"サスペンス映画"カテゴリーの記事一覧
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軽い気持ちから運び屋になった老人
「運び屋」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
園芸家のアールは、花に生涯をささげ、品評会で賞を取るほどの腕前を持っていた。
ところがインターネットの台頭で、園芸業界のシステムの変動についていけなかったアールは、雇っていた従業員を解雇し、自らの家も差し押さえられていた。
家族を顧みず、娘の結婚式にすら出席しなかった彼を、元妻と娘はうとみ、味方をしてくれるのは孫娘だけ。
その孫娘が結婚するからといい、家に顔を出すが、妻と娘には嫌味を言われてしまう。
いくところのないアールにある男が声をかけて来た。
荷物を運ぶだけの仕事を紹介される。
試しに、と指定された場所に向かうとメキシコ人たちがおり、荷物を古いトラックに積み込み、指定された場所へ運んだ。
すると車には大金が報酬として置かれており、それから彼は中身の知らない荷物を運ぶようになる。
ある日、荷物の中身が気になり、バッグの中を開けてみると、そこには大量のコカインが詰め込まれていた。
彼は知らない間に運び屋として使われていたのである。
失う物のないアールは、それを知りながらも、運び屋を続け、組織での運び屋の記録を塗り替える仕事をするまでになっていた。
一方、麻薬取締局のコリンは、大量のコカインを運ぶ運び屋がいることを知り、逮捕に乗り出していた。
しかし組織の男を捕まえても、運び屋がどんな男なのか誰も知らない様子だった。
そんなこととは知らず、アールは自分のペースで運び屋を続け、大金を手に入れ続けるのであった。
・映画おすすめ 感想
クリント・イーストウッドが90歳を目の前にして自ら監督、主演を務めた、実話に基づいた映画である。
当時、クリント・イーストウッドがまだ主演、監督を務めるとして、話題になった映画である。
物語はジョークが好きで、人助けをする、しかし家族をかえりみなかったせいで、孤独になった老人が、麻薬組織の連中と仲間になり、組織の中で信用を得ていく物語は、未来に希望が持てる映画に見えた。
老人、年を取るということは、孤独になり、次第に社会から役割を与えられなくなっていくものである。
方法は間違っている。
コカインの運び屋として名をあげるのは間違ってはいるものの、組織の連中と親しくなるにつれて、組織での彼の役割は大きくなり、老人でもまだやれることがある。
これはやっていることは悪ではあるが、イーストウッドから、同じ年齢層の人たちへのエールに見えてしかたのない映画である。
この後もまた映画を撮影したイーストウッド。
日本では新藤兼人監督が百歳を超えて映画を制作している。
イーストウッドにはこの記録を更新してもらいたいものである。
監督 クリント・イーストウッド[1]脚本 ニック・シェンク[1]原案 サム・ドルニック『The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule』[1]製作 クリント・イーストウッドティム・ムーアクリスティーナ・リベラジェシカ・マイヤーダン・フリードキンブラッドリー・トーマス[1]製作総指揮 アーロン・L・ギルバート[1]出演者クリント・イーストウッドブラッドリー・クーパーローレンス・フィッシュバーンマイケル・ペーニャダイアン・ウィーストアンディ・ガルシア
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「運び屋」を直接ここから見ることができます
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前々回のブログ 映画おすすめ カルテット 1895年
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車の事故が昔の惨劇を呼び覚ます
「ラベンダー 妖精の歌」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
写真家のジェーンは廃墟の一軒家ばかりを撮る仕事を続けていた。
大工の夫とは仲が悪いとはまではいかないが、夫婦生活は膠着していた。
娘のアリスは学校に通い、休日は母の写真家活動に付き合い、連れまわされ文句を言う普通の女の子だった。
ある日、偶然発見した一軒家に引き付けられ、写真を撮ったジェーンは、その写真が妙に気になっていた。
その写真を見つめる日々が続く中、アリスのお迎えの当番を忘れており、急いで車を走らせていると、道端に少女を見かけるのだった。
気付くとジェーンは病院のベッドの上にいた。
交通事故を起こし、病院に搬送されていたのである。
アランとアリスを見たジェーンは、それが誰なのか分からず、困惑する。
医師の診断では、交通事故自体で記憶喪失になってわけではなく、昔、なんらかの衝撃で頭蓋骨にヒビが入っており、それが記憶喪失の原因だということだった。
記憶は次第に戻っていくものの、同時に昔のことを思い出し始めていた。
すると夫の元にある調査報告書が届く。
事故にある前にジェーンがあの家の調査依頼をしていたのである。
するとそこにはジェーンが昔、住んでいたことになっており、一家惨殺事件が起こった悲劇の事件現場になっていた。
しかも叔父はまだ生きており、家の権利を所有していた。
ジェーンは何が起こったのか、家に一家で宿泊することにした。
そして数十年ぶりに叔父と再会するのだった。
生まれ育った家に滞在するうちに、ジェーンは姉妹であるスージーの幻覚をみるようになるのだった。
スージーはベッドの怪物の話をし始め、それが犯人であることを示すのだった。
やがてジェーンは不思議な体験をしていくうちに、昔の惨劇の真実にたどり着いていく。
・映画おすすめ 感想
サスペンス映画なのか、ホラーなのか。
本作は一家惨殺事件から始める物語であり、唯一生き残ったジェーンが大人になり、家族をもっているところから始まる。
やがて一軒の家の写真から、彼女の過去の探索が始まるのだが、サスペンスでありながら、心霊的な要素も入り込んでくる。
家がまるで意思を持っているかのような描写があり、ジェーンを家が閉じ込めているかのような描写もある。
それなのに、普通に外には出られるという矛盾する場面があり、首をかしげてしまった。
昔、負った頭蓋骨のヒビが見せる幻覚なのだろうと推測し、犯人が誰なのかを推察しながら見るように作られているものの、犯人は予想通りの人物なので、もう少しひねりが欲しかったところもある。
ホラー要素を入れるならもっと入れてほしかったような気もする映画であった。
監督エド・ガス=ドネリー脚本コリン・フリッツェルエド・ガス=ドネリー出演者ダーモット・マローニーアビー・コーニッシュジャスティン・ロングディエゴ・クラテンホフローラ・フラナリーペイトン・ケネディ
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前々回のブログ 映画おすすめ 子宮に沈める
前回のブログ 映画おすすめ ボートレース 1895年
父親を殺すためにさびれた町へ
「ガール 2020年」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
彼女は母子家庭で育った。
最初から母子家庭だったわけではない。
父親が母に暴力を振るって、母は背骨を傷めてほとんど動けない状態になっていた。
彼女はそんな母に届いた父の手紙に、居場所を見つけて殺してやる、と書かれていたと聞き、逆に自分と母を捨てた父親を殺してやろうと、片手斧を持ち、バスで父の故郷のさびれた町へやってくるのだった。
父親の住所を知らない彼女は、まずバーに入り、バーテンダーに父のことを尋ねる。
すると電話帳で調べろ、と言われ電話帳で調べると、住所が乗っていた。
殺してやるんだ、という気持ちで父親の家へやってきた彼女は、父親の名前を大声で叫び、家へ入っていくと、家には争った形跡があり、父親の姿はなかった。
そこで納屋を見に行くと、そこには両腕を縛られ吊るされた状態で死んでいる父親の姿があった。
自分以外の誰かに殺されたことに怒りと寂しさを感じる彼女は、町に入った時に絡んできた怪しい保安官のところへ向かうも、保安官はいなかった。
再びバーへ戻った彼女は保安官の事を聞くと、保安官は不定期に保安官事務所に現れる、というので、とりあえず待ってみることにする。
しかし保安官は現れず、自分の衣服が父親の血で濡れていることに気付き、コインランドリーで衣服を洗っていた。
そこに現れたのは、しゃべることが大好きという男で、彼女はその男の口調から警戒心を緩めた時、父親の時計をしていることに気付き、襲い掛かってきた男を殴り倒していた。
そこへ保安官が現れ、とりあえず話を聞くため、パトカーに乗せられた彼女は、おしゃべりな男と保安官が兄弟で、二人が父親を殺したことを知るのだった。
目的は父親が大金を隠しているらしいからだった。
金のために父親は殺されたのである。
・映画おすすめ 感想
盛り上がりに欠ける映画というのが正直な印象である。
父親を殺す、と意気込んで父親のところへ向かった彼女。
斧を片手に父を殺そうと、父親のところへ向かうが、父親は殺されていた。
ここからサスペンスが始まるのかと思いきや、犯人は意外とすぐに判明し、しかも金のためというありきたりな理由だったのには、すこし残念なきもした。
ここからドロドロとした家族の様相がみえてくるのかと思いきや、意外と単純な家族構成で、最悪な性格の家族ばかりだった、という終わり方には、拍子抜けした。
もっとドロドロとしたそれこそ近親相姦的な、嫌なものを想像していたのだが、そういうこともなく、親戚が災厄だった、ということだった。
最後は主人公がどこに行くのか、それは気になる終わり方をするので、これから彼女がどんな人生を歩んでいくのか、そこは観客の想像に任せるのはよかったと思う。
