"ドラマ映画"カテゴリーの記事一覧
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広場のワールドカップ
「Il Mondiale in piazza」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
サッカーロシアワールドカップが開催されるというのに、イタリアのとあるバーでは、広場に置かれたテーブル席で、ビールを飲みながら、けだるそうにしている男たちがいた。
今回のワールドカップ、イタリアは予選で敗退してしまい、ワールドカップへの情熱をなくしていたのだった。
そんな彼等の目線の先には、有色人種がサッカーをしている姿があり、ますます落ち込んでいた。
そんな中の一人があるアイディアを思いついた。
目の前の広場で自分たちのワールドカップをやろう、というものだった。
自分たちはもちろんイタリア代表であり、参加費を出せば、どこの国のチームでも参加できた。
広場のワールドカップは、参加チームが次第に集まり始めた。
そこへ黒人の青年がやってくる。
自分も参加したい、というのだが彼はイタリア人でイタリアチームとして参加したいという。
イタリアチームはすでにいる、と断るが彼はイタリアで育ち、イタリア人だと主張するが、とりあえず参加費を支払え、と門前払いするのだった。
次の日、改めて参加費を持ってきた黒人青年。
どこの国のチームで参加するのかと聞かれると、頑としてイタリアチームだ、と譲らなかった。
参加をみとめない、と言いかけた時、主催者の一人が参加チームが足りないから、出してやれ、と助言してくる。
仕方なくイタリア2として参加登録されるのだった。
こうして広場のワールドカップは開催されることになるのだった。
・映画おすすめ 感想
短編映画。
本作は短編映画であり、その内容はそこまで重たい物ではないが、差別をテーマにしている。
やはり差別されるのは黒人であり、イタリア人だと認めれない、という内容であり、本人はイタリア人だ、と主張する。
日本人の感覚からすれば黒人のイタリア人と言われても違和感はない。
黒人のイタリア人俳優もいるくらいだからだ。
しかしイタリア人にとっては、それが違和感になるのだろう。
このへんは日本人には分からない感覚かもしれない。
短編に差別問題を入れ、さらにイタリアの愛国心を入れた映画であり、内容はしっかりしていたと思う。
監督(演出)Vito Palmieri
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夢と現実の間
「ブギー」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
ブギーはアジア系アメリカ人として育ち、バスケットに夢中の高校生だった。
父親は息子のバスケットの才能を認め、いつもNBAへ行く息子の夢を応援していた。
しかし母親は大学に行かせたいが金がなく、奨学金をもらうことで頭がいっぱいで、父親と喧嘩ばかりしていた。
父親も奨学金で大学に行ってほしいが、バスケットの夢もまた、父親はあきらめてほしくはなかった。
そんな父親に、母親はいつも苛立ちを募らせていた。
学校では新しいチームに入り、自分のテクニックを生かしてチームを勝たせていたが、コーチとのそりが合わず、ぶつかり合ってばかりだった。
勉学ではアリシアというアフリカ系アメリカ人に恋をして、喧嘩しながらも、二人は互いを好きになっていた。
そんな時、奨学金がなかなかおりない中で、母親が見つけてきた男が中国のプロチームと契約すると、大金が入ってくるという話を持ってきた。
NBAを目指すブギーにとって、その話は理想とは違う話だった。
もちろん父親は反対し、その男ともめるのだが、母親は奨学金がおりない以上、この話に乗るべきだ、とまた父親と喧嘩を始めるのだった。
その数日後、父親は話を持ってきた男に手を出したということで逮捕され、前科があるため、保釈されるには、被害届を取り下げるしかなく、その条件として、中国へいくことを強要されるのだった。
ブギーは高校生ながら人生の決断に迫られていた。
・映画おすすめ 感想
アメリカでは黒人差別が大々的に報道されるし、世界的にもこの問題は大きな問題として取り上げられている。
しかしアジア系への差別も黒人差別問題に隠れて見えないで入るが、大きな問題となっている。
特に貧困の面でやはり白人が優遇される社会であり、黒人、アジア系ともに、厳しい生活を強いられているのは現状にある。
本作はそういった差別やアジア系の生きづらさを下敷きにして、親の期待と自分の夢とのギャップに苦しむ青年の姿を描いている。
差別の側面はそこまで描かれてはいないものの、根底にはアジア系への差別、生活苦があり、アメリカでの生きづらさがあるように思えた。
そんな中で、才能がありながら金銭面で恵まれないブギーの姿が描かれる。
演出面でそこまで凝ったことはしていないが、アジア系の文化をしっかり描いているのは、この映画の良い面であると思っている。
中国系のアメリカ人は、どこにいても常に己を見失わず、文化を捨てることはしない。
それが描かれているのは、素晴らしく、中国語を交えた会話も、中国系アメリカ人を描くことに成功しているように思える。
監督 エディ・フアン脚本 エディ・フアン製作 ジョシュ・ブラットマンジョシュ・マクローリンマイケル・タドロス製作総指揮 ラファエル・マルティネス出演者テイラー・タカハシテイラー・ペイジホルヘ・レンデボルグ・Jrポップ・スモーク
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前々回のブログ 映画おすすめ スノーマン
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子供は生きようとした
