パーティーで起こったとあるできごと
「フォトコピー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
スールは大学に通いながら、劇団マタハリのウェブ担当として貢献していた。
マタハリはコンクールで優勝、京都で行われる大会に出場することが決定した。
小さい店を切り盛りする母を手伝いながら大学に通うスールの父は厳格で、奨学金の大事な面談の前日に開かれるパーティーに出席する服装にも厳しいほどだった。
マタハリの祝賀会として開かれたパーティーには多くの劇団員が参加し、父に酒は飲むなと言われていたが、泥酔してしまい、家にどうやって帰ったかも覚えていなかった。
面談に向かうとSNSに泥酔した彼女の写真がアップされており、その場で奨学金は出せない旨を知らされる。
しかも父は泥酔した彼女を家族の恥だといい、家を追い出した。
どうやって帰ったのかまるで覚えていない彼女は、友達のコピー屋を間借りし、劇団員が自分に薬をもったのではないかと調べ始める。
奨学金をどうしても手に入れなければならないから。
しかし調べていくうちに不思議な点が次々と明らかになっていく。
タクシーで帰ったはずの彼女が家についた時間が遅く、タクシー会社に確認すると、途中でタイヤがパンクしたという。
その他にもパーティーでの出来事を記録した監視カメラにも、劇団員の不審な行動が映っていた。
そしてある人物の画像データから自分の背中のアザの画像が出てきたのであった。
・映画おすすめ 感想
本作は泥酔した女性が記憶を探っていく物語である。
インドネシアの作品であり、テーマ性がそのまま、性暴力というものになっている。
先進国でもそうであるが、薬物を酒に混ぜ、女性を泥酔状態にしてから性暴力を振るう。
そうした被害はきっと表に出ていないだけで、多くの女性、男性が抱える問題なのだと思う。
特に被害を訴えられない人、権力でもみけされる人。
そういった人たちに呼びかける映画になっている。
エンドロールでは被害者の相談窓口の案内まで行っている。
本当に卑劣な犯罪に巻き込まれる人々が少なくなることを願うばかりだ。
監督
レガス・バヌテジャ
脚本
レガス・バヌテジャ
出演者
シェニア・シナモン
チッコ・クルニアワン
ジェローム・クルニア
ジュリオ・パレングアン
ルテシャ
デア・パネンドラ
ルース・マリーニ
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