院に搬送され、酸素カプセルに入れられ、治療が施された。
一方、デイブは石がなんで増殖するのか分からないまま、恩師でもあるフランダース教授と共に実験を繰り返していた。
そんな時、医師が偶然シンクに入り、そこに煮詰まったコーヒーを捨て、新しいコーヒーを沸かそうと水を出した瞬間、シンクの中で医師が巨大化を始めた。
水を吸収して石は大きくなる。
それを突き止めたところで、外が激しい豪雨にみまわれていたことにようやく気付いた二人。
慌てて山へ向かうと、すでにビルほどもある大きさまで成長した石が倒れては砕け増殖を繰り返していた。
山間部の人々は逃げ出し、水を吸った土の水分で黒い石はさらに増殖し続けていた。
石を何とかして停止させることはできないか。
再びデイブとフランダース教授が実験していると、塩水が石の成長を止めることを発見する。
石が増殖する山間部にはダムがあり、その間には塩工場が隣接していた。
ダムを爆破して塩水を無理やり作り、そのまま石の塊にぶつけるという、壮大な計画が始まろうとしていた。
・映画おすすめ 感想
ユニバーサルが手掛ける、クラシックモンスターシリーズの一作品である。
しかしドラキュラや狼男のようにモンスターが登場するわけではない。
邦題にある怪物も登場しない。
本作は宇宙から飛来した隕石。
それに含まれるモノリスが水によって増殖し、それに触れた人々が硬化して死んでしまう。
さらに巨大化したモノリスが迫ってくるという恐怖を描いた映画になっている。
怪物は出てこないものの、地味ではあるがモノリスが巨大化する特撮シーンは見事である。
特に山の中をビルほどもあるモノリスの群れがゆっくりと成長しながら迫ってくるシーンは、見事な特撮シーンである。
それに合成もあって、なかなかの迫力だ。
地味ではあるが、宇宙からの脅威をリアルに考えれば、こういうものなのかもしれない。
製作:ハワード・クリスティ
監督:ジョン・シャーウッド
原案:ジャック・アーノルド、ロバート・M・フレスコ
脚本:ロバート・M・フレスコ、 ノーマン・ジョリー
撮影:エリス・W・カーター
特撮:クリフォード・スタイン
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