最初のインパクトが強かっただけに、なんだか普通の地味な映画であった。
監督チャド・ファウスト脚本チャド・ファウスト出演者ベラ・ソーンミッキー・ロークチャド・ファウストラネット・ウェアグレン・グールド
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前々回のブログ 映画おすすめ そしてバーバラとアランは出会った
前回のブログ 映画おすすめ ディスカッション・ド・ムッシュ・ヤンセンとムッシュ・ラグランジュ 1895
目覚めた時、悪夢が始まる
「TWO」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
ある部屋で男と女が目覚める。
二人は重なり合って眠っていたが、セックスをしているわけではなかった。
目覚めると激しい痛みと、目の前の相手が誰なのか分からず、パニックになる二人。
離れようとすると激しい痛みが襲ってきた。
痛みの原因を探るべく、男が手を痛みのところを持っていくと、なんと二人の腹部は縫い合わされていたのである。
最初は強引に引きはがそうとするも、皮膚が伸びて痛みが増すだけであった。
二人は体を横にして楽な姿勢と取る。
なにがなんだか分からない二人。
女はパニックになるも、男は冷静に女をなだめた。
そして部屋を見回すがやはり見覚えのない部屋だった。
最後に覚えていることを互いに話し合うと、男はデートに向かう途中であり、女は夫と待ち合わせをしていた。
何か共通点はないかと探すも、男は孤児だったし、女には兄弟はいなかった。
職場にも共通点がなく、とりあえず部屋にある電話のところまで立ち上がり、進み出る。
電話は通じず、ダイヤル式の電話は回らなかった。
しかも部屋には隠しカメラが仕込まれており、誰かに覗かれている様子だった。
一体なんの目的で二人を監禁し、つなげたのだろうか。
・映画おすすめ 感想
スペインの一時間程度のネットフリックスオリジナル映画である。
ネットフリックスでよくある、ワンシチュエーションで繰り広げられる映画である。
この映画を観た時「ムカデ人間」が頭をよぎった。
「ムカデ人間」を見たことはないのだが、結合するという意味では同じである。
しかし本作はそこまでグロテスクではないし、男女の不思議な絆が描かれている。
芸術映画を作ろうとしたのだろうか、最後はそんな感じの終わり方をするので、賛否が分かれると思う。
さらに結合された意味もいまいち個人的には分からなかったので、もっと理解力のある人ならば、理解できる映画なのかもしれない。
最後のエンディングはシャム双生児の歴史的写真が次々とあらわされ、これだけのシャム双生児がいたのだと視聴者に訴えかけてくる。
結果的にシャム双生児のことを伝えたかったのではないか、と思うのだがなぜサスペンス、なぜこの方法論で伝えようとしたのか、いまいちわからない映画であった。
監督マル・タルガローナ出演者パブロ・デルキマリナ・ガテルEsteban GalileaAnna Chincho Serranoカンディド・ウランガ
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前々回のブログ 映画おすすめ JOGI‐街が炎に包まれた日‐
前回のブログ 映画おすすめ ウーランの突撃 1895年
嗅覚をなくした刑事の危険な綱渡り
「パフュメア‐禁断の調香‐」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
女性刑事のサニーは、七歳の時に風邪をひき、母親しかいなかった彼女は、放置され風邪が長引くことになる。
そのせいで嗅覚を失ってしまい、物の匂いが分からなくなっていた。
それから刑事になった彼女は、同僚の刑事と不倫関係にあった。
相手には今は別居中だが妻と二人の息子がおり、子供たちに会いたいのは分かっていたが、彼を手放すつもりはなかった。
ある日、連続して殺人事件が発生する。
被害者は全員女性で、裸で遺体遺棄されていた。
しかしレイプされた痕跡はなく、脇の下などの匂いが発せられる部分が切り取られていた。
容疑者はすぐに浮上した。
現場で見かけられたガラの悪い女性であり、サニーは彼女を、上の指示で尾行を中止しろと言われても、尾行を続けていた。
そのころ、サニーと不倫関係にあった刑事が家族の元へ帰ることになり、しかもサニーは妊娠していることも発覚し、事件を負うことだけが、彼女の生きがいになっていた。
そしてある家にたどり着く。
その家ではドリアンという調香師が香織の研究をしており、愛の香水、を作るために姉のように慕っていた女に殺人を犯させていたのだった。
家が火事になり、殺人犯は捕まるも、ドリアンは逃げてしまう。
現場で、愛の香水、の試作品を見つけたサニーは、嗅覚がなくてもそれが強い力を持っていることに気付き、手に少しついただけで、不倫相手が彼女に夢中になるほどだった。
彼女は香水を証拠品とすることはなく、自分で持ち帰り、彼が戻ってくるように、少しずつ使い始めるのだった。
同時に、自分の嗅覚を戻せるのは、逃亡したドリアンだけだと信じ、彼を探すのだった。
・映画おすすめ 感想
サイコサスペンスを期待したのだが、肩透かしをくらった気分。
本作は主人公が産まれてきた子供に聞かせる口調で、モノローグがほとんどである。
彼女が子供を産むまでに何が起こったのかを話す形式で、物語は進行していく。
「パフューム ある人殺しの物語」がこの手の映画では有名である。
かといって意識しているかというと、そういうわけでもない。
本作にはベストセラーの原作があるので、直接的にマネをしたとはいいがたいのだが、映画の途中で香水を体中に浴びた人物が、消えてしまう、という表現がある。
これはまさしく「パフューム ある人殺しの物語」そのものであり、制作陣も意識したのではないだろうか。
サイコサスペンスの要素があり、事件を追いかける刑事を期待したのだが、調香師と刑事の交流と香りがメインとなってくるので、事件を追いかけるというより、主人公が魅惑の香りを断ち切れるのか、というのが焦点になってくるので、事件物がみたかったので個人的には、さっきも書いたが肩透かしをくらった気分である。
面白い映画なのだがイメージしていたものと違ったのは、少し残念である。
監督ニルス・ビルブラント脚本ニルス・ビルブラント出演者エミリア・シュールルートヴィヒ・シモンローベルト・フィンスターソルヴェイグ・アルナルスドッティルアンネ・ミュラーアウグスト・ディール
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前々回のブログ 映画おすすめ ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝
前回のブログ 映画おすすめ ピッカニニー・ダンス 1894年
世直しのために活動する若者が遭遇したのは
「アイ・ケイム・バイ」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
金持ちや、やましい噂のある富豪の家に押し入り、「参上」の文字をスプレーで残して去っていく、トビーとジェイ。
トビーはどこかその行為に誇りを持ち、書いた文字をいつも写真に残していた。
次のターゲットは元判事のブレイクという男で、彼の自宅に侵入する手はずを整えていた。
ところがジェイの恋人が妊娠したことで、刑務所に入るわけにはいかなくなった、ジェイはこの危険な行為から足を洗うことにする。
喧嘩みたくなり、トビーは一人で作戦を実行しようとする。
ルーターのパスワードを事前にジェイが撮影していたのを入力し、防犯装置を切った後、ピッキングでブレイクの家へ侵入したトビーは、文字を残す場所を探していた。
そしてブレイクの父親の絵が飾られている暖炉の上に書こうとした時、物音が地下からした。
誰かいつのかとトビーが地下へ向かうと、そこには陶芸のコレクションがおかれており、扇風機がつけっぱなしになっていたのだった。
誰もいないのか、とホッとするトビーだったが、まだ物音がするのに気づき、それが棚の裏からなのを見つけ、棚の仕掛けを取りそこにある扉を発見する。
そこで覗き穴を覗いたトビーは、驚愕してその場を後にするのであった。
警報機が切られておることをスマホの通知で知ったブレイクは慌てて家に帰り、何ともなかった、と安心したのもつかの間、そこには父の絵が傾いてかけられていた。
トビーは急ぎジェイのところへ向かうも、ジェイは足を洗ったから関わりたくない、とトビーの話を聞かなかった。
家に帰ったトビーは母親と衝突し、ついには家を飛び出して行ってしまう。
そして再びブレイクの家に侵入して、地下の扉を開けると、そこにはパンツ一枚で暴行の後のある男が監禁されていた。
トビーはその男を逃がそうとするが、ブレイクに見つかり殴られるのだった。
トビーの母親は何日も家に帰らない息子を心配し、ジェイにも連絡を入れる。
ジェイは最後にブレイクの家に入ったことを知っていたので、ブレイクの家のポストから手紙を盗み、トビーの部屋に置いておいた。
母親はそれを発見し、ブレイクが怪しい、と警察にも訴えるが、警察とのコネのあるブレイクは釈放されてしまうのだった。
やげてブレイクは自分をつける女に気付き始めるのであった。
・映画おすすめ 感想
ネットフリックで各国のランキング上位に入っていた映画なので、視聴することにした。
日本でもランキングに入っており、どういった映画なのかを想像しながら見ていた。
侵入した家の家主はサイコパスだった。
という展開はどこにでもあり、これまで何度も映画化されてきた。
ところがこの物語は主人公が変わっていく。
つまりブレイクが勝利していくわけである。
こういう物語の定番は、侵入した主人公が最後にはサイコパスから逃げる、あるいは倒すのが鉄則のようなものであったが、これは違う。
主人公が変わり、前の主人公は退場していく。
