バーチャル世界の行きつく先は明るいとは限らない
「Mnemophrenia」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
本作は三つの物語からなっている。
あまりにも進んだバーチャル世界に入り込みすぎて、その世界を堪能した女性。
彼女はバーチャル世界に恋人を作る。
彼との生活は理想であり、最高の経験だった。
しかしそれは現実ではないと分かっていながらも、抜け出せなくなり、精神病にかかった彼女は集団カウンセリングを受けるのだった。
まだバーチャル世界をさらに発展させようと研究する男は、しかし倫理観との間で悩んでいた。
このままバーチャル世界を発展させれば、技術的にも名誉的にも自分は優れた人間になれる。
だがそれが人にとって、現実を忘れさせてしまうのではなかいか。
彼は悩み続ける。
またある夫婦は頭にチップを埋め込む。
妻の余命が少ないと分かり、記憶を保存しておくことにしたのだ。
穏やかに過ごす日々が待っていると思っていた夫。
しかし妻は本当に記憶を残していってよいのか、本当にこれが正解なのか分からなくなっていく。
これら三つの物語が交差しながら、現実のバーチャル世界との関係性を浮き彫りにしていく。
・映画おすすめ 感想
本作は日本未上陸のインディーズ映画である。
SFというジャンルに一応は分けられるのだが、人間模様が描かれる映画である。
客観視点からではなく、ほとんどが主観視点のカメラワークなので、見ていて、斬新である。
また物語の構成も、いくつものストーリーが絡み合うことで、つながりのない物語が、バーチャル世界という一つのテーマでつながっていく。
それが本当に幸福な世界なのか。
今もバーチャル世界の技術は発展し続けている。
その先に本当に幸福がまっているのか、それを考えさせられる映画である。
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