「子宮に沈める」
評価:★4,4
・映画おすすめ 物語
由希子は二人の子供の面倒を見る、よくできた母親だった。
娘の幸、まだ言葉もしゃべれない蒼空を、夫のいない時間、毎日面倒見て、食事を作り、掃除、洗濯、家事をこなしていた。
ところが夫は家にあまり帰ってこなかった。
夫との間はすでに冷え切っており、由希子は愛していたが、夫はそんな由希子の異常ともいえる愛情を冷たくあしらっていた。
結果は見えていた。
二人は離婚し、シングルマザーとなった由希子は、これまで通りに良き母親であろうとこれまでと変わらない生活を続けようとした。
しかしゴミが家にたまりはじめ、かたずけもしなくなり、昼と夜の仕事を掛け持ちするうちに、夜の仕事で新しい男を見つけては、家へ連れてくるようになっていた。
だんだん、母親に相手にされていないことに気付き始めた幸は、母親を必死に求めるようになるが、由希子はそんな幸を毛嫌いするようになっていく。
ある日、由希子は幸にお昼ごはん、何がいい、と聞いてきた。
幸はオムライスが好きだのでそう答えたが、由希子はチャーハンでいいよね、というと幸は母親の作るごはんが嬉しかったのか、笑顔で頷く。
出来上がったのは、山盛りのチャーハンであり、それをためる幸を由希子はタバコを吸いながら黙って見つめていた。
そして仕事に行くからね、と言い聞かせ、由希子は家を出ていくのだった。
幸は蒼空の面倒を見ながら、母が帰ってくるのを待っていたのだが、いつまでたっても帰ってこない。
しかもおしっこがしたくなり、リビングのドアを開けようとするも、扉はガムテープで閉じられていた。
窓も同じくガムテープで閉じられ、完全に閉じ込められていたのである。
それでも幸は冷蔵庫の中をあさり、残ったチャーハンを食べながら、弟のミルクを作って与えながら母親の帰りを待つのだった。
しかしある日から弟は動かなくなるのであった。
・映画おすすめ 感想
現代社会に大きくそびえる社会問題。
貧困と育児放棄が大きなテーマとなった映画である。
本作はモデルになった事件があり、同じく二人の子供が餓死している大阪の事件である。
だがこの映画はどこまでそれをモデルにしたのかは分からないが、最後の方は見ていられないほど、凄惨なものである。
ホラー映画というわけでもない。
恐い描写は一つもないのだ。
ただ母親という子供を安全に安心させ、絶対的に守る存在が、全てを捨ててしまった物語であり、頼ることが当たり前の母親、絶対にいるはずの母親がいなくなった子供が餓死していく物語。
これは人間の本能的に嫌悪感を抱くものなのだろう。
安全、安心だと思い込んでいることが、実はそうではなく、簡単に壊れるものだと映画は語っている。
きっとこの映画のように、壊れている家庭はいくつもあり、貧困、育児放棄がこの日本でも、増えているはずである。
この映画を観て、どうにかしたいと思っても、何もできない無力な自分がそこにはいる。
この映画を通して現実を突きつけられても、身動きすらできない自分がいるのである。
何とかしなければならない。
映画のモデルとなった事件が起こらないように。
監督緒方貴臣脚本緒方貴臣出演者伊澤恵美子土屋希乃土屋瑛輝
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前回のブログ 映画おすすめ ナイアガラの滝:滝の近く 1895年
子供の楽しい雪遊び
「スノーマン」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
少年は雪が降ったことに喜んでた。
外に飛び出し、雪で遊んでいた。
そしてスノーマンを作ることにする。
一段目の大きな雪玉を作り、二段目に小さな雪玉を作る。
しかし最後の頭の部分を作ったはいいが、少年の身長ではあげることができない。
必死に様々なかわいい作戦を立てては、頭をつけようとする。
だがどうしても上げられない。
そんなところに、家の中に父親が椅子に座り本を読んでいる。
窓を叩き父親に気付いてもらおうとするが父親は反応しなかった。
雪玉を窓にぶつけても父親は反応しない。
何度も、何度も雪玉をぶつけるが反応しないのに起こった少年は、雪玉の中に大量の石を詰めて窓に投げつける。
すると窓ガラスは割れ、父親はようやく気付いた。
怒られるのかと思いきや、父親は笑顔で少年と遊び始めるのだった。
・映画おすすめ 感想
少年時代の思い出、という感じの映画である。
クリスマスシーズンに見るのもよいかもしれない。
最初は楽しく遊ぶ少年の映画である。
少年時代、雪国で育った管理人もこういった遊びをした覚えがある。
そして登場する父親。
なぜ窓を叩いても、雪玉をぶつけても父親は気づかないのか。
なぜガラスを割ってようやく父親は気づき、しかも怒りもしないで、子供と遊んでくれるのか。
最後の最後まで見なければ、その真相は分からない。
短編映画ですぐに見られる映画である。
無駄なシーンは一切ない。
この物語は子供の抱える想いが詰まった映画である。
監督Iain Forbes
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前々回のブログ 映画おすすめ ブラックアウト:記憶の彼方
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世捨て人の老人と青年との交流
「ハリガン氏の電話」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
幼い日にクレイグは母を亡くした。
その葬儀に小さい町に引っ越してきた、人を寄せ付けない大富豪のハリガン氏が参列した。
なぜかハリガン氏はクレイグを気に入り、週に三日、本を読み聞かせに来てほしいという。
しかも5ドルの報酬まで出すと言ってきた。
