"ヌーベルバーグ"カテゴリーの記事一覧
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ヌーベルバーグの記念碑
「勝手にしやがれ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
マルセイユで車強盗を行い警官を射殺したミシェルは、パリに戻りアメリカ人のガールフレンド、パトリシアと合流する。ベッドでの何気ない会話、まるで猫がじゃれ合うような幸せな時を過ごす2人。2人はともに逃げる算段をし、ミシェルは友達の助けを借りるため、奔走する。しかしパトリシアのところへも警察がやってきて、確実にミシェルは追い詰められていた。それでも2人は不思議と幸せな時間をすごすのだった。・映画おすすめ 感想
ヌーベルバーグを代表するゴダール、トリュフォー、シャブロルがかかわった、原点にして頂点の作品である。それまでの映画方式にとらわれることのない手法で映画撮影したその映像は、おしゃれと安易には言い表せないものになっている。同じアングルでシーンが飛んだような構成。即興の演出。ゲリラ撮影、盗撮。どれをとっても新鮮で鮮烈な映画になっている。ラストもまた様々な意味にとれる映画であり、名作といわれるのが始めて理解できた気がした。今回、ジャン=ポール・ベルモンド氏の死去により、初めてみることとなり、生きているうちに見なかったことを恥じることと個人としてはなった映画である。監督 ジャン=リュック・ゴダール脚本 ジャン=リュック・ゴダール原案 フランソワ・トリュフォー製作 ジョルジュ・ド・ボールガール出演者ジャン=ポール・ベルモンドジーン・セバーグ
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おそらく世界でも指折りの長編映画だろう。
世界最長の映画は800時間を超える、万歩計が製造されてお客に届くまでのドキュメンタリーだ。
芸術系に長編は多いのだが、本作も13時間ある内容は、ある劇団の劇団員たちを追っている映画であり、実際の劇団なので、その稽古風景がほぼ半分になっている。
本作はヌーベルバーグを代表する監督作品だけあって、凄い。
まさしくドキュメント的な部分はまさしくヌーベルバーグだ。
これに耐えられるか!
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「野獣死すべし」
1969年製作のフランス、イタリア合作のサスペンス・スリラー。監督はヌーベルバーグを代表する監督の1人、クロード・シャブロル。物語は猛スピードで走る車に乗った男女。そこにボール遊びをする子供がいる。子供は轢かれてしまい車はそのまま逃げてしまった。作家である父は常に黒い手帳を持ち歩き、犯人を見つけられない警察に代わって自分で犯人を探し復讐すべく、復讐プランを手帳に書き記していた。他の人には小説の構想だと嘘をつき。ある時、車がドロにハマってしまい抜けられなくなっているところへ、近所の男が現れる。その男は水たまりを思い切り突っ切った車がいたことを証言し、その車には観たことのある女性が乗っていたという。雑誌に載っている女だと。作家は女に近づき、ブルジョアの邸宅である彼女の家に行き、ついに犯人を突き止めたのであった。復讐を題材にした本作は、ヌーベルバーグがどうの、というよりも単純に面白い映画である。物語もそうだが雰囲気が実にいい。またヒロインも美人で素晴らしい。復讐を何度となく試みる息子を亡くした男の執念をじっくり、ジメジメと描くのが個人的には合っているらしく、主人公に違和感なく感情移入できた。
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「アニエスv.によるジェーンb.」
1987年製作のフランス映画。監督はヌーベルバーグの祖母ことアニエス・ヴァルタ。主演はバーキンの名前の元ともなったジェーン・バーキン。本作に明確なストーリーというものはない。アニエス・ヴァルタ監督がジェーン・バーキンのドキュメンタリーを撮る形で映画はスタートするが、そこですねに異世界が待ち受けている。中世ヨーロッパの衣装をまとったバーキン。その後ろには裸の女性。場面は次々と代わり、彼女のインタビューと、監督とバーキンが演じる映画やバーキンが演じる映画のワンシーン。また前衛的な芸術のようなシーン、バーキンの子供時代、若い時代などが次々と溢れ出てくる。