最初は監禁されていたのかとも思ったのだが、ブレイクという男の言葉で、希望は潰える。
ところどころ説明不足もあるものの、そこを想像で補完しながら見ていくと、この映画が他とは違うとんでもないサイコパスを相手にしている、こういう人間は実際にいるのではないか、表ざたになっていないだけで、世間にはこういう行為を行っている上流階級の人間がいるのではないか、そんな気分になる映画である。
監督ババク・アンバリ脚本ババク・アンバリ出演者ジョージ・マッケイパーセル・アスコットケリー・マクドナルドヒュー・ボネヴィルVarada Sethuアントニオ・アキール
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前々回のブログ 映画おすすめ ダークマン
前回のブログ 映画おすすめ 階段を歩く女 1887年
人はなぜ、生きるのですか
「予告犯」
評価:★4,5
・映画おすすめ 物語
IT企業に勤める奥田は、その激務とプレッシャーから、体を壊し休まざる負えなくなるのだが、それを理由に会社は彼をリストラする。
体が治るまで職探しを停止していた奥田が、ようやく職探しを始めるのだが、休んでいた期間、履歴書が空白だった期間があることで、職業安定所からは紹介できる職業がない、と追い出されることに不満がたまっていた。
そんな中で同じく仕事が見つからない葛西、木村、寺原たちと知り合い、日雇いからすらも見擦れられた人々が最後にたどりつく、違法廃棄物を処理する工場へ四人は働きに入る。
だがそこでは人として扱われることはなく、それでも生きていくために必死に働いていた。
そんな中で海外から来たネルソンと知り合い、五人は何とかかばい合いながら、それぞれにあだ名で呼び合い、その日、その日を必死に生きていた。
ところがネルソンの体調がおかしくなり、働けなる。
それでも工場長は働けないなら、いらない、とネルソンを見捨てた。
そこで初めてネルソンの生い立ちをしる。
金がないために日本に来れなかったネルソンは、内臓を売って、それを資金に日本へやってきたのであった。
ネルソンは仲間に会えた喜びを口にしながら、息を引き取る。
憤った四人は工場長を殺害し、工場に火をつけ、逃げ出すのだった。
それから間もなく、ネットにシンブンシと名乗る人物が現れる。
動画サイトでシンブンシの仮面をかぶり、ニュースで不正を疑われたり、SNSで悪評のある人物などを誘拐、監禁、社会的抹殺などを行い、瞬く間に世間のヒーローとなるのであった。
これを受け、警察のサイバー犯罪課の吉野は、これは複数犯の犯行であると断定、シンブンシを負うのであった。
・映画おすすめ 感想
友達はいますか?仕事はありますか?きっと助けを呼べば、誰かが手を差し伸べてくれるはず。この映画を見た時、予告編で新聞紙をかぶった男が猟奇的に殺人事件をおこし、それを止めるべく警察が奔走する話だと思いました。でも見た瞬間から、この映画は日本の社会、底辺に生きる人間たちの必死に生きる姿を描いた映画だと思いました。かくいう私も同じ立場にいるのでわかります。履歴書に空白があり、どこへ行っても病気になってしまう。そうした社会の底辺で必死に生きる人間が、ある日、ある出会いをする。そして友達のために、必死に戦う。これはそういう物語。対峙する刑事は貧乏人から必死に這い上がり、サイバー犯罪対策室の室長にまでのぼり詰めた女。同じ境遇にありながら、2人は考え方も生きる環境も違ってしまった。一歩踏み外せば這い上がれない。それが日本の現実。これが日本の真実。映画では誇張して、そうした人たちを大げさに描いているように見えるが、私は現場を見てきた。履歴書の空白がどれだけ人の人生を変えるかも知っている。新聞紙はそんな底辺から生まれたある種の象徴だった。もし現実社会に本当に出てきたとしたら、もしかすると賛同してしまう人物が大勢いる、それが現実かもしれない。私は本当にそう思えた。
監督 中村義洋
脚本 林民夫
原作 筒井哲也
製作 辻本珠子 久保田修
出演者
生田斗真
戸田恵梨香
鈴木亮平
濱田岳
荒川良々
坂口健太郎
今日の順位は212位でした。
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前々回のブログ 映画おすすめ アイ・アム・オメガ
前回のブログ 映画おすすめ 傘を開く女性 1887
過激なファンが家に押しかけてきて
「シークレット・ウィンドウ」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
売れっ子作家のモートは、別荘で一人で生活していた。
妻の浮気が原因で離婚協議中ということもあり、スランプに陥っていた。
なにも書けない日々を悶々と過ごしていたある日、彼の別荘を変な男が訪ねてくる。
男はジョンと名乗り、自分の作品を盗作しただろう、と言いがかりをつけてきたのである。
もちろん盗作したことなどないモートは、最初は相手にしていなかった。
しかししつこくジョンは彼に付きまとうようになり、マスコミに盗作したことを公表しろ、と迫ってくるのだった。
次第にジョンだと思われる嫌がらせが頻繁に起こるようになり、警察に被害届を提出しようとするのだが、ジョンという男がそもそも存在するのか、という警察の言葉に、唖然とするのだった。
嫌がらせの中で、ジョンは別荘の前にジョンが書いたと思われる小説がおかれており、それはモートの物を逆に盗作した物に見えた。
次第に追いつめられていくモートは、離婚の協議の事もあり、精神的におかしくなっていくのだった。
・映画おすすめ 感想
ジョニー・デップ主演の謎が謎を呼ぶサスペンス。
本作は小説家によくある盗作を訴えるファンの恐怖を描いた、「ミザリー」的な作品なのかと思ってみていた。
ジョンは明らかに異常であり、モートが追い詰められていく姿は、恐怖でしかないのだが、少しずつジョンの正体へ近づいていくうちに、何か違和感を感じるようになってくる。
また離婚協議中の妻の様子からも、モートが精神的に追い詰められているのがよくわかってくる。
この映画、もしかすると、という結末が的中した時、最後のシーンでシークレット・ウィンドウの意味が明らかになり、そこから見える風景が、背筋をゾクッとさせることだろう。
演出面ではどんどん追い詰められていくモートをジョニー・デップが素晴らしく演じており、ジョン役の俳優も、異常者としてのふるまいが見事である。
面白いサスペンス映画であり、何度も見たくなる映画だ。
監督 デヴィッド・コープ脚本 デヴィッド・コープ製作 ギャヴィン・ポローン製作総指揮 エズラ・スワードロウ出演者 ジョニー・デップ
今日のランキングは147位でした。
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もしよかったら147位
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前々回のブログ 映画おすすめ 追撃者(2000年)
前回のブログ 映画おすすめ コウノトリ、白鳥など 1887年
愛は残酷さを増す
「残り火」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
建築現場で働くクリスチャンと専業主婦のレオノーラは、息子の難病を克服して、幸せな世界つを送っていた。
しかし最近のクリスチャンの行動に不信感を抱いたレオノーラは、スマホへ朝方、連絡がきたことに不信感を抱き、スマホを見せて、と夫に言うがそこで喧嘩になり、夫は壁にスマホを叩きつけて壊してしまう。
朝になり、レオノーラは日課のランニングに出て、戻ってくると、朝方の事を誤るのであった。
仕事に出かけたクリスチャンは、職場の女性と実は浮気をしており、朝方の連絡も彼女からの物だったのだ。
それからしばらくしてパーティーの席に夫婦で出席した二人。
会社のパーティーだったので、クリスチャンの浮気相手もいた。
レオノーラは夫が彼女といなくなったのを見かけ、後をつけていくと、浮気している現場を目撃してしまうのだった。
動揺しながらも、しばらくは浮気をしっていることを隠していたレオノーラは、喧嘩になった時に浮気のことを持ち出し、クリスチャンを追い出すのだった。
追い出されたクリスチャンは精神的に追い詰められ、ついには妻を殺すことを決め、会社の車で妻のランニングコースで待ち伏せ、ひき逃げるのであった。
家に戻り、酒を飲んで落ち着いていると、息子が母親のことを聞いてくる。
ランニングに行ったきり帰ってこない、と心配する息子に、クリスチャンは大丈夫だ、と言いかけたその時、妻は雨に濡れた姿で戻ってきたのであった。
動揺して酒の入ったグラスを落とすクリスチャン。
確かに殺したはず、と思っていると、森の方で警察のランプの光が見え、その時、クリスチャンは自分が間違えて人を殺したことに気付くのだった。
レオノーラはクリスチャンが改心して戻ってきたのだと思い込んでいたが、洗車のカードの履歴から、身に覚えのない洗車の形跡があったことから、レオノーラは監視カメラの映像を見せてもらうと、白いバンを洗車するクリスチャンの姿が映っており、夫が自分を殺そうとしたことに気付くのだった。
だが事態は思わぬ方向へと向かうのだった。
・映画おすすめ 感想
北欧ノワール。
北欧映画とは、各国の雰囲気もあるのだが、鬱々とした作品が多く、重たい雰囲気である。
本作もその例にもれず、雰囲気はどこかずっと重たく、進んでいく。
しかも題材が愛憎劇であるから、自然と空気感はさらに重たくなる。
ただこの映画はただの愛憎劇にはおさまらないところが、なかなかのすごいところである。
最初は妻を殺した夫の話なのかと思っていたが、それが勘違いだったことから、妻はどうするのかというところに話を移るのだが、そこからがすごい。
北欧映画は後味が悪いものが多いのだが、この映画も刑事が事件の語りてなのだが、その刑事の晴れの舞台が最後に待っているという、なんともすごい終わり方をする。
