90年に一度のお祭り
「ミッドサマー ディレクターズカット」
評価:★4.9
・映画おすすめ 物語
ダニーは双極性障害の妹に悩まされていた。
相談相手になっていたが疲れていた。
そんな時、妹は両親も巻き込んで一酸化炭素中毒で自殺してしまう。
家族を失ったダニーは心がどん底に落ちてしまう。
彼氏のクリスチャンはそんなダニーを支えながらも、男たち4人でスウェーデンへ旅をする計画をたてていた。
スウェーデン出身のペレが自分の故郷ホルガ村で90年に一度のミッドサマーがあるから見に行こうと誘っていた。
その話をしていたところにダニーがやってきて、流れから彼女を誘うことになり、5人はスウェーデンへ旅立つのだった。
村に到着した一行を待っていたのは、楽しそうに暮らし、同じ衣服を着て、作業をする村の人々だった。
一行はそれに違和感しかいだけなかった。
村では時折、奇行が始まったりと、明らかにカルト集団の村に見えたのである。
それでも村の祭典に参加した一行は、ペレから人生は4つの季節に分かれている、と説明を受ける。
その季節が72歳で終わることを、ダニーは気になり質問するが、ペレはごまかすように笑った。
儀式が始まった初日、二人の老人が崖から飛び降りて、自ら命を絶った。
村人はそれを喜んでいたが、外から来たダニーたちは、おかしい、と声を上げるも、村の人たちは誰一人、ダニーたちの声に耳を傾けなかった。
ダニーたちはそれから少しずつミッドサマーの中に沈み込んでいくのだった。
・映画おすすめ 感想
監督は前年にヘレディタリーで長編監督デビューを果たし、賞賛を浴びていた。
そこにきて、この映画である。
閉鎖的で儀式的。
幻想的でありながら、狂気に満ちている映画。
本作は劇場公開されたものを再編集したディレクターズカット版であり、本編に追加シーンが含まれている。
追加されたシーンは過激なものではなく、各シーンが少し伸びたり、儀式が一つ増えている程度である。
ただモザイクが全面的になくなっているので、R指定が上がっている。
本作はホラー映画と位置付けられているが、他の人が指摘しているように、ウィッカーマンなどのカルト映画、あざみの色のようなシュールレアリスム映画の映画を受けた、カルト映画だと思ってみていた。
近年では優れたカルト映画であり、見事な作品だと賛美したい。
監督 アリ・アスター
脚本 アリ・アスター
製作 ラース・クヌーセン(英語版)
パトリック・アンデション(英語版)
製作総指揮 フレドリク・ハイニヒ[1]
ペレ・ニルソン[2]
ベン・リマー[3]
フィリップ・ウェストグレン[4]
出演者
フローレンス・ピュー
ジャック・レイナー
ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(英語版)
ヴィルヘルム・ブロングレン(スウェーデン語版)
ウィル・ポールター
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