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「一寸先は闇」
1971年製作のクロード・シャブロルが監督したサスペンス映画である。ヌーベルバーグを代表する監督の1人であるシャブロルが描き出す、罪との葛藤。物語は友人の妻と不倫する男。しかしある時、首を締めて殺害してしまう。遺体をその場に残し部屋を出てバーに向かい酒を飲むが、吐き出してしまう。そこでちょうど妻が死んだこともしらない友人と出会い、別のバーへと向かう。そこへ電話が入り友人は家へ急いで帰った。男も家族の待つ家に帰り、妻と子どもたちと過ごすも、眠れない日々が続いた。そしてついに妻に罪を告白するも、妻はなんとその罪を許してしまうのであった。男の葛藤は更に深まり続ける。ヌーベルバーグらしく、ロケーションが多く、派手さもない。男が葛藤を続ける。そこに重きをおいた、染み込んでくるような映画であった。サスペンスと言っているが、永劫に続く罪と罰を観ているようである。
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「パリのわらわれもの」
1961年製作、ジャック・リヴェット監督の長編デビュー作でありトリュフォーがプロデュースした映画である。物語は1957年の夏、アマチュア劇団の面々はシェイクスピアの戯曲を舞台かしようと奔走していた。だがなにか大きなもの邪魔をされ、命を狙われているという疑心暗鬼になり、次第に劇団はおかしな方向へと進んでいく。ヌーベルバーグの代表ドリュフォーが気に入ったリヴェットの長編デビュー作で、短編を作っていた頃にはゴダールがプロデュースするなど、ヌーベルバーグ時代を代表する監督の1人である。個人的にヌーベルバーグというイメージ。若者、会話劇、パリが揃った、まさしくヌーベルバーグらしい映画だと思って見ていた。若者の斜に構えた感じというか、あの当時の若い人々の感覚が如実に表れた映画ではないだろうか?
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「早すぎた、遅すぎた」
1982年製作のストローブ=ユイレ監督作品である。
本作はパリの広場をぐるぐると回るシーンから始まり、農村、エジプトの風景をひたすらに映し出す、風景ドキュメンタリー的な作りになっている。
そこに語りや音楽が入り、革命や階級制度について述べられているものの、映像に関して変化のほぼない、ゆっくりとした映像が流れるばかりで、非常に上級者向けの映画になっている。
本作の監督は2人で連名表記するドイツの監督であり、ヌーベルバーグの影響を受けたドイツの芸術運動ニュージャーマンシネマに属する監督たちで、特に難しい作品を作る2人として有名である。
その中でも本作はドキュメンタリーなのか、監督たちの歴史的思想なのかわからない、本当に難しい映画であった。しかし本作はある本で「死ぬまでに観たい映画ランキング」に入っているほど、映画通には有名な映画であるらしい。
観る機会のある方は、ぜひ観ていただきたい。
はっきり言って、眠くなります。
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「鬼火」
1963年製作のモノクロ、フランス映画。
監督はルイ・マル。
ヌーベルバーグを調べていると、もちろんゴダール、トリュフォーの名前が一番最初に登場するのだが、SNSでヌーベル・バーグ監督を訪ねたところ、ルイ・マルの名前が出てきたので、調べてみた。ヌーベルバーグに広義の意味、つまり1960年代、70年代に新しい映画運動を造った人物の1人としては確かにルイ・マルの名前は挙げられる。しかし狭い意味、つまりゴダールやトリュフォーのように、特定の雑誌との関わりがあったという意味では、彼はまったく関係なく、個人で作家活動を続けていた、映画監督といえよう。本作はあるアルコール依存症のある男が、拳銃をその手に持ち、自殺する日を決めてからの48時間を描く。昔なじみの友達と食事をして、旧友と語らい、酒を飲んで意識を失う。そんな2日間。彼はしかし決意を帰ることはできなかった。ヌーベルバーグという言葉で難しい、というイメージがある人もいるだろうが、若者の行き場をなくした想い。それが個人的なヌーベルバーグのイメージであり、本作はまさしくその真髄である。日本で言えば「狂った果実」「太陽の季節」などがその部類にはいるが、本作は実に淡々と描かれる中に、主人公のどこか達観した様子が観えてきて、最後の結末もなんだか受け入れてしまう自分がいるのに気づく。モノクロで当時の60年代のパリを映し出した美しい映画である。価格:2,269円