母のいない寂しさから、クレイグはその依頼を受けることにし、小さいながら屋敷で使用人を使って一人、孤独に暮らすハリガン氏に、本を読み聞かせていた。
こうして長いハリガン氏との付き合いが始まる。
大人になるにつれ、様々なことが起こるクレイグはしかし、決まった日にはハリガン氏のところへ行って読み聞かせをした。
ある日、ハリガン氏はなぜ来るのか、と問いかける。
とっさの問いにクレイグは楽しいからと答えた。
さらに巷ではやり始めたスマートフォンを手に入れたクレイグは、ハリガン氏にもスマートフォンをプレゼントする。
機械に使われるのは嫌だ、と最初は拒んでいたが、次第に経済情報を素早く入手できるスマートフォンの魅力に魅入られたハリガン氏は、いずれ人はこの機械から離れられなくなり、広告業界、国の重要時をリークする者もあらわれる、とその後のネット界隈の事件や展開を言い当てるのだった。
だがそんな付き合いもある日、突然、終わりを告げる。
ハリガン氏が亡くなったのである。
とっさのことでハリガン氏のスマートフォンを持ってきてしまったことに気付き、葬儀の時にそっとハリガン氏のスーツにスマートフォンを戻す。
すると亡くなったはずのハリガン氏から、メッセージの返信が来るのであった。
さらに学校で退学になったとのクレイグのせいだと思い込んだ男に殴られ、その愚痴をハリガン氏に電話すると、次の日にその男は死亡していた。
こうして不思議なやり取りが始まるのだった。
・映画おすすめ 感想
老人と少年の交流。
老人の少年の交流を描いた作品はいくつもある。
老人が世捨て人でその心を少年が開いていく、というのがお決まりのパターンなのだが、本作ではそこに心霊物の要素とさらにスマートフォンやインターネットへの警鐘も入れている。
この物語の中ではiPhoneが発売されたばかりの時代からスマートフォンが瞬く間に広がる世界が描かれており、堅物で新聞しか読まないハリガンという、頑固を形にした登場人物ですら、夢中にさせてしまうものとして描かれている。
今の世界はこの映画のようになってしまっている。
それこそ幽霊までもスマートフォンに夢中になるくらいの世界に変化してしまった。
それがよいことなのか悪いことなのか分からないが、主人公は結局、スマートフォンから離れられない人生を送ることになる。
きっと映画を作った制作陣は、今の現状を幽霊すらも魅了するスマートフォンの魔力と危険性を描きたかったのではないだろうか?
監督ジョン・リー・ハンコック脚本ジョン・リー・ハンコック出演者ジェイデン・マーテル(ジェイデン・リーバハー)ドナルド・サザーランドジョー・ティペットカービー・ハウウェル・バプティストサイラス・アーノルドコリン・オブライエントーマス・フランシス・マーフィペギー・J・スコット
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前々回のブログ 映画おすすめ 私がこわい100のこと
前回のブログ 映画おすすめ カイザー ヴィルヘルムの記念碑に最初の石を置く 1895年
後悔ばかりの人生
「ドールハウス~想いをこめて~」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
フィリピンでバンド活動をするラスティンは、警察の長官の息子であり、自堕落な生活を送っていた。
酒を飲み、ドラッグに溺れ、バンドのボーカルとしてしかしそれなりに活躍していた。
ある日、バンドメンバーの一人の薬物の過剰摂取で死亡してしまう。
それでもラスティンの父親の影響力で事件にはならず、実家に帰ると、父親から何度、恥じを書かせれば気がすむんだ、と叱責される。
そんな家が嫌になり、昔住んでいたロッテルダムに逃避行する。
そこには若いころ、唯一、愛した女性が住んでいるはずだった。
彼女に会いに行った彼は、そこでおねぇの男と小さな女の子、ユミと出会う。
話しを聞いているうちに、男はユミの叔父であり、ユミはラスティンの娘であることが判明する。
しかも愛した女性は事故で亡くなっており、父親はろくでなし、と一族の中では評判になっており、今は家を空けているが、亡くなった元妻の姉がユミの母親をしているのだった。
自分が父親だと言い出せないまま、ラスティンは偽名を使い、子守りをするようになる。
するとユミもなついてくれて、はたから見たら本当の親子のようだ、と言われるほどに仲良くなるのだった。
しかし幸せは長くは続かず、元妻の姉に彼がいることがばれてしまい、ユミに会えなくなるのだった。
だがユミは一人で彼の家にやってきて、二人で逃げ出し、ユミが学校で行う歌のオーディションまで一緒にいることを決めるのだった。
・映画おすすめ 感想
人は後悔ばかりの人生を歩む。
本作は失ったものは戻らず、消せない過ちもあることを物語っている。
ロッテルダムで結婚した女性と喧嘩別れし、フィリピンに戻り、薬漬けの日々を送る主人公。
彼はきっと、人々の許してはもらえない過ちの象徴なのかもしれない。
そんな男に子供がいることがわかる。
ユミは本当に天使のように彼を救ってくれるが、過去に起こした過ちは消すことはできない。
神様はそこまで寛容ではないようだ。
しかしラストには、かすかな光が見える終わりになっている。
泣かせようとする演出が、逆に泣けないが、タイトルの意味を理解した時、自然と涙があふれてくる映画ではある。
監督マルラ・アンチェタ脚本オナイ・サレス出演者バロン・ゲイスラーアルセア・ルエダスメアリー・ジョイ・アポストルフィ・パルモスカトリーナ・ベロンアイザ・ハンカマーアルウィン・ウイティンコリカルド・セペダ
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前々回のブログ 映画おすすめ アテナ
前回のブログ 映画おすすめ ル デジュネ ドゥ シャ 1895年
