"ドラマ映画"カテゴリーの記事一覧
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田舎にふらりと帰ってきて、実家暮らしをしながら子供を育てる破天荒な母を持つ少女。25歳にして売れっ子AV女優をやっているが、家族にその仕事がバレて喧嘩になった女性。それぞれの事情を抱えながら、AV、アダルトビデオに関わっていく3人の女性の姿を描いた本作は、原作者が本物のセクシー女優であることから、それぞれのリアルな内面が描かれている。こういう職業を差別する人もいるが、個人的には体を使った大変な仕事だと思っている。ただやはりもし子供ができたとき、結婚したときなどの事を考えたとき、そこには避けられない現実がある。本作にもそうした問題は随所にある。もし自分の家族が恋人がアダルトの世界を仕事にしていたら。
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「リリーのすべて」
注意:ネタバレ、長文2015年、イギリス、アメリカ、ドイツの合作映画である。実在の人物リリー・エルベ(アイナー・ヴィーグナー)の日記をモデルに制作された伝記映画である。アイナーとゲルダの結婚6年目の夫婦は、仲がよく、子供を欲しがっていた。しかしなかなか子供が出来ずにいた。2人は画家でアイナーは常に故郷の湿地帯の風景がばかり描き、評価されていた。一方のゲルダは人物がばかり書いていたが、これと言った飛び抜けた絵が書けず、画商からも絵のモデルを変えるべきだと言われてしまう。そんな時、モデルの女性が間に合わず、とっさにアイナーにストッキングと女性ものの靴をはかせ、脚だけのモデルになってもらうことにしたゲルダ。この時、アイナーの中に眠っていた何かが目覚めてしまう。ダンスパーティに行く日、アイナーはそういった場所を好まないことを分かっていたゲルダは、女装してパーティに行くことを計画、夫婦は喜んでゲーム感覚で女装を始めるのだった。パーティの日、アイナーはリリーとしてゲルダと会場に向かうと、そこで1人の男性と出会いキスをされてしまう。これが完全に彼の中に前からあった女性の部分を呼び起こすのだった。リリー・エルベ。あえて彼女をそう書いていこう。幼少期から自分はどこか違うと感じながらも、男として育って、結婚もした。ところが女装することで、本来の自分を取り戻していく。実際にリリーは存在していた。世界で初めて性転換手術を行った人物である。夫の変化にもちろん妻は苦しむ。だが愛するがゆえに、女性であっても愛し続け、支えになっていく。そしてリリーの美しさを絵の中に残そうと努力する。実際、リリーは睾丸摘出、などの手術の他に女性から提供があった卵巣移植手術も行い、それが不適合で取り出す手術も行うなど、映画以上に苦しい手術を何度も繰り返し、ようやく女性となったのだが、すぐに合併症で亡くなってしまっている。彼女を支えたのはゲルダであり、彼女の死後もゲルダは旧姓のヴィーグナーの名前で絵を書き続け、そのモデルはリリーだったという。男が女に、女が男に惹かれるのは当然の摂理だと誰もが知っているし、本能だと思う。だが今の時代、リリーが亡くなってからどれだけの時間が経過したか分からない時代に、彼女と同じ悩みを抱え、苦しんでいる人々がたくさん居る。それでも性別などにこだわらず、生きている人も多くいる。昔ほどではないが偏見は未だにある。人は人。性別とか年齢ではない。その人の魂こそが本当の人格。リリー、貴女が命がけで行った戦いは、確実に世界に根付いてきている。未だ偏見はあるが、いつかきっと、肉体と心を一致させるのが当たり前の時代がきっと来る。この映画は美しく素晴らしいとしか言いようのない映画でした。
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「ショーシャンクの空に」
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原作スティーブン・キング、出演モーガンフリーマン。
1994年製作の映画で、名作揃いの年に地味に公開されたものの、映画評論家、映画ファンから火が付き、オールタイム・ベストには必ず入る名作。
名作中の名作であるのは誰もが知っているが、いざ観たことのあるという人はどれだけいるのだろうか?冤罪でショーシャンク刑務所に入れられた敏腕銀行員が仲間を得て、刑務所の中でも人間らしく行きていく物語。正直、今回観た感じでは、ちょっと都合の良すぎる展開があるのではないか、と疑問の部分が残っている。この映画が観客、視聴する人に何を伝えようとしているのかという点に関しては、罪について、償いについて、更生というのは誰が決めるのか、ということについてなのだろう。欧米最大の映画サイトIMDbでは2度に渡るオールタイム・ベスト投票を行った。映画ファン、映画好きによる純粋な投票である。評論家ではなく一般の人による投票の結果、アメリカ、イギリスなどを中心にした投票で2度とも1位となった。つまり映画好きが選ぶ本当に好きな映画ということなのだ。人は罪を犯す生き物。それでも腐らず、必死に、ひたすらに生きることこそが大切だと言われている気がした。ショーシャンクの空に【Blu-ray】 [ ティム・ロビンス ]
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「リリィ・シュシュのすべて」
以前から掲示板で一般人と作り上げた映画として注目はしていたが、正直、岩井俊二監督が苦手で、観てこなかった。本作はあのスターウォーズよりも先にデジタルでフィルムを使わず撮影した映画であると知り、今回、初めて観た。凄い。だがなにかどこかで見た雰囲気も感じた。何かと思ったら庵野秀明の作品、特に実写撮っていた時代に似ている気がした。庵野秀明は映像で実験をし続ける監督であるから、実写カメラに関しても、式日の一部でデジタル撮影を使用している。それがあったからこそ、本作があったのかもしれない。心にズシン、とくる若者の普遍的な物語がここにある。【中古】リリィ・シュシュのすべて 特別版 【DVD】/市原隼人DVD/邦画青春
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「シェイム」
