第12号名作アニメを最先端技術で映画化。この映像美必見「CASSHERN」
日本映画界に嫌われた映画。
紀里谷和明監督はよく、日本映画界に嫌われた、と表現され今も自ら公言している。
その監督が嫌われる要因となった映画がこの「CASSHERN」である。
2004年公開のこの映画を制作するにあたり、監督は当時の映画界を酷評した。映画を撮影したことのない、写真家だった紀里谷氏は、そうしたスタートからは始まり、PV撮影、CM撮影などを経験した経緯もあって、映画界とは異なるジャンルから人材を集め、この映画を制作し始めた。
DVDに付属しているメイキングを見る限り、彼は助監督に怒鳴り、現場の問題を浮き彫りにすると、それを隠そうとした者を叱責する。
これでは確かに助監督が幾人も変わったのは理解できる。
紆余曲折あり、完成した映画は観る限り、すべての要素を詰め込めるだけ詰め込み、自らの内側に貯まっている全部をはき出したように見えた。
評論家はこぞってこの映画をバッシングし、主張ばかりの映画、映像がうるさすぎる、と酷評した。
けれども興行的には成功と言え、彼はハリウッドから声がかかり、リーマンショックがなければ、複数の映画を監督していたことだろう。(テレビで主張した限りでは)
今みるとこのCASSHERN、4K映像ならば色彩が映えて逆によいのかもしれない。
そしてこの当時に日本でこれがけの映像を制作した監督を、私個人としては素晴らしい、と拍手を送りたい。
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