イギリス全土を巻き込んだ抗議活動はこの二人から始まった
「そしてバーバラとアランは出会った」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
90年代の始め、あるバーでコメディアンを生業としていたバーバラは、同じく音楽とコメディをミックスしたステージを行うアランと出会う。
バーバラは立てるが車いすが手放せない障害者。
アランは足と右手に障害を持っていた。
友達も障害者が多い二人。
バーで出会った二人は自然と恋をして、アランが仕事をクビになり、住むところがないことから、バーバラの家に転がり込んだことから、時々、仲間を集めてパーティを開くようになっていた。
ある日、長時間のチャリティー番組を見てパーティーを開いていた面々。
するとバーバラがテレビを消してしまう。
チャリティー番組を嫌っていたのである。
そこでバーバラとアランはテレソン番組反対を呼びかけるため、抗議活動を開始した。
手始めにバーバラはテレビ番組に出演し、テレソンの無意味さ、実際に障害者の生活が改善されていたいことを訴える。
それからイギリス中を回り、バスに手錠をかけて、バスに車いすの人が乗れないことへの抗議も始めるのだった。
次第に抗議活動の規模は大きくなっていくにつれ、アランはプレッシャーに押しつぶされていくのだった。
さらにバーバラの妊娠も分かり、二人は子供を育てる決意をする。
・映画おすすめ 感想
ドキュメンタリーとフィクションを合わせた映画。
本作は事実を基にした映画であり、ドキュメンタリーの側面もあるので、どこまでが事実かは、本人たちしか分からないが、90年代、イギリスで実際に障害者へ対する平等法案を議会で可決した経緯は本当であり、その功績は、アランとバーバラの功績が大きいのは、事実だ。
当時、障害者の住宅があっても、職がなければ住宅に入れない。
慈悲はいらない、同じ権利が欲しい、と二人は世間に訴えた。
これはイギリス中を動かし、多くの障害者が抗議活動へ参加、警察と幾度もぶつかり、逮捕者も出ていた。
それでも慈悲はいらない、同じ権利を、という信念は変わらず、抗議活動をつづけた。
本作を見ていると、障害者であるアランとバーバラがパンクに見えてくる。
実際に体制側を動かしたのだから、パンクであることは事実だ。
しかし法案が可決されてからも、状況が変わることはなく、2000年代に入り法改正が行われ、少しずつだがイギリスは変わり始めているのである。
日本は果たしてどうなのだろうか?
監督ブルース・グッディソンアミット・シャルマ脚本ジャック・ソーンジェネビーブ・バー主な出演者ルース・マデリーアーサー・ヒューズマット・フレイザーヴィヴィアン・ソアンシュレヤ・パテルマニー・アーメドReece Pantry
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前々回の映画 映画おすすめ パフュメア‐禁断の調香‐
前回の映画 映画おすすめ サイクロンダンス 1895年
弟の死が三人の兄の運命を変える
「アテナ」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
フランスのアテナ地区で一人の少年が殺された。
監視カメラに映っていたのは警察官であり、調査をしたが監視カメラに映っていた警察官の身元は判明せず、軍人である少年の兄アブドルが警察側との交渉役にたつのだった。
だが別の兄、カリムは警察の対応に納得がいかず、不満を抱えた若者たちとアブドルが会見をしている最中に火炎瓶を警察署に投げつけ、車を突っ込ませ、警察署から武器の入った金庫を盗み、アテナ団地で暴動を起こすのであった。
一方、ギャングの兄モクタルは、暴動を起こしたことによって自分の商売が滞ることに腹お立て、団地を早くでようとしていた。
しかし団地はカリム率いる暴徒がバリケードを作り、花火や石などを警官隊にぶつけ、徹底抗戦の構えを見せていた。
アブドルはそんな中で、暴動に関係ない人々を避難させるべく、団地に入り、母親を含めた大勢の人々を逃がすのだった。
そしてカリムに暴動を止めるよう説得を試みるも、弟を殺した犯人が名乗り出るまで、暴動を止めるつもりはなかった。
警察の発表では、殺害したのは警察官ではない、というのが見解であり、それにさらに暴動は激化していくのであった。
・映画おすすめ 感想
圧倒的な映像に引き込まれる。
本作は少年の死が起こった後、軍人の兄が警察との話し合いを行い、会見を開くところから始まる。
そこからワンカットで各キャラクターを追っていくので、没入感がある映画になっている。
全編ワンカットではないが、それぞれの兄に焦点があたった時に、そこから長回しで兄たちの状況がわかるように作られており、さらに団地の中がしっかり作りこまれているので、本当の暴動の中にいる感覚になる。
また最終的な目標、弟を殺した犯人は誰なのか。
これについては、最終的に見ている人の判断に任せられているのだが、最後がどういう意味だったのか、分からない。
フランス人ならばあの意味が分かるのかどうか知りたくなる映画である。
監督 ロマン・ガヴラス脚本ロマン・ガヴラスラジ・リーエリアス・ベルケダー主演ダリ・ベンサラサミ・スリマンアンソニー・バジョンウアシニ・エンバレクアレクシス・マネンティ
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前々回のブログ 映画おすすめ ゲット・ア・ライフ
前回のブログ 映画おすすめ ネズミとテリア№3
事件から会わないはずだった三人は再び事件で巡り合う
「追憶 (2017)」
評価:★3,7
・映画おすすめ 物語
母親に捨てられ雨の中、泣いていた子供、篤は町で喫茶店を軽々する女性に救われる。
そこには同じような境遇でもう二人の男の子がいた。啓太と悟。