2011年のイギリス映画である。主演はマイケル・ファスペンダー、監督はスティーヴ・マックイン。ニューヨークで暮らすセックス依存症の男は、一晩のセックス、何度もの射精をしなければ気がすまない。そこへ男に依存する体質の妹が現れ、穏やかな生活が崩壊していくのだが。この映画はただの病気の兄妹にも見えるが、互い求め合う兄妹にも見える。価格:1,078円
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2018年公開の日本映画であり、俳優の斎藤工が長編映画に挑戦した初監督作品である。注意:ネタバレ、長文ある男が死んだ。その男はギャンブルばかりして、借金をつくり妻と2人の男の子が居ながら、家を出ていってしまう。その日から母親は新聞配達、水商売などで2人の子供を必死に育てた。ある日、車にひかれながらも無理して働き、そのせいで母は入院。兄弟は親の代わりに働き、勉学を頑張った。大人になった2人は、母と久しぶりに会い、父が入院しているという話をする。胃がんで余命がないという。次男は付き合っている女性と父の見舞いに行った帰り道、子供ができたことを知らされる。しかし次男の脳裏には自分たちが経験してきた辛い過去が蘇る。そして父の葬式の日、息子たちと次男の彼女が葬式を取り仕切る中、母は葬式に来ることはなく、参列者も変人揃いだった。だがそこで父が次男の書いた作文を死ぬまで手元に置いていたことを知るのだった。他業種の人が映画監督をするというのは、正直、映画好きの個人としてはあまり好ましいことと思えない。映画監督になりたいと、必死に業界であがいている人たちがいるのに、横から出てきて、いきなり監督をやられたのでは、たまったものではない。しかし映画好きで有名な斎藤工が監督するのだから、当初から私は興味を抱いて、期待していた。最初は凄く雰囲気もあり、ダメ男と借金まみれの母と息子たちの辛さが良かった。だが葬式の参列者の場面になった瞬間、佐藤二朗を筆頭に、悪ノリなのか、あえて監督がそう指示したのか、アドリブのようで、内輪で盛り上がっている雰囲気があり、観客としては置いていかれた感覚になった。こういう映画ジャンルがあるのかもしれないが個人的には、最初の暗い雰囲気のまま、映画を貫いてほしかった。次回作はカルト映画的な感じの映画らしく、今年公開ともあり、期待したい。是非とも、酷評されても監督を続けてほしいと個人的には願う。
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「ウェイブ」
独裁政権とはなぜ生まれるのか。失業率の上昇や戦時下において、先導する者、英雄になるものが現れた時、民衆は独裁政権を受け入れる。これは映画であるが、実際にアメリカで行われた実験がモデルになっている。独裁政権について最初は生徒たちに話して聞かせるが、生徒たちが今の時代に独裁政権などありえないと言い放つ。しかし一日目、二日目、三日目と先生を独裁者に見立て次第に統率していくクラスは、授業外でも町にシンボルマークを描くなど、その行動は先生の手にあまるようになる。しかし独裁政権、独裁の中の一体感。それは孤独である現代にとって、ある種の連帯感につながり、孤独感を消してしまう麻薬じみたところがあった。
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「ビーストオブノーネーション」
学校に行くのが当たり前。ご飯が食べれるのは当然。休みの日はやることがない、退屈な日常。それは日本だから。世界には恵まれない子どもたちがいる。そんな生易しい言葉で片付けられない現実はたしかにある。死ぬか、銃を握るかしか選択できない子どもたちがいる。
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「エベレスト」
注意:ネタバレ、長文
2015年公開のヒューマン映画である。実際に起こった1996年のエベレスト史上類を見ない遭難事故を題材にしている。 日本の難波康子さんも、世界で7人目の七大陸最高峰登頂を成し遂げるも、直後にこの事故で亡くなっている。 民間登山会社のロブは、登山家からお金を募ってパーティを組み、登頂する商業登頂を行うコーディネーターだった。この年もロブは複数の人物から資金を集め、登頂へ挑もうと高原で体をならしながら準備をしていた。ところがエベレスト登頂の際に複数のパーティが1つのロープに集まってしまい、混雑するという事態が起こった。少しのミスが命の境目となるエベレストでこれは大きな問題となり、ロブは同業者のスコットのパーティと一緒に登山を開始することを話し合う。 こうして登山は開始された。途中で脱落者もなじながらなんとか登頂に成功する面々だったのだが、エベレストに嵐がやってくる。さらに酸素ボンベの残量不足という最悪の事態となり、次々とパーティの面々は倒れていくのだった。 2016年にもエベレストでは雪崩で複数人の犠牲者を出しており、それまではこの事故がエベレスト史上最大の遭難事故とされていた。 様々な批判があることもあるが、人はなぜ山に登るのか。毎年、多くの人物がエベレストへ挑む。そして複数の命が失われている。 エベレストではゴミも人の遺体も回収することはできない。あまりの高度で遺体回収もゴミの回収も不可能だというのだ。 自然というものの前で、人はあまりにも無力だ。それでも人はエベレストに登り続ける。 山は登って降りるまでが登山。愛する者のところへ帰る。それができてこそ本当の登山ではないかと私は個人的には思うのだが、この映画を観ていると、その先に、命をかけてまで登らなければならない何かがあるような気がしてならないのだ。 3Dで上映され、映像ばかりが話題となった本作だが、多くの俳優が出演している。そのことからも、この事故は絶対に風化させてはならないという想いが詰まった映画である。
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「ムーンライト」