愛とはなんなのか、結婚とはなにか、そういったことを考えさせられる映画になっておる。
本当にパートナーを信頼できるのか、考えさせられる映画である。
監督バーバラ・ローテンボルグ脚本アンデルス・ルノウ・クラルンヤコブ・バインライク原作アンナ・エクバリ出演者ダール・サリムミケル・ビアクケーアラース・ランゼソニア・リクターモルテン・ブリアン
本日の順位は93位でした。
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もしよかったら、93位の映画レビューズ、
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前々回のブログ 映画おすすめ オール・マイ・ライフ
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弟はなぜ死ななければならなかったのか
「追撃者(2000年)」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
ラスベガスでカジノ経営をするボスの元、厄介ごとを始末する仕事をしているジャックは、相棒に数日ベガスを離れる、と言い残し故郷へ帰るのだった。
故郷へついてそうそう、彼はある葬儀へ参加するのだった。
それは弟の葬儀であり、義理の妹、グロリアと初めて会う姪のドリーンと葬儀に参列するのだった。
しかしジャックは弟の死に疑問を抱いており、参列者に弟に変わったことはなかったか、聴いて回るのだった。
それをみたグロリアは、生きている時に来てほしかった、と怒りをあらわにする。
警察の発表では、弟は酒に酔った状態で車を運転し、木にぶつかった衝撃で死亡したことになっていたが、弟は真面目た性格で、絶対に車を運転する前に酒を飲むような奴ではなかった、とジャックを確信していた。
葬儀の後、一人になる姪に寄り添うジャックは、いかにも素行の悪そうな姪からも、父は車を運転する前にお酒を飲む人じゃなかった、と告げられ、自分の勘が確信へと変わるのであった。
ジャックは昔から悪でクラブを経営するサイラスや、世界ではやり始めたばかりのコンピュータで大儲けしているジェレミーなどの話を聞くが、何かを隠している様子はあっても、核心に迫ることは聞けずにいた。
そして弟の雇い主、クリフにも合うが、やはり何かを隠しているようだが、弟の死につながる証拠はなにも出てこなかった。
だが彼が嗅ぎまわるのをよしとしない誰かが、彼に航空券を渡し、帰るように促すなど、明らかに弟の死には何かがあるのは明らかであった。
だがその真実を知った時、ジャックは衝撃を受けることになる。
・映画おすすめ 感想
1971年の「狙撃者」のリメイク映画である。
「狙撃者」は当時の社会情勢を反映した、若者に絶大なる指示を受けたカルト映画と呼ばれる映画であったが、本作は一般的なサスペンス映画となっている。
主演はシルベスター・スタローンであり、彼の主演映画にしては、あまりにも地味な仕上がりになっているのは、評価が低下する原因になっているのかもしれない。
本作はあくまでも、弟の死を追求する兄の復讐劇、追跡劇であり、アクションはほとんどないと言っても過言ではない。
ただそれならば他の俳優でもよかった気がするのだが、なぜスタローンを起用したのかは謎である。
この当時のスタローンであれば、アクションをまだまだこなせたであろうし、もっとド派手に爆破や銃撃戦、肉弾戦をしてもよかったはずだ。
時代がしかしそうしたアクションを古いと思わせる時代だったのかもしれない。
さらにいうと、そういう派手な映画ばかりのイメージのあるスタローンが、あえてアクションの少ない本作を選んだのかもしれない。
どっちにしてもスタローンの派手なアクションを見たい人には向かない作品だが、スタローンのハードな一面を見たい人ならば、おすすめの映画である。
『ゲット・カーター』製作 マーク・キャントンニール・キャントンエリー・サマハ製作総指揮 スティーヴ・ビングドン・カーモディビル・ガーバーアーサー・シルヴァーアンドリュー・スティーヴンス出演者シルヴェスター・スタローンミランダ・リチャードソンレイチェル・リー・クックアラン・カミングミッキー・ロークマイケル・ケイン
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容赦のない殺し屋たちに狙われた少年を守れ
「モンタナの目撃者」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ハンナは山火事の初動部隊に所属しており、上空から山火事の現場に着陸して、初動消火するのが仕事だった。
ところがある現場で彼女が指揮していた部隊が、予期せぬ風に見舞われ、部隊は避難することが精いっぱいだった。
その時、犠牲者の中には十代の少年たちもおり、ハンナはトラウマとなってそれを抱えていた。
ハンナが山の見張り塔の小屋に詰める当番の日、ある親子あモンタナの道路で暗殺者兄弟に狙われていた。
崖下の車が落ちた親子や、父はもう助からないことを悟り、十代の息子を逃がすのであった。
暗殺者兄弟は仕事を終えたと思っていたが、息子がいないことに気付き、事件現場に駆け付けた警察さんを人質に、三人で子供、コナーを探すことになる。
コナーは川にそっていけば町に出る。
そこでマスコミにある秘密の証拠を渡せ、と言われそれに従い川を渡っていた。
そこでハンナと出会い、二人は見張り小屋で夜を過ごそうとしていた。
しかしコナーが父を殺され、自分も命を狙われていることを告白し、ハンナは逃げようとするも、そこへ暗殺者兄弟と人質の警察官が来るのであった。
見張り小屋に警察官を登らせ、暗殺者たちは外でそれを眺めていた。
ハンナとコナーは隠れ、顔なじみの警察官は誰もいないことを装うのであった。
が、口が動いているのを目撃され銃撃される見張り小屋。
警察官はケガを負い、ハンナとコナーはロープで降りて、逃げ出していた。
しかし暗殺者兄弟が放った火が、山を覆いつくそうとしていたのだった。
・映画おすすめ 感想
モンタナの目撃者と聞いて「依頼人」という映画を思い出した。
この映画も大人の女性が少年を守る物語であったが、本作は殺し屋から体をはって守る映画になっている。
ついていない女性ハンナを演じるのはアンジェリーナ・ジョリー。
消防隊員にしては少しスレンダーすぎるものの、少年を守る消防隊員の役にはピッタリだった。
本作の見どころは何といっても、炎であろう。
山を覆いつくす炎は圧巻であり、ニュースではよく見る山火事も、近くで見るとここまで恐ろしいものなのかと思えるほど、すごい迫力である。
後半にはその炎が主人公たちを襲うのだから、恐ろしい。
炎が生き物のようにせまってくるのである。
この映画は終わりではない。
ある少年のこれからどうなるのか、ここから始まるのである。
監督 テイラー・シェリダン脚本マイケル・コリータチャールズ・リーヴィットテイラー・シェリダン原作 マイケル・コリータ『Those Who Wish Me Dead』製作アーロン・L・ギルバートスティーヴン・ザイリアンギャレッド・バッシュ(英語版)テイラー・シェリダンケヴィン・チューレン出演者アンジェリーナ・ジョリーフィン・リトルニコラス・ホルトエイダン・ギレンジョン・バーンサルメディナ・センゴアタイラー・ペリー
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前々回のブログ 映画おすすめ 夜叉‐容赦なき工作戦‐
前回のブログ 映画おすすめ 走る犬 1887年
狩られる者が狩る者に変化する
「ザ・ハント」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
飛行機の中のファーストクラス。
一人の傲慢な男性がキャビンアテンダントをからかっていた。
するとそこに一人の意識が朦朧とした大男が入ってくる。
ファーストクラスには似合わない、一般人らしい男に、老人が気を利かせ、タオルを床に敷いて、寝かせてあげる。
キャビンアテンダントにペンを借りると、そのペンで男の首を突き刺したのだった。
起きるのが早すぎた、と口々にファーストクラスの連中がいう中、男は首のペンを抜き取り、その場で暴れだす。
と、一人の女性がやってきて男の目玉にハイヒールのかかとを突き刺し、まだ早かった、と言い息絶える男を飛行機の倉庫のような場所へ放置して、飛行機は目的地に向かう。
森の中で12人の男女が目覚めると、口にさるぐつわをされ、何がなんだか分からないでいると、草原に木箱がおかれていた。
木箱を一人が明けると、中から子豚が出てきて、武器が大量に詰め込まれていた。
その武器を次々に取り、さるぐつわの鍵もあったので、自由にしゃべれるようになった時、人々は狙撃され、次々と撃ち殺されていく。
逃げる女性は穴の中に落ち、穴の中には金属の杭が突き立っており、腹に刺さっていた。
それを男性が助けるも、逃げる最中に地雷で二人とも爆死してしまう。
生き残った連中はフェンスを越えて道路に出ようとするが、また一人、弓矢で射抜かれて死んでしまう。
フェンスを越えた連中がたどり着いたガソリンスタンドには、老夫婦がおり、ここがアーカンソー州だと言い、生き残った連中は、これが金持ちの人間狩りゲーム、マナー・ゲートだと口々に言う。
男が警察に電話をかけ、金持ちが行う領地での殺人ゲーム、ネットで噂のそのゲームの被害者だ、と説明した。
その直後、お菓子を食べていた女性が息ができなくなり倒れ、店中に毒ガスが充満した。
ガソリンスタンドの老夫婦も富裕層の一員だったのだ。
次のターゲットが向かう、と無線が入り、店を元の状態にもどいて、その女性を出迎えると、女性はタバコを買おうと、お金を渡す。
老婆がおつりを出した瞬間、女性はカウンターを乗り越え、老人が持っていたショットガンを奪い取り、老婆に告げる、アーカンソー州のたばこの値段は違う、と。