三人は兄弟のように喫茶店で生活し、いつしか経営者の女性涼子を母親のように思っていた。
涼子は町の電気屋、光男に恋をしており、三人は二人がくっつくことを望んでいた。
そんなある日、ヤクザが店へやってきた。
ヤクザは涼子を探していたらしく、それから喫茶店に入りびたりになり、涼子を自分の女として暴力を振るったり、性行為を行うなどしていた。
それを見かねた三人は男を殺害する計画を立てる。
そして雪が降る冬のある日、計画を実行に移すのだった。
しかし子供の力では太刀打ちできず、篤が殺されそうになった時、啓太が押していたナイフで男を刺すのであった。
そこに涼子がやってきてナイフを抜き、血まみれで、このことは忘れなさい、と三人に言い聞かせるのであった。
それから25年の歳月が過ぎ、篤は警察官になっていた。
妻とは子供の流産で別居状態にあり、帰ってきた母親は金をせびってきて、篤をいつも困らせていた。
非番の日、ラーメン屋で食事をしていると、足を引きずる男を篤は目撃する。
その特徴が悟に似ていたことから、急ぎ、店を出ようとすると、悟は声をかけてくるのであった。
その晩、二人は再会を祝して居酒屋で飲んで、啓太に金を借りに行くのだと悟はいう。
悟と啓太は金の貸し借りで会っているようだった。
それから少ししてある男の遺体が発見される。
それは啓太に金を借りに行ったはずの悟だった。
容疑者として金を貸した男、啓太の名前が浮上するのであった。
そして25年ぶりに篤は啓太と会うのであった。
・映画おすすめ 感想
出演者が豪華である。
今の日本映画界、俳優界を背負っている面々が総出演と言った感じである。
演技はをこれだけそろえれば、面白い映画はそれはできる。
しかし脚本がもう少しひねりが欲しかったようにも思える。
上映時間が90分と見やすい時間なのだが、内容的には2時間は必要な内容であり、内容も重たい空気感のある内容なだけに、端折られている感じがした。
そのせいで啓太が何かを隠している感じがあまりせず、なぜ啓太が起こっているのか、篤を拒絶しているのかがいまいち伝わってこなかった。
涼子と光男のその後も描かれているものの、もう少し本編に絡めてほしかった気もした。
見やすい映画ではあったものの、空気感と上映時間が釣り合っていない感じの映画に思えた。
監督 降旗康男脚本 青島武瀧本智行原案 青島武瀧本智行製作 伊藤伴雄上田太地臼井真之介出演者岡田准一小栗旬柄本佑長澤まさみ木村文乃安藤サクラ -
前々回のブログ
前回のブログ
復讐の連鎖があるから人間なのかもしれない
「ゲット・ア・ライフ」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
カーティスは薬の取引中に相手ともめ、襲撃戦になる。
その近くで父親からプレゼントされたビデオカメラで遊んでいた子供が、流れ弾に当たり死亡してしまう。
子供の父マイケルは息子を失ったことによって、酒におぼれる日々を過ごしていた。
二人の売人は捕まり、子供をどちらが撃ったのか警察官たちは突き止めようとするも、二人とも撃っていないと証言。
裁判で薬物の密売については有罪になるも、子供を撃ったことに関しては二人とも無罪になってしまう。
刑務所に入ったカーティスは、相手に恨みを抱き、それに目を付けた刑務所を知り切る連中は、金を賭け、どちらが勝つか取り仕切るのだった。
そしてカーティスはシャワー室で密売相手と一騎打ちになり、相手を刺し殺すのだった。
同じ頃、復讐を誓ったマイケルは新聞で拳銃を作る方法を調べ、試作に成功すると、酒酔い運転で警察官にわざと止められ、その警察官を痛めつけ、刑務所に入るのだった。
カーティスとマイケルの関係性を知った、刑務所を仕切る連中たちは、勝負の日を決め、その日を迎えるのだが、別の復讐が実は動き出していたのだった。
・映画おすすめ 感想
主人公は一応、マイケルとなっているが、物語のほとんどはカーティスに焦点が当てられている。
本作はどこか映像が荒く、作りも粗削りなので、調べてみると、ビデオオリジナルの映画らしく、日本でいうVシネマの扱いであるようだ。
物語は息子を殺された父親が復讐する、あらすじにもそう書いてあるものの、復讐する父親の話はほとんど断片的にしか描かれておらず、刑務所の中での出来事が主軸になっている。
また復讐を達成するのかと思いきや意外な方向に物語が進むので、最終的には首をかしげたくなる。
見ていて何かしっくりこないと思っていたら、出てくるキャラクター誰にも感情移入できない映画なのだ。
復讐する父親を描くのならしっかり描き切ってくれれば、感情移入できたものを、中途半端に描いたから、どこに気持ちを持っていけばいいものか分からなくなっている映画である。
それでも刑務所に入っている連中の懲りない部分や、黒人社会の様子などを描こうとしたのだろう、そういう場面がいくつも入っていた。
社会派になり損ねた映画というところだろうか。
これをなぜ、ネットフリックスで配信しているのかが、謎である。
監督プレストン・A・ホイットモア二世脚本プレストン・A・ホイットモア二世出演者ボリス・コジョーマイケル・ケネス・ウィリアムズスティッキー・フィンガーズリーガン・ゴメス=プレストンジャズスミン・ルイス
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前々回のブログ 映画おすすめ 閃光のハサウェイ
前回のブログ 映画おすすめ 牛の散歩 1887年
今を本当に生きているか
「オール・マイ・ライフ」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
友達二人と三人でスポーツバーに入ったジェニファー。
そこにナンパ目的で近づいてきた男たち三人がいた。
一人が話続ける中、男の一人がその場を離れて、格闘技の試合を見にカウンターへ向かうのだった。