注意:ネタバレ、長文2016年公開のアメリカ映画である。当年のアカデミー賞において8部門にノミネートされ、作品賞を含む3部門で受賞している。人はなぜ生きるのか。生きている意味はあるのか。自分とは何者で、なぜ自分はこうなってしまったのか。黒人少年はいじめられていた。オカマとバカにされ、追いかけ回され、悲痛な毎日を送っていた。それを救ってくれたのは、薬物の売人をしている男だった。母親が薬物に溺れ、男をとっかえひっかえする中で、信じられる大人は彼だけしか居なかったのだ。しかし母親が薬物におぼれているのは、実はその男が売っている薬物だったのだ。やがて少年は思春期を迎え、それでもいじめられる日々は続いていた。しかし唯一の友達だけは彼をいじめずに、月明かりの中、2人はキスをする。だが翌日、いじめの中心的青年が主人公を殴るように友達に命令する。友達は自分を守る意味を込めて主人公を殴る。これに怒りを爆発させた主人公はいじめの主犯格を椅子で滅多打ちにして逮捕されるのだった。やがて青年から大人になり、主人公は母を蝕んでいた薬物を売りさばく売人になっていた。そしてあの唯一の友達だった男から電話がかかってくるのであった。個人的に最近、性別というもの、男や女というものを考える機会が多く、同性愛という言葉が当たり前になりつつ今、性別というものが曖昧になってきている。だからこそこの映画に意味があるような気がする。自分が何者なのか。自分はただ本当の自分でありたいと願うのに、周りは許してくれない。そして薬物の連鎖。自分を救ってくれた男は売人だった。しかも母に薬物を売っていた。それでも恩人である彼。やがて自分もそうなっていく。きっと現実でも同じように循環していくのであろう。
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「みなさん、さようなら」
注意:ネタバレ、長文濱田岳主演、2013年公開のヒューマンドラマ、コメディ映画である。物語は通る団地。突然、中学に行かないと宣言した悟は、団地の中で生きることを断言し、日中は筋トレ、読書、夜は団地の見回りをすることを日課にしていた。そんな中でも友達は彼に優しく、特に隣に住む同級生はベランダで悩みを聞いてくれる存在だった。そして中学を卒業し、皆が進学すると、団地を離れる人たちが増えていく。悟は16歳になったら、行きつけのケーキ屋に就職すると決めていたが、あっさり断られ、それでも団地の中で仕事を探す。結果、なんとかケーキ屋に就職し、働き始める。隣の同級生とは性的なことをする関係ながら、男女の関係には進展しなかった。そのうちに成人を迎え、同級会で久しぶりにあった初恋の女の子と、付き合い、婚約までするも、団地から出られない彼に、次第に心が離れていく。やがて悟が出れなくなった原因が判明していく。個人的には引きこもりけど経験のある私としては、ここまでうまくいく引きこもりも珍しいと思った。ここまで順調にはならないだろうと思いながらも、身近に感じながら見ていて、結果的に主人公の結末荷には、きっと引きこもりが直面するであろう現実を見た気がした。
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ようこそいらっしゃいませ。
当ブログはジャンルを問わず、映画レビューしているブログです。
ゆっくりしていってくださいね。
さて、本日の映画レビューは、天才の半生を映画化したこちら。
第164号「スティーブ・ジョブズ」
《スティーブ・ジョブズ 概要》
言わずと知れたアップル社の創業者で、現代のコンピュータの基盤となるデザインを創造した人物だ。
映画は1971年から2011年までのジョブズを描いた。
2013年に公開された。
《スティーブ・ジョブズ 物語》
1974年、大学生だったジョブズは、退学しながらも、大学の講義に出ては、無料で講義を受けていた。
大学生の彼は未来を模索して、なにになるべきなのか考えていた。
そして友人のウォズと2年後にアタリ社へ入社、そこでゲーム開発をするも、周囲との協調性がとれず、他人の開発したゲームを酷評していた。
風呂にも入らない彼に、上司は注意を促すも、彼は聞き入れない。
そして新しいゲームの開発を懇願してみるも、彼一人では制作できず、ウォズの力を借りて、ゲームの開発に成功する。
しかし満足しなかったジョブズは、ウォズと共に新しい会社、アップルをたちあげる。
ウォズが個人的に開発していたマイコンピュータを、これが新時代のコンピュータだ、とジョブズは開発をするために社員を集める。
そしてプレゼンの場で慣れないジョブズは、この世紀の発明品をうまく説明できずに落ちこむ。
しかしある電気店から置くことを検討したいと言われる。
そこでジョブズは店主に、注文が殺到していると嘘をつき、商談をまとめる。
そこからアップル社の快進撃が始まる。
ースティーブ・ジョブズ ネタバレー(ドラッグして見てね)
次にアップル社が開発したアップルⅡは一世を風靡、アップル社は急成長していく。
しかし傲慢になっていくジョブズに、周囲はついていけなくなる。
そんな中で社長に新しい人材を引き入れ、ジョブズは開発中だったプロジェクトの遅れの責任を取らされ、別のプロジェクトへ回される。それがマッキントッシュプロジェクトであった。
ところがマイクロソフトがWindowsを発表したことで、ジョブズは激しく激怒、さらにマッキントッシュの開発の遅れ、ウォズの退社などが重なり、ジの周辺は劇的に変化していき、ついにはジョブズが会社を追われることとなる。
その後、結婚して新しい会社を立ち上げていた彼の元へ、新たなるアップル社の社長がやってきて、業績不振のアップルに戻ってほしいと言われる。
そして戻った彼は、新たなる世代の若者たちの熱意で、再び会社へと戻るのだった。
こうしてipodからの快進撃が再び始まる。《スティーブ・ジョブズ 感想》
アップル社といえば、世界一有名な会社と言ってもいいアップル社。
つい最近もiphoneXを発売して大きな話題となった。
そのアップル社を創業し、今のPCの基礎を築いたスティーブ・ジョブズの半生を描いたこの映画は、まさしくジョブズがどういった人間なのかを表した映画だといえる。
と言っても、ジョブズ本人を知らないので、なんとも言えないし、この映画から受けた印象でしかないのだが、傲慢な天才、といったところだろうか?