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「新宿泥棒日記」
1969年公開、大島渚監督作品である。本作は題名は泥棒を連想させるが、当時の若者の生き様、アンダーグラウンド活動、反体制、などを映した映画となっている。紀伊國屋書店で本を万引する男を捕まえた女店員が店長のところに連れて行く。しかしその女もまた店員を演じているだけの女であった。男は女に手を掴まれた時、勃起した、と女に告白する。男と女は肉体関係になるも、2人はあの時の興奮を得られず、性について研究する研究者のところへまで行って話を聞くも、理解できなかった。そんな時、2人の男に女は強姦されるのである。本作は当時のアンダーグランドでスターであった唐十郎を筆頭に、赤テントの役者陣が登場しており、街でのゲリラ撮影が映像からもわかる。【中古】 新宿泥棒日記 /横尾忠則,横山リエ,佐藤慶,大島渚(監督、脚本) 【中古】afb
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「神々の深き欲望」
1968年、今村昌平監督作品。今村リアリズムの集大成、と言われる映画であり、構想6年、撮影2年という長期計画であった。本作は沖縄の小さな島を舞台に、近親相姦で産まれた子供たち、神様の風習を守る風変わりな一家。都会から島の開発にやってきた技師などを中心に、田舎独特の風習、日本の風習の恐ろしさ、人間の奥底にあるネバネバしたものが観えてくる。本作は三國連太郎、嵐寛寿郎など大俳優が出演している。特に嵐寛寿郎は、当時、同じく沖縄で撮影していた映画と2本を掛け持ち、本作にはなかなかの口調で批判らしきコメントをしている。価格:2,200円
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「人間蒸発」
1967年公開のモキュメンタリー映画である。監督は今村昌平。物語は行方不明になった男を探す恋人とそれを補佐するリポーターという形の俳優が、行方不明になった男の親族、会社、親類、目撃者の元を訪ね歩く。その中で映画、フィクションだということを強く強調していく。
当時の日本は人が行方不明になるという事件が多かったらしく、それを浮き彫りにしたかったと思われる。
また当時は「霊媒師」に頼み、先祖の霊から行方不明者を捜索するというのが一般的だったらしく、何度もそういうシーンが登場する。
正直、これがドキュメンタリーなのかモキュメンタリーなのか、観た感覚ではわからない。居なくなったのは実在の人物なのか、それとも完全に造り物なのか。出演している人たちを撮影している感覚は完全にドキュメンタリーなのだが、監督がフィクションだ、と言い張っているようにも観えなくもない。【中古】 人間蒸発 /今村昌平(監督),露口茂,早川佳江,早川サヨ,黛敏郎(音楽) 【中古】afb
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「男の名前はみんなパトリックっていうの」
1957年フランス映画。ヌーベルバーグの代表監督、ジャン・リュック・ゴダールが初期に製作した短編映画である。女性同士で待ち合わせをしていると、1人の男が現れる。片方の女性をカフェに誘い、話をしてキスをするなどして分かれる。すると待ち合わせ場所に居たもう一方の女性へも声をかけ、また同じことをする。価格:7,480円
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「水の話」
1958年、フランス映画。ヌーベルバーグを代表するゴダールとトリュフォーが生涯で唯一、共同で監督したのが本作である。物語は洪水になったフランスで女性がパリを目指す。ただそれだけの短編映画である。後にヌーベルバーグを代表する2人が唯一の合作映画であることは非常に貴重ながら、物語はごくごく普通であり、後の巨匠たちが合作した映画とは思えない作品であり、ファンたちからもあまり良い評価は受けていない。価格:7,480円
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