二人を殺害したターゲットの女性、スノーボールは鋭い洞察力で、ガソリンスタンドの外に駐車してある車に爆弾が仕掛けられていることを知り、物陰に隠れるのだった。
彼女の富裕層への反撃が始まる。
・映画おすすめ 感想
一見、富裕層が貧民を狩るデスゲームに見えるが、その根底には、様々な問題が見えてくる。
本作は富裕層が殺人ゲームをして、貧民を殺害していると、一人の凄腕貧民が逆に富裕層を狩る、というのが物語となっている。
しかしそこにはネットでの噂が作り出した虚構の殺人ゲーム。
貧困層と人種差別、移民の問題。
貧富の差と殺人による一発逆転は、貧民にも一発逆転のチャンスはある、というテーマが組み込まれている気がする。
普通に見ていると、グロテスクで、低予算ながら面白いどんでん返しの映画に見える。
ところどころにアメリカや世界が抱える問題が組み込まれた、実は社会派な映画なのではないかと思わせるシーンが沢山入っている。
まず貧富の差を現した殺人ゲーム。
最初、貧民はやられるだけやられる。
しかし主人公がそれを覆していく。
これは貧民が抱える鬱屈した不満の爆発を意味しているのだろう。
次に意味の問題、人種差別の問題が入ってくる。
列車に乗った主人公が出会うのは、移民たち。
それを運んでいく兵士など、世界で問題視されている移民の問題が入ってくる。
そして結末。
これは貧民でもやり方次第では天地をひっくり返せることを暗示しているのではないかと、個人的にはとらえた。
さらにいうならば、この映画に登場する子豚とウサギ。
これもきっと何かの比喩なのだと思う。
スプラッター映画でありながら、実は社会派な映画、考察しながら見ると面白い映画である。
監督 クレイグ・ゾベル(英語版)脚本 ニック・キューズデイモン・リンデロフ製作 ジェイソン・ブラムデイモン・リンデロフ製作総指揮 クレイグ・ゾベルニック・キューズスティーヴン・R・モレン出演者ベティ・ギルピンエマ・ロバーツアイク・バリンホルツヒラリー・スワンク
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前々回のブログ 映画おすすめ ディヴァイン・フューリー/使者
前回のブログ 映画おすすめ 魚雷におびえるニワトリ 1887年
その町では各国の思惑が渦巻いていた
「夜叉‐容赦なき工作戦‐」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ハン検事は企業の不正を暴くべく正義を貫くために、動いていた。
しかし部下が独断で無断捜査を行ったことから、起訴しようとしていた人物に逃げられてしまう。
このことでハン検事は左遷されてしまい、有能な検事でも腐ってしまう地方に飛ばされるのであった。
ところが先輩検事に復帰のチャンスが巡ってくるも、腐った先輩検事はじぶって復帰の話を断ってしまう。
そこでハン検事がその話に飛びつき、ようやく前の職場に戻れるものと思っていた。
しかし送られたのは香港だった。
香港に駐留するブラックチーム。
そこからの報告がすべて虚偽だったことが判明し、調べるべく香港に向かったのであった。
ブラックチームのリーダーは夜叉と呼ばれ、汚い手なら何でも使う男として恐れられていた。
香港についたそうそう、銃撃戦の現場に巻き込まれ、ブラックチームがどんな活動をしているのか、すぐにハンにもわかるのだった。
そして夜叉と呼ばれる男は、ハンにいう。
香港は韓国、北朝鮮、中国、日本が情報戦を繰り広げる場所だと。
そしてブラックチームの次のターゲットは北朝鮮の大物諜報員。
彼を確保することにあった。
もちろん手段は択ばない。
それにハンは反発しながらも、巻き込まれていくのであった。
・映画おすすめ 感想
韓国らしい、痛みを感じるアクションが繰り広げられる、スパイもの。
だがハリウッドのスパイ映画と違い、ド派手な銃撃戦は控えめで、情報こそがすべて。
だまし合い、脅し合い、汚いことならなんでもやる。
そうでなければ生きていけない街で、各国の思惑渦巻く中を、波に乗るように乗りこなす夜叉と、それに反発し、あくまでも正義を口にする検事。
ただ世界はそんなに甘いものではない。
この映画の主要な敵が日本になっているのは、反日感情からなのか、それとも本当に日本を恐れてなのかは定かではない。
日本人が悪者、というのは見ていてそれほど悪い気分にはならなかったが、日本がこの映画のように世界中に諜報員を潜らせているほど、器用な国とも思えないのは、日本人としてすこし情けなくなる。
話が諜報戦なのでかなり分かりにくいところもあるものの、韓国映画独特のにじみ出る痛さを感じる映画は、説得力がある。
監督ナ・ヒョン出演者ソル・ギョングパク・ヘス池内博之ヤン・ドングンイエルソン・ジェリムジニョン
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前々回のブログ 映画おすすめ 呪詛
前回のブログ 映画おすすめ バッティングを練習しているランジットシンジ王子 1897年
世界は監視されている
「イーグル・アイ」
評価:★3,5
・映画おすすめ 物語
コピーショップで働くジェリーは、双子の兄イーサンの死を機会に、久しぶりに家族と対面する。
軍人のイーサンとは違い、大学も行かず、世界を旅するのが趣味の、ジェリーの行動に、父親もどう接したらよいか分からなくなっていた。
一方、働かない夫と別居中のレイチェルは、息子が所属する吹奏楽の演奏会へ送り出し、久しぶりに女友達と夜の店に飲みに出かけていた。
すると携帯電話が鳴り、出ると知らない女の声で店の向かい側のテレビに息子が映し出された。
息子が人質にされ、いう通りにしないと、列車を脱線させると脅され、車で駅へと向かわせられるのだった。
その頃、ATMに高額の金額が振り込まれていたことに驚きながらもジェリーはラッキーと金を下ろし、自宅に帰るのだった。
すると自宅いっぱいに荷物が届いており、それらを開けると、銃器や見たこともない機器が出てくる。
そして携帯電話に知らない女の声で電話がかかってきて、逃げないとFBIが着てあなたは捕まる、と言われる。
しかしジェリーは逃げることなく、電話の声に反抗していると、窓ガラスを割り、FBIが家へ突入してきて、彼は拘束されるのだった。
捜査官に自分は無実だということを説明するも、部屋中の物騒な荷物と口座に入金された多額の金、さらに兄が軍人であったことを口実に、テロリストと認定されてしまうのだった。
困っていると、電話をかけてよいと許可が下り、別の部屋で電話をかけようとしたとき、またあの女から電話があり、逃げなさい、という。
その直後、工事用クレーンのアームが部屋へ突っ込んできて、彼は襲撃される。
それに驚き飛び降りると、そこは線路だった。
慌てて列車に飛び乗った彼の横で居眠りをしている見知らぬ男の携帯電話が鳴り、彼が出るとアリアと名乗るその女性は下りる駅を指定したのだった。
指名手配される中、警察に追われ降りた先には、レイチェルが待っている車があった。
二人は警察に追われながらも、アリアの指示通りに車を走らせ、ごみ処理用の船に乗り、何とか逃亡に成功するのだった。
そして二人はアリアの指示に従わないと、確実に死ぬことを悟るのであった。
アリアとは何者なのか、目的は何なのか。
・映画おすすめ 感想
この映画が公開された当時、ある映画評論家が時代が遅かった、と表現していた。
公開当時、監視カメラ、携帯電話、監視社会はすでに叫ばれており、映画のようなことはできることが当たり前になりつつあった。
現代から見たらさらに時代は進み、当然、監視されていることは当たり前で、位置情報はすぐに特定されてしまう。
サイバーサスペンスの先駆けになりえた映画であった。
しかし制作のスティーブン・スピルバーグが、主演の俳優の選定に手間取り、映画化するのが遅れてしまったことが、時代が遅すぎる映画にと評される映画になってしまったのかもしれない。
電子機器、サイバーの世界は一年の遅れが、現実の進歩に遅れてしまう。
つまり現実が映画よりも先を行ってしまうのだ。
この映画はそれをされてしまった、事実は映画より奇なり、の言葉になってしまった映画である。
この映画を観ると、サイバー世界を描く映画は、スピードが要求されるのだと、改めて思いしらされる。
監督 D・J・カルーソー脚本 ダン・マクダーモットジョン・グレントラヴィス・アダム・ライトヒラリー・サイツ原案 ダン・マクダーモット製作 アレックス・カーツマンロベルト・オーチーパトリック・クローリー製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグエドワード・L・マクドネル出演者シャイア・ラブーフミシェル・モナハン
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前々回のブログ 映画おすすめ ケース39
前回のブログ 映画おすすめ ビールを一杯飲む老人 1897年
「崖っぷちの男」
評価:3,4
・映画おすすめ 物語
四千万ドルのダイヤを盗んだ罪で服役している、元警察官のニックは、無実を主張し続けてきた。
それを信じる者は誰もおらず、元相棒のマイクですら疑っているそぶりを見せていた。
そんな刑務所暮らしの中、父が亡くなった報を受け取り、刑務官同席の元、手錠を付けたまま葬儀に参列するのだった。
そこで弟のジョーイと喧嘩になり、止めに入った刑務官から拳銃を奪うと、手錠を外し逃亡するのであった。
逃亡後、ある男がホテルの窓の外に立ち、自殺を図ろうとしていた。
男はリディアというネゴシエーターを呼ぶように警察に指示を出し、リディアがやってくる。
彼女は汚職警官の自殺を止められなかったことから、職場を離れていたが、このことで奇しくも職場復帰となったのであった。
指紋で男の身元を特定することができず、リディアと男は話していた。
しかしこの時、同時に向かい側のビルではジョーイと恋人のアンジェラが爆弾を使ってビルの中に侵入していた。