しかし筆者は鑑賞していて、まず思ったのは、スティーブ・ジョブズは確かに天才かも知れないが、彼の成功を支えた人物、スティーブ・ウォズニアックこそが本当の天才に見えた。
ウォズはもちろん実在の人物であり、アップル社の由来であるアップル1とアップル2を独自に開発した技術的天才である。
しかしアップルが大きくなったことで、面白くなくなった、とアップルを去っている。
この映画でもウォズの支えを失った途端、ジョブズは崩れていく。
傲慢だからこそ己の商品に自信をいだき、信念を貫いたジョブズ。その横で笑いながら、彼のアイディアを現実にしたウォズ。
彼こそが真の天才なのだと、筆者は感じた。
本日の映画レビューは以上。
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ようこそいらっしゃいませ。
本日の映画レビューは、キーラ・ナイトレイ主演の、勇気をもらえる映画。
音楽は陳腐な風景を真珠にする。
第157号「はじまりのうた」
《はじまりのうた 概要》
2013年に公開された、はじまりのうた、は公開された映画館の数は少なかったものの、口コミで評判を呼び、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。
主演はキーラ・ナイトレイ。
また世界的に人気のあるマローン5のボーカル、アダム・レヴィーンも出演している。
《はじまりのうた 物語》
ロンドンから恋人デイヴの制作した曲が映画に使われるということでニューヨークへやってきたグレタは、制作のパートナーとして、恋人として彼のそばでサポートした。
ある日、デイヴが作った新作を聴いたグレタは、デイヴをひっぱたく。彼女はその愛の唄が自分のためではなく、他人のために制作されたことを歌詞の中から読み取ったのだ。
浮気を認めたデイヴ。
それから彼女はニューヨークで歌手活動をするスティーヴのところへ身を寄せる。
そして彼女がロンドンに帰る日が間近になったある日、バーで歌うスティーヴがアドリブで彼女をステージに上げる。
その歌声を偶然耳にした音楽プロデューサーのダンは、彼女をその場でスカウトするが、酔っぱらいの戯言だとグレタはことわったのだが。
ーはじまりのうた ネタバレー(ドラッグしてみてね)
ダンは昔、有名なプロデューサーだった。ところが今はヒット曲や歌手に恵まれず、家族にもあいそをつかれ、毎日、酒浸りの日々が続いていた。
そして共同経営者から会社を追い出され、また飲んだくれている時に、グレタをみつけた。
だが會社の力を使えないダンは、ニューヨークの街中で録音することを思いつく。
若手の演奏者や昔世話した大物ラッパーの力を借り、音楽はようやく完成する。
そんな時、デイヴから会いたいと連絡が来る。
そしてコンサートを見に行った彼女は、自らの歌手活動へ専念することを決意して、会社に内緒でダンと一緒に、ネットへ制作したアルバムをアップロードするのだった。
《はじまりのうた 感想》
はじまりのうた。という題名を見た時、誰のどういった物語が始まるのかと考えながら映画を鑑賞した。
そしてキーラ演じるグレタの新たなるスタートを描いているのだとすぐに分かった。
ただ話の流れからどこかでグレタとダンが恋愛に発展すると予想していた。
その気持ちはしかし2人とも抑えていたと思う。ダンは妻を愛していたし、グレタは新しいスタートを選んだ。だから気持ちは抑え、2人は音楽のパートナーの道を選んだ。
それが最善の道だから。
これは2人の新たなる人生のスタートの始まり。
人生のどん底に居た2人が互いに音楽で新たなる道をみつける物語。
人生の物語を応援してくれる、きっと明日にはいいことが待っていると予感させてくれる映画。
本日の映画レビューは以上である。
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ようこそおいでくださいました。
本日の映画レビューは、実際の事件を題材にしたこちらの映画。
第155号「キャプテン・フィリップス」
《キャプテン・フィリップス 概要》
2013年製作のこちらのキャプテン・フィリップスは、2009年に実際に起こった「マースク・アラバマ号事件」を題材にした伝記映画である。
実在の人物リチャード・フィリップスを演じるのは、アカデミー賞の常連、トム・ハンクス。
《キャプテン・フィリップス 物語》
リチャード・フィリップスはマースク社のベテラン船長として、ソマリアへの物資輸送をするべく、オマーンへと向かった。空港で妻と別れ、オマーンのサラーラ港へ到着する。
そこには大型の輸送タンカーが荷物を載せ、船長の到着を待っていた。
フィリップスは乗船するやいなや海賊用の施錠、ドアのロックなどが甘いことを指摘する。
出航後も乗員の休憩時間が長いと指摘するなど、真面目に職務と責務をまっとうしていた。
その頃、ソマリアの漁師ムセは、上司に仕事の命令を受け、海賊行為へと出向しようとしていた。
ソマリアではその場でメンバーを選び、海賊行為を行う。
ムセはノール、ワリド、10代のアダンを選び、自分の舟に乗せた。
大きな舟に他の海賊たちと乗り、獲物の船が近づくと、小型ボートで獲物に乗り込み、金を盗む。それが海賊たちのやり方だった。
フィリップスはソマリア沖での海賊行為が頻発しているニュースを目にすると、翌朝、抜き打ちで訓練を実施する。
しかしそこへ謎の船が二隻、接近してきたのだった。
ーキャプテン・フィリップス ネタバレー(ドラッグして見てね)
速度を上げて波を起こし、接近する船から逃げるフィリップスは、無線が傍受されていることを知って、救出がくるかのように演出をする。
これに一隻の船は逃げて行くも、ムセが指揮するボートを速度を上げてタンカーへ接近してくる。
タンカーの速度を更に上げ、引き離すフィリップス。ムセはボートの速度を上げさせるもエンジンが故障、フィリップスたちを逃してしまう。
大型船に帰ったムセは、もう一つのグループのエンジンをよこせと言うが、銃を突きつけてくる別ボートのリーダーをレンチで殴りつけ、強引にエンジンを奪い、ボートに設置する。
翌朝、再びフィリップスたちのタンカーへムセのボートが接近、海賊に襲撃されたことを無線で知らせ、フィリップスは乗員をエンジンルームへ隠し、タンカーの周りから放水をして海賊を退けようとするも、ムセたち4人は強引にタンカーへと乗り込み、フィリップスの居る操舵室へ入り、銃口を突きつけた。
フィリップスは居合わせた面々に抵抗しないよう促すと、ムセと話をする。
食料品を運んでいることを伝え、金庫に3万ドルがありそれを受け取って船から下りるようにフィリップスは促すも、ムセはそれでは足りないといい、他の乗員を全員、操舵室へ集めるように命令する。
フィリップスは無線で海賊達を誘導することを船員に伝え、船内を案内する。
船員たちは船長の指示に従い、エンジンルームの入り口にガラスを巻き、裸足のアダンに怪我を負わせる。そしてタンカー内部の電源を落とし暗闇にする。
