映画に制約はあってはならない
「ギニーピッグシリーズ」
物語と言っても、1と2には物語というものがほとんど存在しない。
1に関しては女性を痛めつける、グロテスクな描写、精神的に苦痛な描写が延々と続く。
2に関しては兜をかぶった白塗りの男が女を誘拐、快楽薬を注射して体をバラバラにしていくものになる。
3からようやく物語が導入されてくる。
心臓の悪い姉を持つ小人症の弟は、動物実験で不死の実験を行っていた。
そこへ加藤と名乗る怪しい男から連絡が入る。
加藤は金を払えば、女の死体を提供する、と言い弟は金を振り込む。
すると本当に女の死体が届き、弟は体中に電極を付け、電気を流していきらえらせる実験を行うも失敗してしまう。
そこへ加藤がやってきて、最新のデータを提供し、医学界に革命を起こそう、と言い始めるも弟は姉さえ生きていればよいと、彼の提案をはねのける。
最後に実験室を見たいというので、実験室を見せるべく庭に連れてくると、加藤の足を自動で稼働するのこぎりが切断する。
加藤は頭だけの機械につながれた人形としてよみがえらされ、さらにパートナーの女性も呼び出されるのだった。
次第に腐っていく加藤の頭。
弟はそれでも加藤を死なせはしなかった。
本作は当時の最新特撮技術でグロテスクな映画を作る、をコンセプトに制作されたビデオオリジナル映画である。
1のクオリティは撮影機材が家庭用カメラというリアルさと、セリフもほとんどなく、なぶられる女となぶる男たちという、本当にありそうなアングラなビデオに見える。
2は多少、芝居じみた部分があるが四肢をバラバラにしていくシーンはリアルすぎるほどリアルである。
3に関しては物語としてしっかり見ることができた。
本シリーズは3以降もあり、曰く付きである。
ハリウッドスターのチャーリー・シーンが2を見てFBIに連絡したという嘘か本当か分からない話もあり、本作を輸入しようとした英国人男性が税関で逮捕される事件が起こったという話もある。
日本ではあの凄惨な事件を起こした宮崎勤の部屋に本作の4のビデオがあったなどという話まであり、どこまでが本当なのか分からない。
しかし今現在活躍しているスプラッター映画監督に少なからず影響を与えていることは間違いないだろう。
映画に制限があってはならないのだ。
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「ギニーピッグシリーズ」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
物語と言っても、1と2には物語というものがほとんど存在しない。
1に関しては女性を痛めつける、グロテスクな描写、精神的に苦痛な描写が延々と続く。
2に関しては兜をかぶった白塗りの男が女を誘拐、快楽薬を注射して体をバラバラにしていくものになる。
3からようやく物語が導入されてくる。
心臓の悪い姉を持つ小人症の弟は、動物実験で不死の実験を行っていた。
そこへ加藤と名乗る怪しい男から連絡が入る。
加藤は金を払えば、女の死体を提供する、と言い弟は金を振り込む。
すると本当に女の死体が届き、弟は体中に電極を付け、電気を流していきらえらせる実験を行うも失敗してしまう。
そこへ加藤がやってきて、最新のデータを提供し、医学界に革命を起こそう、と言い始めるも弟は姉さえ生きていればよいと、彼の提案をはねのける。
最後に実験室を見たいというので、実験室を見せるべく庭に連れてくると、加藤の足を自動で稼働するのこぎりが切断する。
加藤は頭だけの機械につながれた人形としてよみがえらされ、さらにパートナーの女性も呼び出されるのだった。
次第に腐っていく加藤の頭。
弟はそれでも加藤を死なせはしなかった。
・映画おすすめ 感想
本作は当時の最新特撮技術でグロテスクな映画を作る、をコンセプトに制作されたビデオオリジナル映画である。
1のクオリティは撮影機材が家庭用カメラというリアルさと、セリフもほとんどなく、なぶられる女となぶる男たちという、本当にありそうなアングラなビデオに見える。
2は多少、芝居じみた部分があるが四肢をバラバラにしていくシーンはリアルすぎるほどリアルである。
3に関しては物語としてしっかり見ることができた。
本シリーズは3以降もあり、曰く付きである。
ハリウッドスターのチャーリー・シーンが2を見てFBIに連絡したという嘘か本当か分からない話もあり、本作を輸入しようとした英国人男性が税関で逮捕される事件が起こったという話もある。
日本ではあの凄惨な事件を起こした宮崎勤の部屋に本作の4のビデオがあったなどという話まであり、どこまでが本当なのか分からない。
しかし今現在活躍しているスプラッター映画監督に少なからず影響を与えていることは間違いないだろう。
映画に制限があってはならないのだ。
- 配給:ミッドナイト25
- 監督:小椋悟
- 脚本:日野日出志
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