自殺志願者の男はニックであり、ジョーイとアンジェラと三人で、ダイヤは盗まれておらず、盗まれたと主張したオーナーである富豪のデイヴィットが不正に保険金をだまし取り、リーマンショックから、事業を立て直した証拠をつかもうとしていた。
ニックの大芝居は始まったばかりであった。
・映画おすすめ 感想
サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、エド・ハリスなど、超がつく豪華な俳優陣をそろえた、極上のサスペンス映画である。
映画の前半は主人公であるニックがなぜ、ホテルから自殺しようとしているのか、なぜ自らネゴシエーターを呼んだのか、全然見えてこない。
また喧嘩したはずの弟と連絡を取り合っている意味もまったくわからなくなってくる。
しかし後半に進むにつれ、少しずつ、前半で張り巡らされた伏線や謎が解けていくのが快感に近いワクワク感を与えてくれる映画である。
さらにラストまでサプライズがまっているので、この映画は本当に、最初から最後まで騙されっぱなしの、面白いサスペンスである。
ただあれだけの騒ぎを起こして、主人公がおとがめなし、というのは現実的にはあり得ないが、まあ、映画として考えたならば、素晴らしい終わり方をする映画である。
監督 アスガー・レス脚本 パブロ・F・フェニベス(英語版)製作 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラマーク・ヴァーラディアン製作総指揮 ジェイク・マイヤーズデヴィッド・レディ(英語版)出演者サム・ワーシントンエリザベス・バンクスジェイミー・ベルアンソニー・マッキーエド・ハリス
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前々回のブログ 映画おすすめ 3人のキリスト
前回のブログ 映画おすすめ 魔女の宿 1897年
夫殺しの罪で服役した女は夫が生きていることをしる
「ダブル・ジョパディー」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
リジーは夫のニック、息子のマティと三人で暮らしていた。
リジーはマティにすべての愛を注ぎ、夫とはそれなりにトラブルも抱えているが、夫婦の仲は悪くはなかった。
ニックとリジーは、マティを知り合いに預け、二人だけでヨットに乗り、海の航海を楽しんでいた。
夜中、リジーが目が覚めるとニックの姿はなく、来ていたガウンには血がついており、ヨットの船内は血だらけだった。
外に出て、血の跡を追っていくと、海に消えていた。
落ちていたナイフを拾った時、ちょうどそこに沿岸警備隊がやってきた。
家に戻ったリジーは息子のマティと夫が海に落ちたのではないか、と沿岸警備隊に探させていたのだが、ニックは見つからなかった。
そしてナイフで血まみれだったリジーに夫殺害の容疑がかかり、保険金二百万ドルの受取人となっていたこともあり、彼女は夫殺しで有罪となってしまう。
刑務所へ服役する直前、知り合いのアンジーにマティを預け、彼女は服役する。
しかしアンジーとの連絡がとれなくなり、マティの行方も分からなくなる。
困っていると、囚人仲間から探す方法はいくらでもあると聞き、何とかアンジーの引っ越し先を突き止め、電話を掛けると、アンジーはしどろもどろで引っ越したことを謝罪するのだった。
そして久しぶりにマティと話していた時、マティが、パパ、と叫んだ瞬間、電話は切れてしまった。
リックは生きていたのだ。
リジーは自分をこんな目に合わせたこと、息子を奪ったことに怒りを覚え、復讐のために動き出す。
囚人仲間はそんな彼女に助言する。
人は同じ罪で二度は裁かれない。
・映画おすすめ 感想
生きていた夫を殺害する。
警察や裁判があまりに短絡的だと思いつつも、物語に引き込まれていく。
本作は身に覚えのない罪で服役させられ、しかも殺したとされる夫が生きているという、男って最低、な映画である。
また復讐劇だけではなく、保護観察官が主人公を追いかける、追跡劇、復讐するために、生きている夫を探す捜索劇、追われる主人公の逃亡劇と三つの物語がうまく重なっている面白い例の作品である。
制作されたのは90年代も終わりに近い頃であり、今となってはこういう映画もなかなかない、と思いながら見た映画である。
ラストは泣かせに来ているものの、冤罪事件として問題になるのではないか、と思いながら見終えた映画である。
監督 ブルース・ベレスフォード脚本 デヴィッド・ワイズバーグダグラス・クック製作 レナード・ゴールドバーグ出演者トミー・リー・ジョーンズアシュレイ・ジャッドブルース・グリーンウッドアナベス・ギッシュ
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前々回のブログ 映画おすすめ チャッピー
前回のブログ 映画おすすめ モーニングアラーム 1896年
夢が地獄であった
「パーフェクション」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
音楽会で絶大な権力を持ち、素晴らしい指導者でもあるアントンは、自らの家に生徒を選抜して招き入れ、指導を行っていた。
シャーロットもその生徒の一人だった。
しかし母親が病気になりアントンの家を出ることになった。
それと入れ替わりに入ったのがリジーだった。
彼女はアントンのもとでチェリストとして評価され、世界的なミュージシャンとなるのだった。
一方、リジーは母の介護の末、母は息を引き取り、アントンに連絡するのだった。
中国でアントンたちが開く新しい生徒の選抜式に招かれたシャーロットは、久しぶりにアントンと、世界的に有名なリジーと出会う。
リジーのファンであることを本人に伝えるシャーロット。
するとリジーはシャーロットが出ていく日に、すれ違ったことを今でも覚えていた。
選抜式の後、シャーロットとリジーは二重奏を演奏し、意気投合した二人は肉体関係となるのだった。
その後、リジーが二週間の休暇があるので、中国を旅するといい、シャーロットも誘われるのだった。
だが初日にバスで移動中、激しい腹痛と吐き気を訴えるリジー。
シャーロットは大丈夫というのだが、リジーが吐いた吐しゃ物には、虫が混じっていた。
バスを降ろされた二人が歩いていると、リジーの腕から虫がはい出てきて、そこへシャーロットは包丁を取り出し、リジーにどうするべきかわかるよね、と言い手渡すのだった。
だがこれは始まりに過ぎなかった。
・映画おすすめ 感想
本作はよくできている。
リジーが虫を吐き出し、腕から虫がはい出てくるところを見ると、ホラー映画か超常現象映画に思えるのだが、それには仕掛けがあった。
物語は伏線まで戻り、そこで種明かしをしてくれる、親切な演出になっている。
物語は二転三転するので、何が真実なのか分からなくなってくる。
だが本当の物語が見えた時、最後のエンディングの衝撃はすごい。
この映画の印象が一瞬にして狂気に見えてくるのだ。
だがなぜだか美しさも残る不思議な映画である。
監督 リチャード・シェパード脚本 リチャード・シェパードエリック・チャーメロニコール・スナイダー製作 リチャード・シェパードステイシー・リースビル・ブロック製作総指揮 マシュー・J・アンダーソン出演者アリソン・ウィリアムズローガン・ブラウニングスティーヴン・ウェバーアライナ・ハフマン
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前々回のブログ 映画おすすめ ゴジラvsコング
前回のブログ 映画おすすめ 家禽-庭 1896年
今度は女性たちが活躍する
「オーシャンズ8」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
刑務所で五年過ごしたデビー・オーシャンは、仮釈放の身となり、自由となった。
兄のダニーはすでに亡くなっていたが、生死は怪しかった。
デビーはその日のうちに万引き、無断でホテルに泊まるなど次々と一族の遺伝子ともいえるテクニックで贅沢な生活を手に入れた。
そして次に彼女が始めたことは、相棒に会いに行くことだった。
ルーは昔からデビーと組んで犯罪を犯しており、無二の親友で仕事のパートナーだった。
ルーと再会したのもつかの間、デビーは大きな仕事をルーに持ち掛ける。
それは一億五千万ドルもするダイヤで作られたネックレスを盗むことだった。
最初はルーも乗り気ではなかったが、面白い仕事だ、と引き受けメンバーを集めることにする。
まずはターゲットとなる女優を選抜した。
ダフネという女優は、ヴォーグのパーティーに参加することになっており、彼女にダイヤのネックレスをつけさせ、それを盗む作戦とした。
まずはデザイナーを準備することになり、業界では落ち目のローズをスカウトする。
次にハッカーのナインボール、昔馴染みのタミー、スリが得意なコンスタンス、ジュエリー職人のアミータをスカウトするのだった。
こうして作戦は開始された。
まずはダイヤをダフネにつけさせなければならず、貸出を認めさせるところから開始するのだった。
・映画おすすめ 感想
今の時代、男が立っていた場所に女性が立ち、これまでにあった物語を描くというのが主流である。
どんなジャンルでも女性主人公が当たり前であり、面白い時代になってきた。
本作は大ヒットしたオーシャンズシリーズのスピンオフであり、ダニーの妹が主人公の、女性だけによるチームになっている。
演出面でもシリーズの良さであるテンポ。
この独特のテンポが作品をより面白くしている。
また本家よりも豪華な出演陣は見ていて豪華さがある。
さらに本物のセレブやカメオ出演が多く、ここもすごいところであろう。
本家とのつながりもきっちり描きながら独自の世界観を構築している。
まさに今の時代の映画である。
監督 ゲイリー・ロス脚本 ゲイリー・ロス製作 スティーブン・ソダーバーグジョージ・クルーニー出演者サンドラ・ブロックケイト・ブランシェットアン・ハサウェイミンディ・カリングサラ・ポールソンオークワフィナリアーナヘレナ・ボナム=カーター