ムセはアダンとフィリップスを操舵室へ戻し、自ら1人でエンジンルームを調べる。すると隠れていた船員たちはムセを捕まえ、船を下りるように訴える。
これを無線できいたフィリップスは、タンカーの避難船で立ち去るように訴える。
エンジンルームから出てきた船員とムセだったが、避難船へ海賊達が乗り込もうとした時、キャプテン同士を交換すると海賊たちは言い始め、フィリップスを避難船へ押し込めてしまう。
船員はムセを開放すると、フィリップスに避難船から出るように声を掛けた直後、海賊たちはフィリップスを暴行、ドアを閉めると船を出し、フィリップスを人質としてソマリアへ帰ろうとする。
海賊の元締めは、フィリップスを人質に金銭交渉することを決め、ムセにソマリアへ帰るように命令する。
だがアメリカ海軍が船へと接近、フィリップス船長救出作戦を開始する。
極限状態の狭い船内で、フィリップスは海賊たちの隙をつき逃げようと海へ飛び込むも、失敗してしまう。そして銃が頭に突きつけられた時、海軍から無線が入る。交渉の準備ができたと。
海賊たちの1人が軍艦へ来て、ソマリアの族長たちも出席して金銭交渉を行うと言われ、ムセが軍艦へと向かう。
その後、精神的に限界に達したフィリップスが海賊たちともみ合いになり、そこを海軍は一斉狙撃、残りの海賊たちを射殺した。
ムセは軍艦内部で拘束され、アメリカで裁判に掛けられることに。
フィリップスは救出された後、軍艦内部で看護しの治療を受けるも、混乱状態から抜け出せず、看護師の声にもしどろもどろ。だが落ち着きを取り戻し、横になると一気に涙が溢れ出てきたのだった。
《キャプテン・フィリップス 感想》
2013年当時、アメリカでヒットしたものの、日本ではそれほど話題にならなかった映画である。
ハリウッドニュースで評価が高かったが、地味な映画であるから筆者もこれまで見る機会がなかったが今回、鑑賞してみた。
その感想としては、まず現実の恐ろしさである。
海賊と聞くと、どうしても「パイレーツ・オブ・カリビアン」や漫画「ONE PIECE」のイメージが強い。しかし現実にソマリアでは海賊行為が行われている。
海賊は銃器で武装して、逆らう者は容赦無く撃ち殺される。現実なのだ。
その現実に直面した人物が誘拐され、極限状態下で海賊たちの中に1人。しかも何度銃を頭に突きつけられたことだろうか。
それでも機転を利かせ、言葉で仲間や救出に来た海軍へ合図を送り、命を繋いだ。
そして最後は見ていて胸が苦しくなる。
もし万が一、自分が同じ立場に立ったなら。そして仕事をする身として部下を守る立ち場にあったなら。船長の責務とはなにか?
色々と考えさせられる映画である。
そして極限状態に居た船長は家族の元へ帰り、翌年には仕事に復帰した。
海賊で生き残ったムセは、現在、アメリカの刑務所に服役中である。
現実に勝てるものはない。
本日の映画レビューは以上です。
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ようこそいらっしゃいませ。
本日の映画は、あの超大作「十戒」を現代版にアレンジしたこちら。
第129号「エクソダス〜神と王」
《エクソダス〜神と王〜概要》
時は2014年、ゴールデングローブ賞で「それでも夜は明ける」が話題をよんだこの年に、監督リドリー・スコット、主演クリスチャン・ベールで公開されたのが、近代では珍しい女時事的映画「エクソダス〜神と王〜」てある。
そもそも叙事詩的映画の全盛は1960年代であり、「ベン・ハー」や「クラオパトラ」、ソ連時代の「戦争と平和」が有名である。
「エクソダス〜神と王〜」は、全盛期の超大作「十戒」をリメイクしたという位置づけである。
《エクソダス〜神と王〜物語》
紀元前1300年、エジプト王国には2人の王子がいた。
王の嫡子であるラムセス。養子のモーゼ。
2人は互いを信じ、互いに兄弟と思っていた。
そんな矢先、ヒッタイト帝国ホテルとの戦争で、モーゼはラムセスの命を助ける。このとこで2人の間には亀裂が入った。
実はエジプトの預言者は、
「どちらかが死にひんしたとき救う方の王子が指導者となる」と予言していたのである。
そんな馬鹿な、とモーゼは自分の立場をわきまえ、ラムセスが王になると信じていたが、ラムセス自身は予言を信じていた。
モーゼはそれから奴隷たちを感得する役職につき、ユダヤ人たちと接触する機会が増えていた。
そんな折、ヌンという老人に出会い、自らがユダヤ人であり、奴隷を開放する指導者とだと聞かされる。
動揺したモーゼはこのことを秘密にしようとするが、父の死で玉座にあったラムセスの耳に入り、モーゼはエジプトをあとにした。
砂漠の中で知り合った女性と子供を持ち、モーゼは羊飼いとして暮らしていた。
ある日、山に出かけたモーゼは、嵐で足を負傷、さらに泥に埋もれて動けなくなっていた。
そこに少年の姿をした神の使者が現れ、ユダヤ人を開放しろ、とお告げを受ける。
妻子を残し、モーゼは再びエジプトへと帰るのだった。
ーエクソダス〜神と王〜ネタバレ(ドラックして見てね)
エジプトへ帰還したモーゼは、自らの命もかえりみず、王であるラムセスに神の意志を伝える。ところがラムセスはそれを拒否、ユダヤ人を次々と処刑し始めたのだ。
これに対抗すべく、モーゼはユダヤ人に戦い方を教え、エジプト兵士と戦えるようになる。
ところが神の使者はモーゼの行動を否定、神の力でエジプトにわからせる、と発言する。
そして災いがエジプトを襲い始めた。
第一の災い。水がすべて血に染まり、水辺の生き物は死に絶える。
第二の災い。カエルが街中に溢れ、宮殿にまで押し寄せる。
第三の災い。昆虫ブヨがエジプトを襲う。
第四の災い。昆虫のアブがエジプトを襲う。
この時点でモーゼはラムセスにユダヤ人開放を再び願い出るも、ラムセスは経済的破綻を恐れ、拒否した。
第五の災い。家畜が疫病で死ぬ。
第六の災い。エジプト人が腫れ物の病にかかる。
第七の災い。エジプトにひょうが降る。
第八の災い。イナゴが街を襲う。
第九の災い。世界が暗闇に襲われる。
そして第十の災い。エジプト人の最初の子供が死ぬ。
最後の災いになり、モーゼは絶望する。
さらにはラムセスに忠告したがそのかいもなく、ラムセスの子供も死んでしまう。
ここに来てラムセスはようやくユダヤ人の開放を決意、40万人をエジプトから追放した。
ところがラムセスは軍勢を差し向け、ユダヤ人を、殺害することを決意する。
追われるモーゼの前に海が待っていた。
どうするんだ、と口々に叫ぶユダヤ人たち。
すると海の水が引いていき、ユダヤ人たちは海を渡る。
それを追うラムセス軍。そして戻ってきた波にのみ込まれ、ラムセス軍は壊滅、ユダヤ人たちは対岸へ渡りきることができた。
そしてモーゼは神の使者から10の戒律を言い渡され、自らの手で石版に掘るのだった。
だがユダヤ人の旅に終わりはない。
年老いたモーゼを載せた幌馬車は、約束の地を目指して、ユダヤ人たちと旅を続けるのだった。
《エクソダス〜神と王〜感想》
どうしてもチャールトン・ヘストン主演の「十戒」と比べてします。