それを見たジェニファーは、彼、ソロモンを追いかけ、どっちを応援しているのかを問いかける。
そこから二人の付き合いが始まった。
初めてのデートはランニングであり、走るのが正直、苦手だったジェニファーだったが、彼に合わせて嘘をついて、ランニングに付き合うのだった。
その後、フリーマーケットやフードカーが停まる広場へやってきた二人。
そこでソロモンが料理人になりたいことを知るのだった。
初めてのデートでジェニファーからキスをし、二人は付き合うことになる。
ソロモンの料理はどれもおいしく、友達を誘った食事会でソロモンの料理を気に入った友達の一人でレストランを経営する女性が、ソロモンを雇ってくれることになり、ソロモンは料理人としての一歩を踏み出すのだった。
お金がないと分かると、ジェニファーは二人で一緒に暮らすことを提案し、二人は同棲することになるのだった。
幸せな日々がこのまま続くかと思ったある晩、寝ていたソロモンは激しい脇腹の痛みに目が覚め、そのまま倒れ込んでしまう。
救急車で運ばれたソロモンは肝臓の一部に腫瘍ができており、肝臓を切ることになった。
幸い、数値に異常は見られず、経過観察が続くが元通りの生活に戻り、ソロモンはジェニファーにプロポーズするのだった。
もちろんそれを受けた彼女。
二人はまた幸せな生活に戻りつつあった時、彼が突然犬を飼うことにした。
そこでジェニファーは気づくのだった。
ソロモンは最後の検査で数値が芳しくなく、再検査したところ、ガンが肝臓に広がっていたのだった。
それでも幸せを諦めないジェニファーの姿に、友達が動いた。
クラウドファンディングでお金を集め、二人に結婚式をさせてあげようとしたのである。
・映画おすすめ 感想
日本にもこの手の映画はある。
本作も実話を基にした映画であり、実際に新郎新婦のためにクラウドファンディングで資金を調達し、二人は挙式を上げることができた。
だが新郎はその約120日後にこの世を去っている。
日本映画ではそういうところを克明に描くのだが、本作はそこはあえて描かなかった。
涙ではなく、前を向くこと、一日、一日を大切に生きること。
それがテーマになっているので、そこは描かなかったのだろう。
本作を見て、本当に自分が一日、一日を大切に生きているか、やりたいことを後回しにしていないかを考えてみた。
きっと見た人は考えることだろう。
それこそが彼が残してくれた財産なのだと思う。
彼は亡くなったが、こうして映画になることで、大切な一日を本当に生きているかを問いかけている。
監督 マーク・マイヤーズ(英語版)脚本 トッド・ローゼンバーグ製作 トッド・ガーナー(英語版)ショーン・ロビンズ製作総指揮 ジーナ・マシューズロビン・マルケイ・フィッシェラ出演者ジェシカ・ロースハリー・シャム・ジュニアカイル・アレンクリッシー・フィット
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前々回のブログ 映画おすすめ 愛は、新たな日々へ
前回のブログ 映画おすすめ 帽子を脱ぐ男 1887年
それは母の人生と自分の人生が重なる瞬間だった
「フォトグラフ」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
マイケルはアイザックという老人の取材を行う中で、一人の女性の存在を知る。
それはアイザックが昔、恋していた女性、クリスティーナの姿であった。
同じ頃、クリスティーナは亡くなり、疎遠になっていた娘のメイが遺品の整理をしていた。
メイは母と疎遠になったのは、母が自分の過去を一切話さず、メイの父親さえも明かさなかったからだった。
それでも母の遺品を整理しなければならなかったメイは、クリスティーナに興味を持ったマイケルが訪れてきて、メイと出会うのだった。
二人はクリスティーナの遺品整理をしていると、メイは自分宛ての手紙を発見し、そこには母の過去が描かれていた。
男にだらしない母親から離れようとしたこと、アイザックと恋に落ちたことなどが赤裸々に書かれていた。
それを読みながら、マイケルと過ごしているうちに、メイはマイケルと次第に距離を縮め、意識し合う仲になっていくのであった。
母の過去と自分の私生活が次第に重なるのを、メイは感じ始めていたのであった。
・映画おすすめ 感想
ジャズの流れる、おしゃれで哀愁のある映画。
本作は、男のだらしのない母親から、クリスティーナが離れていき、一人で生きて、メイを育てる女性像と、現代の次第にマイケルと惹かれ合いながらも、踏み出せないでいるメイの人生が交互に描かれることによって、二人の人生が重なり合っていく。
無名な俳優を起用した、インディーズ映画ながら、全編ジャズが流れるオシャレな仕上がりになっており、女性が一人で生きていくということ、恋すること、踏み出す勇気というものが描かれている。
男の目線からは、仕事と恋を両立させたいながらも、仕事のチャンスに恵まれ、仕事を選ぶことを選択したことで、ようやく出来上がろうとしていた彼女との関係が壊れかけるのを、どうにかしたいと考える姿が描かれている。
踏み出す女性たち、踏み出せない男たち、といった感じの映画であろうか。
演出がとにかくオシャレで、嵐のあとにメイとマイケルが散歩するシーンなどは、美しいシーンに見えてくる。
何気ない生活の一コマが美しく見える映画である。
監督 ステラ・メギー脚本 ステラ・メギー製作 ジェームズ・ロペスウィル・パッカー製作総指揮 ステラ・メギー出演者イッサ・レイラキース・スタンフィールドチェルシー・ペレッティケルヴィン・ハリソン・Jr
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前々回のブログ 映画おすすめ MINAMATA‐ミナマタ‐
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人は生まれ変われるのかもしれない