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人生のどん底で起こった誘拐事件
「私を信じてーリサ・マクヴェイの誘拐ー」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
リサは母のアルコール依存、薬物依存から、母と姉妹と離れ、祖母とその彼氏が住む家に引っ越して暮らしていた。
ところが祖母の彼氏による性的虐待を受け続ける毎日。
ドーナツ店でアルバイトをするリサは、このどん底の生活から抜け出せずに、自殺を考え、遺書を書くのだった。
土曜日の夜中、帰って自殺を結構しようと思っていた時、路上で男に自転車から引きずり降ろされ、目隠しをされ、車の中でレイプされる。
そのまま目隠しをされたまま、彼女は男に誘拐され、男の隠れ家に連れていかれ、シャワーを浴びせられ、レイプされ、何度もレイプされるのだった。
そんな中でも何か手がかりはないか、と男をなだめながら、縛られた手で男の顔を触り、男がどういう特徴か、アジトがどういう場所なのか、車にはどんな特徴があるのかなどを覚えるのだった。
そして男はリサを木の前に置き去りにして、車でどこかへ向かうのだった。
そこでリサは目隠しを取り、必死に逃げた。
男は車で追いかけてくるも、何とか逃げることに成功した彼女は、祖母の家に帰り、誘拐されたことを祖母に話すが、祖母は信じてくれなかった。
翌日、警察が話を聞きたいといい、警察署に向かうも、警察官たちは彼女があまりに詳しく状況を覚えているので、嘘だとかってに判断し、信じてくれなかった。
そんな中で唯一、一人の刑事だけが彼女のいうことを信じてくれ、似顔絵を作り、彼女を保護してくれた。
やがて彼女の証言から、捜査中の連続殺人犯と手口が似ていることに刑事は気づくのであった。
・映画おすすめ 感想
1984年のアメリカで実際に起こった事件を基にした映画である。
当時、その周辺では売春婦の連続殺人事件が起こっており、警察は犯人を捕まえることにやっきになっていた。
そんな中で起こったリサの誘拐事件。
家庭環境が最悪だったこと、彼女が冷静に事件を覚えていたことが、裏目に出て、最初は誰も彼女のいうことを信じてくれなかったという事実。
ただ一人の刑事だけは、本当のことだと見抜き、捜査を開始してくれたことが、彼女の救いになったのだ。
演出面でこの映画は淡々とドキュメンタリーのように描いている。
それがリアルで、客観的に事件を見ている感覚になってくる。
こういう事件は世界中で今も続いている。
人の欲望がある限り、悪意の連鎖は止めることはできないが、少しでもこういう事件をなくすことができるのであれば、この映画はこの世に生まれた意味があるのだと思う。
監督ジム・ドノヴァン出演者ケイティー・ダグラスデヴィッド・ジェームズ・エリオットロシフ・サザーランドアマンダ・アーキュリクリス・オーウェンズ
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世界が溶けて見える
「トレインスポッティング」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
ヘロイン中毒のレイトンは、仲間のスパッド、シックス・ボーイ、薬物はやらないがアルコール中毒で暴れだすと手が付けられないベグビーとつるんでいた。
ヘロインを摂取してはトランス状態に入り、この人生を降伏だと思い、刹那的に生きていた。
犯罪にもうしろめたさをなくし、万引きをするなどを繰り返し、ある日、捕まってしまう。
それでも麻薬中毒からは抜け出せずにいた。
クラブである女性に一目ぼれして、一夜を過ごした彼は、朝になってダイアンがまだ学生だということを知り、これは犯罪だ、というもダイアンは平然としていた。
これが不思議といい関係を保つことになる。
レイトンはさらなる刺激を求め、さらに強い薬を一人で注射すると、その場で気を失い、病院に運ばれてしまう。
HIVの検査を行い陰性だと分かった後は、両親による薬物から抜け出す荒い治療が始まる。
部屋に監禁され、副作用に苦しみながらも、彼は何とか克服するのであった。
そのあとは、一般人の幸せを求め、不動産会社に勤め始めるのだったが、宝石強盗をしたベグビーがロンドンで一人暮らしをするレイトンの家に転がり込んでくる。
さらにもう一人の仲間が転がり込んでくると、さすがに耐えかねたレイトンは、不動産会社の売り物件に二人を住まわせるも、すぐにばれて仕事をクビになるのだった。
またしても失ってしまったレイトンは、昔の仲間たちとまたつるむようになり、ベグビーが持ってきた、薬物の取引の仕事を全員で行うこととなる。
・映画おすすめ 感想
説教臭くもなく、若者の一瞬をとらえた映画である。
若い頃のユアン・マクレガーが主演を務め、薬物に依存する若者を演じている。
作中で乳飲み子が亡くなるシーンがあるが、普通ならばそのシーンを隠すのだが、本作は堂々と見せてくる。
しかも薬物を抜こうとする治療の最中、赤ん坊が天井を這ってくるという、映画史に残る凄まじいシーンが見ることができる。
この映画をどのようにとらえるかは見る人次第。
さあ、この世界観をどう処理しよう。
監督 ダニー・ボイル脚本 ジョン・ホッジ原作 アーヴィン・ウェルシュ製作 アンドリュー・マクドナルド出演者ユアン・マクレガーロバート・カーライルジョニー・リー・ミラーユエン・ブレムナーケヴィン・マクキッドケリー・マクドナルド
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最初は感じのいい男だった
「ステップファーザー 殺人鬼の棲む家」
・映画おすすめ 物語
男はシャワーを浴び髭を剃り、荷物をまとめていた。
一階に降りるとコーヒーを飲み、トーストにピーナッツバターを塗って、食べて朝食を済ませた。
クリスマスの朝、子供と妻の遺体を残し、男は家を出ていった。
家族はめった刺しにされ発見され、犯人はすぐに特定されたが、すでに逃走した後だった。
夫の浮気で離婚したばかりのスーザンは、スーパーで感じのいい男性と出会う。
デビットと名乗る男は妻子を酔っ払い運転の交通事故で亡くしたばかりで、二人はすぐに打ち解けるのだった。
デイビットとスーザンは結婚することも視野に入れ、スーザンの子供たちとも話し合っていた。
そんな時、寄宿学校に入れられていたスーザンの長男、マイケルが帰ってくる。
マイケルは母親に新しい彼氏ができたことに戸惑いながらも、幼馴染で恋人のケリーと話し合いながら、家族にこだわるデビットを受け入れようとした。
しかしなにか違和感のあるデビットの行動や言動に、どうしてもマイケルは納得がいかなかった。
そんな折、スーザンの妹の不動産会社に勤めていたデイビットは、福利厚生のための書類記入を求められ、その日に辞めてしまったのであった。
これにはスーザンの妹も怪しく思い始める。
さらには家族にも時折、厳しい姿をのぞかせるようになった、デイビット。
マイケルはさらに怪しんでいる中、向かいに住む老婆が階段から落ちて亡くなったという知らせを受ける。
老婆はデイビットがテレビで探している殺人犯に似ていると最初に指摘した人物だった。
・映画おすすめ 感想
80年代に人気となったステップファーザーシリーズのリメイクである。
殺人鬼は自分に合った家族を探して、次々とシングルマザーの家に入り込んでは殺人を繰り返す殺人鬼が主人公である。
80年代に制作された初代のステップファーザーは人気を博し、3部作まで作られるほどであったが、本作は今のところ、一作しか作られていないところを見ると、評判はいまいちだったのだろうと思う。
本作には2022年現在、ジョニー・デップと法廷闘争を繰り広げているアンバー・ハードがマイケルの彼女役として、その美しい肉体を披露している。
演出面では、もう少し狂気に満ちた男に描いても良かったような気もする。
普通の男が殺人鬼というのが、本作の胆なのはわかるが、あまりにも地味な作品になってしまっている気もする。
監督 ネルソンマコーミック脚本 JSカーダン主演ディラン・ウォルシュセラウォードペンバッジリーアンバー・ハードジョン・テニー
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なぜ生きているの
「私を殺さないで」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
刹那的に生きている恋人に一目ぼれしたミルタ。女性からの人気も高く、友達からはやめておきな、と言われていた。しかしクラブで彼と再会した時、彼もミルタに恋をした。そして二人付き合い始めるのだった。ある日、目薬型の薬物を摂取した二人は死んでしまう。ミルタの両親は悲しみに暮れていた。しかし集団墓地の壁を破りミルタは蘇った。自分に何が起こったのか、なぜ生きているのか分からないまま、彼との思いでを追憶しながら、ミルタは家に帰る。無償に腹が減り冷蔵庫をあさるも、食べ物を受け付けなくなっていた。すると次第に体に異変が生じてきた。手先から次第に皮膚が黒くなり、内臓が変になっていく。瞳は真っ黒くなり、サングラスをかけて思い出のクラブへと足を自然と運んでいた。そこで知り合った見ず知らずの男の車に乗り、彼女は襲われた。だが、男の首筋にかみつき血と肉をむさぼり、飢えをしのいだのであった。彼女は何か人肉を求める存在へと変化していたのである。そして彼女を追いかける謎の組織が、彼女の周辺を嗅ぎまわり始めていた。・映画おすすめ 感想