まあ比較されることを前提として制作されているのだろうが、それにしても、やはり前作が神の力や神という存在についての、描写しているところから、今回がリアル路線で物語が進むと、どうしても神の存在が感じられなかった気がする。
それでも現代技術で撮影された10の災いや海が割れるシーンなどは、観ていて圧倒される。
モーゼの描写もより人間臭く描かれていて、感情を入れることができた。
宗教映画としてだけでなく、スペクタクルとしても、素晴らしい。
叙事詩的映画が制作されない昨今、ぜひともこのジャンルの復活を願いたい。
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画は、三谷幸喜 氏原作の密室コメディ映画。
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第115号「12人の優しい日本人」感想
《概要》
1954年製作のアメリカドラマを1957年にリメイクした映画版が好評だった「12人の怒れる男」
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感想(1件)これが元として、ストーリーテラーの敏腕ぶりを発揮した三谷幸喜が脚本で舞台かされたのがこの「12人の優しい日本人」である。
時に1991年、12月にソビエト連邦が崩壊したこの年に公開されたのが映画版である。
原作の「12人の怒れる男」が陪審員であることに着目を置き、日本に万が一、陪審員制度があったなら、という設定下で繰り広げられる、密室劇である。
《物語》
発端は夫を殺したある妻の殺人事件。陪審員に選ばれた12人の男女が、審議の為に会議室へ集められるところから物語は始まる。
判決は全員一致の有罪か無罪か。誰か1人でも意見が違ってしまえば、評決に到らず会議室から出ることはできない。
1号から12号まで番号をふられた、見ず知らずの、素性すら分からない男女が妻の殺人が有罪か無罪かを審議するのだ。
そして審議は始めに有罪、無罪の決をとることとなり、なんの障害もなくすんなり全員が「無罪」として、始まってすぐに審議は終わるかに思われた。
しかしである。陪審員2号が「議論をしましょう」と言いだして、「有罪」へ意見を変えたことから、帰れると思っていた人々は会議室へ足止めされてしまう。
仕事で会社へ帰らなければならない者、他者の意見に惑わされる者、進行役を無視してその場を仕切りたがる者、人を見下した態度をする者、無関心な者。
個性があり日本人らしい12人が出す結論は果たして「有罪」なのか「無罪」なのか・・・・・・。
《感想》
先にも述べた通り、この「12人の優しい日本人」は「12人の怒れる男」へのオマージュ作品として、三谷幸喜が脚本を執筆した物語であり、作品内の所々に「12人の怒れる男」へのリスペクト、パロディが使用されている。
また現代においても三谷幸喜が得意とする「当て書き」がこの「12人の優しい日本人」でも行われている。
「当て書き」とは役者本人に併せて登場人物を創作する手法であり、三谷幸喜の得意とする手法である。だからこそ役柄と俳優のギャップが少なく、観賞していると違和感がない。本当にこの俳優はこういう性格なのではないか、と思えるほどにリアルで、観客、あるいはその周囲に必ず類似する人間が1人、2人はいるであろうと思える。それだけリアルなのだ。
また現代において、陪審員制度は裁判員制度として日本にも定着しているが1991年にそれを言ったところで、リアリティに欠けていた。
しかし今の時代、陪審員という設定は虚像ではなく、事実として現実にある。だからこそこの映画は妙に親近感があり、リアルを突きつけてくるのだ。
少し不満をいうならば、やはり舞台が原案ということもあってだろうか、俳優さんたちの演技が大げさで、早口である。そこは一般人として考えると、あまりに弁が立ち覚めてしまうところもある。
三谷幸喜脚本というだけあって、笑える喜劇となっている。そこは観ていて飽きのこないところであった。
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画は90年代の闇、いや今もあるであろう闇を追求した映画。
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第108号「金融腐蝕列島〜呪縛〜」
近年ではリーマンショックが世間の関心を経済へ向けていた。
それよりも以前、まだ日本が不不況の底にいた時代にこの映画は制作されました。
物語は大手都市銀行朝日中央銀行がバブル当時に行った総会屋への融資300億円を巡る疑惑から事件は発生します。
銀行はこうした追求を旧体制の交代で事を納めようとするも、検察による家宅捜索により、銀行は世間から激しくバッシングを受けることとなる。すべての黒幕たる佐々木相談役(仲代達矢)の娘婿としての立場に苦しみながらもその優秀さから企画部部長となった北野(役所広司)は、こうした事件の処理をするなから、旧体制と義父の呪縛の大きさに気づき、これが変わらなければ、銀行の再建は難しいと考え、自らの意見に賛同する中堅銀行員たちと共に、旧体制の変革と義父のしがらみからの脱却に乗り出すのだった。
この物語は実話を元にしています。年齢的に私はこうした事件にはあまり詳しくないのですが、ある時代を象徴する総会屋、そして銀行との癒着。
こうした金融界のドロドロとした、まさしく呪縛を払拭しようとするサラリーマンの姿。これが仕事をするということなのだと、見ていて実に男としてはワクワクした。
そして金という世界を取り巻く権力のなんたる強大であろうことか。
この映画はそうした銀行を取り巻く国家のあり方も浮き彫りにしています。
時代背景は少し古いですが、今みても十分に見応えのある映画だと思います。
きっと今も表には出てこないこうした金融関係の事柄は無数になるのでしょうね。
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第104号「深夜食堂」
「寄り道したい夜もある」
テレビからの映画という流れが昨今、流行となっている。一時期などドラマの映画版が続編を重ねていた。
正直、私はそうしたドラマの映画版にあまり好意的なほうではないと思っている。
しかしだ。この映画だけは許したくなる。
ドラマ版は毎回、深夜食堂を舞台に、繁華街や夜の街、世間に顔向けできない人など、人間味がある人々がドラマを紡いでいく。
物語は1話完結ながらも、その後、別の物語で結末が出てくるなど、演出的に満足できる構成になっている。
またハッピーエンドの物語ばかりではなく、悲しい結末を迎えるもの、咀嚼できない、モヤモヤとした気持ちが残る物語も多い。
私は「ベーコンのトマト巻き」の話が妙に心に突き刺さっている。
漫画家としてデビューしたものの、結婚して、漫画家として活動していたが売れず、深夜食堂を後にする彼の後ろ姿。彼は漫画家を完全に止めたわけでも、売れたわけでもなく、もがき、苦しむ姿が描かれて終わっていく。
やるせなくも、こうした漫画家は星の数いるのだろう、と辛くなってくる。
そしてこの映画版である。
