大きな時代の終わりと新しい時代へのバトン
「スター・トレックⅥ 未知の世界」
評価:★4.3
・映画おすすめ 物語
クリンゴン星の衛生が爆発した。
この影響でクリンゴン星のオゾン層が破壊され、50年後にはクリンゴン星は生物の住めない星になってしまうことが判明する。
その未曾有の危機を解決すべく、大使ではなく、カーク船長が大使として任命された。
しかしカークは息子をクリンゴン人に殺された恨みがあり、大使としてふさわしいとは言えなかった。
それでも理性で感情を抑え、いつものクルーメンバーと共にクリンゴン人の使節団と会食することとなった。
会食後、エンタープライズから指示もしていないのに魚雷が発射される。
クリンゴン船に命中し、重力がなくなったところに乗り込んだ二名の暗殺者は、クリンゴン大使を暗殺するのだった。
カーク船長とドクターマッコイは状況説明と治療のため、クリンゴン船に乗り込んでいく。
大使を救うことができなかった二人はその場でクリンゴン人に逮捕され、すぐさま裁判を受けることに。
死刑にはならなかったものの、二人は極寒の惑星での永久労働を課せられることになった。
一方、エンタープライズに残ったスポックたちは、事件宙域にとどまることを指示され、事件解決のため、何があのときに起こったのかを調査し始めるのだった。
真相はどこにあるのか。
真犯人の目的はなんなのか。
・映画おすすめ 感想
本来、「宇宙大作戦」の映画シリーズは、前作の5作目をもって完結する予定だった。
しかし映画の出来がよくなく、ファンは抗議集会まで起こすほど憤りを感じていた。
そこで急遽、作られたのが本作である。
前作同様、クリンゴン人との対立を軸に、物語は描かれている。
更に当時放送中だったテレビシリーズや、後に放送されるシリーズの俳優、ファン俳優のカメオ出演など、多くのサプライズが行わている。
前作で不評だった特殊効果もILM社の復帰ですばらしいものとなり、さらに「ターミネーター2」で使用された最新技術が使用されるなど、特撮面では文句なしの出来栄えになっている。
また原作者のジーン・ロッテンベリーが本作製作中に亡くなるなど、本当の意味で大きな時代、一時代の区切りとなった作品でもある。
監督 ニコラス・メイヤー
脚本 ニコラス・メイヤー
デニー・マーティン・フリン
原作 レナード・ニモイ
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
製作 スティーヴン・チャールズ・ジャフィ
ラルフ・ウィンター
製作総指揮 レナード・ニモイ
出演者
ウィリアム・シャトナー
レナード・ニモイ
デフォレスト・ケリー
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