「心の旅」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
敏腕弁護士のヘンリーは、法廷で病院側の弁護士として熱弁していた。
彼は大きな企業や大きな病院の案件ばかりを手掛け、会社でも主力の弁護士であった。
その日も、医療ミスの裁判で、病院側の弁護士をつとめ、医療ミスで苦しみ人々を後目に、病院側の勝利を勝ち取り、食事会をして祝っていた。
ヘンリーにはサラという妻とレイチェルという娘がいた。
しかし仕事ばかりに力を注ぎ、夫婦中は冷え切り、子育ても妻にまかせっきりの夫だった。
そんな彼がある晩、たばこが切れていたことに気付き、近くの商店にタバコを買いに向かうと、そこには強盗がおり、いつもの答弁癖で強盗を説き伏せようとした。
だが小型の拳銃で胸と頭を撃たれ、彼は病院に運ばれる。
サラが知らせを聞き、病院に向かうと手術を終えたばかりのヘンリーが昏睡状態にあった。
しばらくしてヘンリーは奇跡的に回復するのだが、脳に入った弾丸が前頭葉を傷つけており、運動障害と記憶喪失になっていた。
そんな彼が次第に回復していくと、言葉が出ないことが判明し、体も動かせずにいた。
病院には陽気なリハビリ医師がおり、そのブラッドレーとリハビリしていくうちに、次第に肉体は回復するが、言葉がでなくなっていた。
それを解決したのもブラッドレーの突拍子もない方法だった。
言葉も次第に話せるようになり、運動もでき、病院を退院する日が近づくのだが、ブラッドレーに見知らぬ人たちと一緒に暮らす不安を打ち明けるのだった。
それでも妻と娘のもとに帰ったヘンリーは、ぎこちないながら、これまでと違う夫として素晴らしい性格になり、父親としても娘に言葉を教えてもらいながら、次第に記憶が戻っていく。
だがそれは今の自分とはあまりにかけ離れた、弱者を見捨ててきた人生との葛藤だった。
・映画おすすめ 感想
ハリソン・フィードが演技はとして、アクションではなく演技で映画を引っ張っていく映画である。
映画序盤の弁護士の時、記憶を失い運動神経を失った事件後のヘンリー、回復していき優しい夫、優しい父親になっていく。
この三弾かいを演技で分けている。
しかも素晴らしい演技なので、本当に事件にあったのではないかと思えるほどの、迫真の演技である。
なぜ、この映画をいままで知らなかったのか、不思議なくらい、名作だと思うのだが、世間的には評価は二分するようだ。
賛否あるということは、それだけ出来がいい証拠だと個人的には思う映画だ。
監督 マイク・ニコルズ脚本 J・J・エイブラムス製作 スコット・ルーディンマイク・ニコルズ製作総指揮 ロバート・グリーンハット出演者ハリソン・フォードアネット・ベニング
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前々回のブログ 映画おすすめ マン・オブ・ゴッド 迷える魂
前回のブログ 映画おすすめ ライオンウォーキング 1887年
「MINAMATA‐ミナマタ‐」
評価:★5
・映画おすすめ 物語
戦争写真家として世界的に有名なユージンは、ライフ紙に以前は写真が乗せられるほどの写真家であったが、当時はただの酒浸りの男であった。
ある日、彼の元を訪ねてきたアイリーンという女性にもう一度、写真をとってくれないかと頼まれる。
その写真とは、水銀を川に流し続けた工場と、その被害にあった人々の苦しみと、工場と戦う団体の写真であった。
彼は断り、アイリーンに帰るように伝えた。
彼は日本と戦時下に沖縄で、戦争写真を撮影し、日本を今でも苦しみの場としてしかとらえていなかったのである。
アイリーンは帰り際、ある写真の束をユージンに託す。
それを見たユージンは、ライフ社に乗り込み自分の仕事を決めた、と知り合いの社長にすごい剣幕でまくし立て、写真の束を見せた。
ミナマタ。
この名前に覚えのある秘書が、ニューヨークタイムが紙面の片隅で報じていた、と社長にいう。
ユージンを心配する社長だったが、それを説き伏せ、彼は日本の熊本県水俣市に向かうのだった。
そこは静かな町で、猟師の家がほとんどであった。
お世話になる家にも娘がおり、その女の子も脳性麻痺をおっており、ユージンは写真を撮らせてくれないか、というも断られてしまう。
町にきて風景や子供たちの笑顔を取っていた彼に、一人の青年が近づいてくる。
体に麻痺を負いながらもカメラに興味を持った彼に、酔った勢いでカメラをあげてしまう。
それから町中、工場、病院、抗議団体など水俣市で何が起こっているのかを冷静に、カメラのレンズでとらえていくユージン。
工場は15年間も麻痺や障害を人体に与えると、動物実験で把握しながらもひた隠しにしたまま、有毒物質を垂れ流し続けていたのだ。
アイリーンはこれに怒りを感じたが、ユージンは怒りはカメラを通して、冷静さを取り戻せ、という。
ユージンは工場に呼ばれ、ネガを多額の金で買い取る、という社長の言葉にノーと断りの返事を突きつける。
その直後、現像室として使っていた小屋が火事になり、ネガが全部燃えてしまうのだった。
もう終わりだ、とユージンは一度はあきらめるものの、カメラを上げた青年を見ていた彼は、もう一度、この場所で何が起こっているのかを伝えるべく、抗議団体のところへやってきて、皆さんの家族を撮らせてほしい、と頭を下げるのであった。
・映画おすすめ 感想
日本人として恥ずかしい。
水俣病は教科書に載っているから、日本人ならば誰でも言葉は聞いたことがあっただろう。
しかし現場で何が起こっているのか、どんな苦しみがあったのか、知る日本人は少ない。
それをこの映画は、静かな雰囲気でありながらも、圧倒的なリアリティで突き付けてくる。
アメリカ人が日本人の苦しみを代弁してくれたのだ。
逆を言えば、代弁してくれるまで、日本人はこのことを、世界に伝えられずにいたのだ。