ゲストに多部未華子さんを迎え、その後レギュラーとして定着し、続編の映画やドラマにも登場している。
そしてなんといっても私がドラマと映画を通して気になるのが、ヤクザの竜ちゃんが必ず注文するタコさんウィンナーだ。
赤いウィンナーをタコの形に切って焼く。これだけのことなのに、どうしてタコさんウィンナーはこんなにもおいしいのだろうか。
ドラマ、映画ともこの場面だけを繰り返し見てしまう。
ドラマ、映画とも飲みながらゆっくりと見てしまう、そんな中毒性のある映画である。
「何か忘れ物をした気がして寄り道したくなる夜もある」
深夜食堂、行きたいなぁ。
原 作:安部夜郎
監 督:松岡錠司
出演者:小林薫
オダギリジョー
多部未華子
高岡早紀
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画情報、書く!!!は、伝説からの続編。
友の息子が主人公となる最新シリーズ。
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第99号「クリード〜チャンプを継ぐ男〜」
ロッキーシリーズがファイナルを迎え、ロッキーの伝説は、完結した。
しかし新たなる伝説はここから始まった。
伝説のボクサー、ロッキー・バルボアとアポロ・クリード。この2人の意思を継ぐものが、今回の主人公・アドニス・ジョンソンだ。
クリードの名を隠し、自らがアポロの愛人の子供であることの負い目もあり、一時はサラリーマンに就職するも、ボクサーになることを諦められず、メキシコでリングに上がっていた。
しかし職場を辞めて、プロになることを決意。
だが地元の事務には断られ、地元のボクサーに倒されてしまう。
そこで、彼が向かった場所は父親の親友ロッキーが住む街だった。
そこで、アポロの息子だと隠し、ジムに入るもなかなかトレーニングをつけてくれないトレーナーに、嫌気をさして、ロッキーへボクシングのトレーニングを頼む。
何度も断るロッキーだったが、その熱意に押され、クリードのトレーナーとなる。
そして、初戦で勝利した彼がアポロの息子だと世間にバレてしまう。
そんな中でさらにロッキーが急に倒れ、検査の結果、ガンだと診断される。
こうして色々なしがらみを振りほどくため、2人はそれぞれの戦いへと向かうのだった。
今回、スタローンはセコンド、つまり旧作のミッキーの役柄だ。それを意識しているのか、口うるさい老人に変化していて、個人的には好きだった。
さらにボクシングを支える、ボクサーを支える人々にもスポットを当てている映画としても、面白い。
形は違うが家族ができるまでの物語だ。
ファイナルで親父と息子の再生。
今回は1人の老人が新しい家族を作る物語の映画なのだ。
映画でロッキーといつ男は、映画史上に残るリアルな人物になったと思う。
ただまだ幕引きが見つかっていないようにみえてしまう映画でもあった。
また主人公・アドニスが最後の試合、アポロ、ロッキーが受け継いできたランチ例のトランクスを履いて、リングに上がる。
ここにはシリーズを通して見ているファンとしては、胸にジーンと来てしまった。
新しい時代のボクシング映画。
次作があることを期待したい。
監 督:ライアン・クーグラー
制 作:シルベスター・スタロー
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キャスト:マイケル・B・ジョーダ
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感想(5件)ここでクリードが待っている!
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画はあの時代のバイブル漫画を映画化したこちらのラブストーリー。
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第90号「ホットロード」
紡木たく氏が連載を開始したのが1986年からである。
私より上の年代には、まさしくバイブルだった漫画の実写化である。
本作品は傷を持った人々の心情をよく出していると思う。
木村佳乃さん演じる母親があまりに稚すぎ、自らに愛情がないと考えるカズキ。
転向してきた少女と知り合ったことで、暴走族と関わりになる。
そこから彼女は暴走族のひろし春山に恋心を抱く。
映画の物語は、少女が不良になっていく姿と少年が暴走族との抗争でのしあがり、やがて大きた分岐点を迎える姿を描いている。
主演の能年玲奈さんは私のイメージとしては少し違う気がした。
春山を演じた登坂広臣さんはハマり役だったとは思う。
映画は1986年当時を再現しているのだろうが、少し古臭く見えてしまう。
特攻服の暴走族、スカジャンの不良、ロングスカートの制服。
でも、悪い男に憧れるのは、きっとどこの時代でも同じなのだろうし、恋に悪いも良いもないのだろう。
ただ最後のカズキの言葉はなにか良かった。
2人の関係は、ある意味では未来が暗いかもしれない。それでも、彼女の言葉はその中にあって、最大の希望なのだと思う。
愛のカタチは多様なのだから。
恋愛映画って、いいよなぁ〜。
監 督:三木孝浩
脚 本:吉田智子
キャスト:能年玲奈
登坂広臣
鈴木亮平
木村佳乃
太田莉菜
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毎度様です、ジンでございます。
本日の映画ブログは、今乗っている、今後も日本の女優界を背負っていくであろう女優たちが共演した人間ドラマ。
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第86号「海街Diary」
広瀬すずさんが主演したことで、ある種のアイドル映画的にメディアで話題となった映画である。
しかし監督は是枝裕和氏である。
是枝監督といったら[誰も知らない]があまりにセンセーショナルであり、あんなもやもやした気持ちで見終わる映画もなかったほど、強い印象を受けた。
その監督の作品であるが、アイドル映画があまり得意ではないということもあり、鑑賞していなかった。
ところが鑑賞して驚いた。広瀬すずさんを受け入れる三姉妹、綾瀬はるかさん、長澤まさみさん夏帆さんのキャラクターがあまりにもしっかりしていて、すぐにのめり込めた。
綾瀬はるかさん演じる長女香田幸はしっかりもの。母親も父親もいない香田家を守るために、仕事も家事も一生懸命でる。
長澤まさみ演じる次女香田佳乃は信用金庫で働くため金にはシビアだ。しかし酒が好きで酒癖が悪く、男もダメ男ばかりを掴まされる。
夏帆演じる三女香田千佳は、おっとりとして、上の姉妹の喧嘩をいつも見ている。恋人が経営するスポーツ店で働いている。
この三姉妹のもとに腹違いの、父親と浮気した相手の娘すずがやってきて、四姉妹の生活が始まる。
3人に影響されながらも、やはり姉妹なのだとどことなく見ているうちに姉妹に見えてきてしまう。
是枝監督の映画がならでわの空気感の中で、4人の女優は本当に姉妹になっていた。
日本の何処かにいるのでは?
