人が人を裁くことの欠陥
「炎の裁き」
評価:4,3
・映画おすすめ 物語
テキサスに住む無職の男トッドは、近所でも有名な素行の悪い男だった。
妻とはいつも喧嘩をして、警察沙汰になったこともあった。
そんな彼の家が火事になった。
彼は一人家から逃げ出すも中には三人の娘が取り残されていた。
娘たちは全員死亡し、妻との間もぎくしゃくしたままだったところ、彼は放火の罪で逮捕される。
裁判が行われるも、彼の不利になる証拠ばかりが出てきて、証言をする人々も全員、彼が娘たちを殺したと断言する。
トッドは死刑宣告を受け、死刑囚となった。
それから歳月が過ぎたころ、ある女性とトッドは出会う。
エリザベスは普通の主婦で子供が二人いる女性だった。
ひょんなことからトッドと文通を始めることとなり、彼と話しているうちに、次第に彼が本当に娘たちを焼き殺したのか疑問に思うようになる。
そこで裁判記録を調べてみると、裁判でトッドに不利な証言をした人々は、彼に偏見を持っているか、なにかしらの裏取引があったと思われる証拠が出てくる。
さらに弁護士も弁護をほとんど放棄した状態で裁判が進んでいたことが明らかになっていく。
そして放火の証拠とまでされた、火災調査でも、その道の有名な火災調査専門家に証拠を見せると、ガソリンをまいた、とされていたがガソリンは炎をつけると消えてしまい、あとが残らない。
さらに逃げ場を冷蔵庫でふさいでいた、という証拠も元から冷蔵庫がそこにあったことを示していた。
すべてはトッドの人柄を見た人物たちが、最初から犯人と決めつけて捜査していたことを意味していた。
それらの証拠をエリザベスは弁護士と共に州知事や検察側に提出するも、冤罪は認められることはなかった。
・映画おすすめ 感想
人が人を裁く限り、冤罪は免れない。
本作は実際に起こった事件を基にして作られた映画であり、トッド側からの視点で描かれているので、本当のことは定かではない。
公平な視点では描かれていないので、見ている人たちはトッドに感情移入してしまう。
しかし見ている人たちはこの事件を知ることができる。
冤罪で犠牲になった人の真実を少しでも知ることができる。
あるレビューにこう書いてあった。
「一度決められた裁判を覆すために腰を上げさせるのは、難しい」
まさしくその通りで、一度決着した裁判を再捜査に持ち込むのは、どこの国でも難しいことであり、本作を見ていればそれがいかに大変かがわかる。
本作の最後にテキサス州の知事が死刑制度についての意見を断言している。
個人的に死刑制度に反対はしない。
報いを受けるべき人は現実に存在し、死でしかあがなえない罪もある。
ただ冤罪で人生を奪われるのは間違っている。
それを知っていて隠すのもまた、犯罪ではないのだろうか。
監督 エドワード・ズウィック
脚本 ジェフリー・S・フレッチャー
主演
ジャックオコンネル
ローラ・ダーン
エミリーミード
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