トワイライトシリーズに似ている部分がある気がする。それにしてもどっちつかずの映画になってしまっている。恋愛を描くのであれば、二人で最後を迎えればいいし、復讐するのであれば復讐してしまえばよかった。この物語は人間ならざる者になってしまった主人公が、生きていくことを決める。それだけの物語である。ある意味では重要かもしれないが、非常に地味な映画になっていて、退屈する人もいるはずである。個人的には復讐か恋愛のどちらかに落としてほしかったかな。監督アンドレア・デ・シーカ脚本アンドレア・デ・シーカジャンニ・ロモーリ原作Chiara Palazzolo出演者アリーチェ・パガーニロッコ・ファサーノシルヴィア・カルデローニファブリツィオ・フェラカーネセルジョ・アルベッリジャコモ・フェラーラアニタ・カプリオーリ
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「大脱獄」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
暴力団の構成員である一郎は、仲間の剛田と銀行強盗を行う。しかしそこで剛田は殺人事件を起こす。しかも逮捕され起訴されたのは一郎だけであり、剛田の証言で殺人事件の犯人にされてしまう。その頃、異母兄弟である妹が子供と一緒にひき逃げにあい、死亡するという事件まで起こってしまう。どん底まで落ちてしまった一郎は、網走刑務所へ服役することになる。ところがある日、彼を含む7人が脱獄に成功する。豪雪と吹雪の中を逃げる7人だったが、追ってきた警察官に射殺されるもの、途中で別の道を行き行き倒れるものなど、数がどんどん減っていき、最後には一郎と邦造だけになってしまう。殺人を犯した邦造と二人で雪山を逃亡中、山小屋に避難した彼らは、ネズミを喰らい飢えをしのいだ。一郎が盗んだという銀行の大金を目当てに、どこまでもついてくるつもりだった。それを嫌い、一郎は邦造を山小屋で殴り、その場に置き去りにするのだった。山をようやく抜けようとした時、旅のストリッパーが動けなくなっているところに居合わせた一郎は、しかたなく彼女あきを町まで運んでいく。町で別れるつもりだったが、脱獄のニュースを見て、夫婦を装い旅館に泊まるのだった。そこで医者に診てもらうも、二人とも金がなく、一郎は線路の除雪の仕事を日雇いで行うことにする。ところがそこの親方が新聞で一郎が脱走犯だと知り、賃上げで文句を言っていた一郎を黙らせようとした。しかし逆にバールで親方と現場監督をその場で殺害する。それを見ていた従業員は、金さえもらえれば俺はいいんだ、と言い金庫を開け一郎にも金を渡し逃げていくのだった。金は何とかなり、旅館で本当の夫婦のようにしていた一郎とあき。あきは一郎に抱いてほしい、とせがむも一郎はそれを断るのだった。その後、新聞が旅館まで出回り、しかも殺人事件の捜査も始まったことで、一郎は逃げようとする。それを手助けしたのが、旅館にいた男だった。男は一郎にがんばれ、と言い残し自ら殺人の罪をかぶったのであった。あきにも殺人と脱獄犯だということを知られるも、あきは警察になにも言わなかった。二人が別れる日、一郎はあきに金と抱いてと言った日に脱いだ下着を新聞紙にくるみ、渡すのだった。一郎はその足で札幌に戻り、元の恋人で剛田とつながっていた女のところへ向かい、剛田のところへ向かうのだった。しかし剛田にはさらに黒幕がおり、その男がすべての計画立て、しかも列車強盗までしようとしていた。すべての復讐をするべく剛田を追いかけていた最中、ケガをしながらも追いかけてきた邦造が現れた。邦造は復讐のために武器を調達し、金目的と言いながらも、一郎の復讐を手伝うつもりでいた。そして運命の列車へ二人は乗り込むのだった。・映画おすすめ 感想
Wikipedia情報によると、この映画は本当にいろいろあった映画である。まず東映の社長が当時若手の渡哲也が憧れの高倉健と映画を作りたい、と言ったことから動き出し、その年に渡哲也で映画を何本も作り、スターにのし上げる計画を立てた。ところが渡哲也は体調を崩してしまい、長期入院となる。それでも高倉健、渡哲也それに歌手として人気絶頂だった五木ひろしの三大スターで映画を作る予定であった。しかし渡哲也の病状が意外に深刻で、ゲストてきな扱いで登場する予定で映画は進行する。監督の石井輝男も脚本を書き、高倉健を「網走番外地」の時のようにもう一度、北海道の雪原に戻したい、という思いから進められた。だが渡哲也の病状が絶対安静であり、医者からストップがかかったことで、渡哲也は降板することになる。その代わりに社長の一声で菅原文太が起用されることになる。高倉健、菅原文太、五木ひろしの三大スターで今度こそ映画は進むはずであったが、脚本が進むにつれ、映画はアクションシーンのある極寒の雪山で撮影されることになり、映画経験のない五木ひろしに負担がかかることになる。しかも五木ひろしサイドは、演歌歌手がちょい役で出るのは嫌だ、ということもあり泣く泣く五木ひろしも降板することになった。またヒロインの選択にも一難あり、ようやく木の実ナナに決定するなど、非常に難産な映画であった。しかも興行的には振るわず、石井輝男監督、高倉健、菅原文太という映画界の巨人たちがそろった最後の映画であった。余談だがこの映画の後、無理にキャスティングされた菅原文太は体調を崩し、出演するはずの映画を何本かキャンセルしている。渡哲也の離脱も大きく、東映の社長が描いた渡哲也で一年を通して映画を作る、という企画は実現しなかった。テレビでも渡哲也の代役に松方弘樹が登板するなどした。企画段階からこの映画はある意味では、曰く付きだったのかもしれない。監督 石井輝男脚本 石井輝男出演者高倉健菅原文太音楽 青山八郎
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目には目を歯には歯を
「犯罪都市」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
韓国の犯罪が絶えない街。
そこは毒蛇組とイス組が争いが絶えない地区だった。
警察の強行班に勤務するマ・ソクトは、包丁を持って迫るヤクザを張りて一発でなぎ倒す、暴力団も一目置く、刑事だった。
毒蛇組とイス組の抗争がいよいよ本格的になろうとした時も、ソクトは二人の組長を呼び出し、手打ちにするのだった。
そんな時、中国から新興勢力の黒竜組が乗り込んできた。
毒蛇組の組員が作った借金の取り立てを口実に、毒蛇組にいちゃもんをつけ、組長を容赦なく殺害し、組を乗っ取るのだった。
バラバラ遺体が発見されたことにより、街に異変が起こっていることを知ったソクトは、敵が何者なのかを探っていく。
しかし中国マフィアのチャンは容赦なく人を殺し、腕を切断するなどの強行を続けるのであった。
幾度かチャンを逮捕するチャンスがあったものの、ソクトは逃がしてしまう。
その頃、チャンは新しいビジネスとして、ホテル業界の重鎮たちと接触するのであった。
果たして剛腕刑事は町を守れるのか。
・映画おすすめ 感想
悪い奴しか出てこない。
マ・ドンソク主演の刑事物となったら、こうなるのは必然である。
暴力団を暴力で抑え込む刑事。
たとえナイフで刺されても、平然としているマ・ドンソクの姿にかっこよさを感じる。
最後のチャンとの対決のシーンは鳥肌がたち、最高にしびれた。
韓国映画独特の痛みの感じる演出。
これぞ韓国映画の王道。
監督カン・ユンソン脚本カン・ユンソン出演者マ・ドンソクユン・ゲサンチョ・ジェユンチェ・グィファイム・ヒョンジュンチン・ソンギュチョ・ジヌンホ・ソンテ
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日本映画が剛腕を振るっていた時代
「復讐するは我にあり」
評価:★4,6
・映画おすすめ 物語
敬虔なクリスチャンの父と母のもとに生まれた榎津巌は、一生嘘しか言わない、と豪語する男だった。
ある日、専売公社の社員と運転手を殺害し、金を盗み逃走する。
警察はすぐに全国に指名手配を行うも、船で逃亡中に自殺を偽装して警察の捜査をかく乱する。
巌には妻と二人の娘がおり、巌の父は山奥で暮らす妻と二人の娘を旅館を経営する我が家へ来ないか、と誘いに来る。
巌の妻は次第に巌の父に心を奪われ、風呂に入っている時に、自分も入り、巌の父に体を許すも、父はそれを拒むのだった。
一方、巌は浜松の旅館に大学の教授と偽り宿泊、旅館の女将であるハルと次第に仲を深めていく。
一時、東京に状況すると、弁護士を偽り、保釈金をだまし取る手口で詐欺を働くと、その途中で知り合いになった弁護士の老人に依頼があると言い、自宅へ向かい殺害する。
その後、浜松へ戻り、ハルとの仲をさらに深めていくのだが、ハルと出かけた映画館で、ニュース映画に巌の指名手配映像が流れ、ハルは巌の正体を知るのであった。
ハルと同居する母親も巌の正体に気付くも、自分も殺人を犯した過去があり、巌に家から出ていくように促すも、巌は出ていかなかった。
そして衝動的に二人を殺害するのであった。
・映画おすすめ 感想
日本映画にもこの映画を作った、力のある頃があったのである。
本作は実際に起こった西口彰事件を参考に書かれた小説が原作となっている。
小説は直木賞を受賞し、当時の映画人たち、深作欣二などが版権を争う中、今村昌平監督が版権を取り、映画化した。
本作は巌の人柄、逃亡中の情事、事件を起こすきっかけなどを丁寧に描き、警察との攻防戦というよりも、人間、榎津巌を描いている。
なので逮捕の瞬間や死刑の瞬間は描かれず、周囲の人間の反応や巌に対する感情を描いている。
日本映画でもここまですごい映画が作れた時代があった。
規制ばかりの表現できない世の中になった今、こういった映画を作れる映画人が必要なのかもしれない。
ちなみに題名の「復讐するは我にあり」は登場人物たちのことを意味しているのではなく、聖書の言葉を引用したものであり、罪を裁くのは神のみだ、ということ。
つまり人の代わりに神が復讐をする、という意味にとらえることができ、原作者の肯定も否定もしない中立の立場で物語を描いたことも同時に意味している。
監督 今村昌平脚本 馬場当池端俊策製作 井上和男出演者緒形拳三國連太郎ミヤコ蝶々倍賞美津子小川真由美
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