そんな妄想をさせる映画であり、アイドル映画と侮ってはいけない映画でありました。
でもこんな美人の四姉妹の、いないよね。
原 作:吉田秋生
監 督:是枝裕和
脚 本:是枝裕和
音 楽:菅野よう子
キャスト:綾瀬はるか
長澤まさみ
夏 帆
広瀬すず
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第65号「戦争と人間 第1部」
「人間の条件」を9時間30分見た後、映画を見る力を失った。
あれだけの超大作を自らの中で咀嚼し、呑み込んでしまうと、そのあまりのやるせない結末を、消化しきれない自分がいた。
そんな中で見たのがまたしても超大作、しかも「人間の条件」と変わらない上映時間のこの「戦争と人間」である。
監督・山本薩夫
出演・滝沢 修
物語は群像劇である。
戦争に翻弄される各階級の人々を描いている。
悲劇だけではない。戦争という凄まじく異常な時代を逆に泳ぐ人間も描かれる。
三國連太郎氏が演じる役柄は特にそうであろう。
鴨田駒次郎は伍代公司の用心棒として、アヘンの回収などを請け負う。
そのやり口は、非道、人道も道徳もない。
この時代の混沌を象徴するような人物に仕上がっている。
また今は亡き中村勘三郎が少年時代に出演した映画でもある。
この時代に少年の純朴さでは辛いだろうと見ていて思えた。
この映画、歴史映画として観ても、勉強になり面白い。第一部は日本が戦争へ向かう様子、歴史的事件が描かれている。
戦争映画として、また当時のスターが総出演している映画としても、見どころである。
オススメの長編映画だ!
第二部を観たら、また書きます。
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第64号「人間の条件 完結編」
長い長い梶の旅も終わりである。
戦争に翻弄され続けた主人公の物語、完結。
戦場を逃げる梶率いる小隊。
その中で梶を尊敬する青年兵士・寺田が現れる。
彼らはある村に立ち寄る。ソ連軍が女をあさりに来るという村であり、女達は女に縁のない兵士たちを慰める。まさしく男と女の本能が交わる。
しかし梶だけは女の誘いを断り、妻・美千子もこうして男と交わっているのでは?
と疑心暗鬼に陥る。
翌朝、梶たちが村を離れる際、女達もついてくるという。それをどうするか思案している最中、ソビエト連邦の軍隊が村へと入ってきた。
戦闘態勢に入る梶。ところが村の女が村を戦場にさせまいと、飛び出してくる。
これを見た、梶は投降を決意する。
敵の捕虜としての生活が始まった時、そこでもまた長い間捕虜をしている日本人が幅を利かせていた。
それに耐え、ソビエト軍部との間に人間らしい生活を求める梶であったが、その態度が彼をさらに窮地へと追いやる。
別へと移送されることとなった梶は、病床にある寺田のことを、幅の利かせた兵士に頼む。彼が日本兵を仕切っているので、彼に頼むしかなかったのだ。
しかし、梶が戻った時、寺田は亡くなっていた。無理に働かされ、トイレの糞尿運びをさせられたあげくの死であった。
梶は憤り、頼った自分を恥じ、そして強行へとおよび、寺田を死へ追いやった男を殺してしまう。
梶はその場から逃げ、収容所を脱し、雪原の荒野へと赴くのだった。
広大なユーラシア大陸をひたすら、妻・美千子の元へ歩いて行く・・・・・・。
戦争に翻弄された男の生き様を是非に、見ていただきたい!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆人間の條件 完結篇 - 作品 - Yahoo!映画
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第63号「人間の條件 第5部」
戦場へ向かった影山率いる梶たちは、ソビエト連邦軍の戦車部隊の前に、敗れてしまいました、散り散りに逃げていく。
梶もまた部隊を率いてユーラシア大陸の密林へと入っていく。
そこで出会う民間人たち。
食べるものがなく、赤子を死なせてしまい、遺体を離せない母親。
一緒に来た家族を楽にしてやる、と殺してしまう男。
戦争が人を変えていく。
途中で立ち寄る村では美しき女性とも出会う。その女に妻・美千子の影を見ながら、梶は戦場を彷徨う。
戦争の残酷さがますます増大していく。
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第62号「人間の條件 第四部」
仲間の死や先輩兵士からのしごきに耐える梶。
そんな中、上官として新しく赴任してきたのは、日本での友であり先に戦場へ向かった影山であった。
梶は影山から新兵の教育係を言い渡され、引き受ける。
しかしそれがまた、梶を苦しめるのだった。
新兵をいびりたい先輩兵士たちの、不条理な暴力から守る梶に、矛先が向けられるのだった。
やがて梶はそれに耐えかねて、怒りを顕にするのだった。
しかし戦争の機運は高まり、梶は新兵たちと戦場へと赴くのだった。
妻・美千子との日々は、幻のごとく記憶の彼方へ。
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