世界だけではない、日本の中にも知らない人がいる。
この映画で何があったのか、何が起きていたのか、そして起こり続けているのか。
真実を基にしたこの映画は、水俣病を通して、世界の公害病と戦う人々にエールを送っているのだ。
こんなすごい映画、へたすると10年に一度、会えるか会えないかの、凄まじい映画である。
日本人よ、これは世界が知らせてくれた、公害病の真実だ。
監督 アンドリュー・レヴィタス(英語版)脚本 デヴィッド・ケスラー原案 W.ユージン・スミスアイリーン M.スミス写真集『MINAMATA』製作 ジョニー・デップアンドリュー・レヴィタスビル・ジョンソンガブリエル・タナ出演者ジョニー・デップ真田広之美波國村隼加瀬亮浅野忠信岩瀬晶子ビル・ナイ
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信仰心をすてた男
「マン・オブ・ゴッド 迷える魂」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
教会の子供として育ったサムエル。
いつか信仰心の厚い人間に育ってほしい、と父は信仰心のない行いをすると、サムエルの背中を叩いていた。
それを見ていた母親は、いつかわかる時が来る、と諭すがサムエルは家を出ていくと宣言するのだった。
その宣言通り、父が再び暴力で支配しようとしたとき、大人になったサムエルはそれを止めて、家を出るのだった。
その後は大学に通いながら、歌手パフォーマーとして活動していた。
幾人かの女性と関係を持つのだが、最初に愛した女性は、信仰に厚く、嫌がるサムを無理やりミサに連れていくほど、信仰心の強い女性だった。
二人は惹かれ合い、結婚を約束したのだが、メールをしても返ってこない日々が続いたある日、彼女が牧師と結婚したことを知らされ、部屋に引きこもる日々が続いた。
そんな彼を救ってくれた女性とサムは結婚し、歌手として大きな教会の歌手となり、それなりに裕福な生活を送るのだった。
しかしそんな時、忘れかけていた初恋の女性が目の前に現れ、金銭的に困っている様子だった。
それでもサムに援助を頼むこともなく、昔のことは忘れてほしい、と言い去っていった。
サムは何とか信仰を取り戻そうと牧師になることを決め、妻と二人で牧師として生きていくことを誓った矢先、弟が訪ねてきて、母の死を告げるのだった。
サムの前に次々と来る試練に、彼の魂は打ちひしがれていた。
・映画おすすめ 感想
ナイジェリア制作の映画である。
映画本数でいえば、インド、ハリウッドに次いで映画制作が盛んな国であるナイジェリア。
そのほとんどの映画が信仰心を啓発する映画か、メロドラマのように見て取れる。
本作はその両方の要素を取り入れた、ネットフリックスオリジナル映画であり、魂が揺さぶられる恋や愛を経験し、最後にたどり着くのが真の信仰であると映画は伝えてくる。
ナイジェリア事情に詳しくない管理人だが、この映画を観ていると、教会がすごい権力を持っていることがわかる。
そして信仰心のない者が、たどる末路がいかなるものか、この映画には描かれている。
無宗教の管理人が宗教に関してどうこういうことはなく、単純に、映画として見ているのであれば、この映画は他の国の論法と違うので、もしかしたら退屈に見えてしまうかもしれない。
それでも世界三位の映画産出国である。
映画に対する力は感じられた一作であった。
監督ボランレ・オーステン=ピーターズ脚本ショーラ・ダダ出演者アカ・ナニオサス・イゴダロ・アジバデアトランタ・ブリジット・ジョンソンドルカス・ショラ・ファプソンジュード・チュクウカアヨ・モガジオルミデ・オウォル
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一人の少年が体験したこと
「天国は、ほんとうにある」
評価:★3,9
・映画おすすめ 物語
牧師のトッドは牧師をしながら、工務店、消防団、高校のレスリング部のコーチを務める、多忙な牧師だった。
しかしお金に困っており、常にお金のことで苦労していた。
そんなトッドには二人の子供がおり、妻との間も良好で、家族で旅行をしたりしていた。
その旅行から帰る途中、急に、三歳の長男が嘔吐を始め、長女も嘔吐をし始める。
家に帰っても二人の嘔吐は止まらなかったが、長女は次第によくなっていった。
だが長男のコルトンの容態は悪化していき、熱が上がってくる。
トッドと妻は虫垂炎ではないか、と疑い急いで病院へ駆けつけると、非常に危険な状態であることが判明し、すぐに手術することになる。
妻は知り合いに電話をして息子のために祈ってほしい、と言い、トッドは病院の教会へ行き、息子を奪うのか、と怒りをあらわにするのだった。
手術を終えた息子は命をとりとめ、トッドと妻は安堵するのであった。
退院してしばらくしてから、コルトンは不思議なことを言い始めるのだった。
自分は天国へ行って、キリストと出会ったと。
牧師であるトッドは息子の言葉をその場で否定することができず、心理学の教授に会いに行き、意見を聞くのだった。
しかし息子の言葉を否定され、トッドは不機嫌になってしまう。
だがコルトンの言葉をどう受け止めるべきなのか迷っていると、新聞記者がこの話に飛びつき、新聞に大々的に出てしまうのだった。
トッドは知り合いからからかわれ、コルトンの姉も男の子にからかわれるのだった。
牧師として父としてトッドは迷うのであった。
・映画おすすめ 感想
本作は実際にあったことを基にした映画である。
臨死体験とは、心臓が停止して体験するものであるが、本作に出てくる子供のモデルとなった少年は、心臓が停止したわけではない。
それでありながら、肉体を離れた意識は悲嘆にくれる母と教会で憤慨する父、教会の扉を開くと天使たちが歌ってくれ、そこにキリストがやってきたという。
映画はこれを奇跡だとたたえる映画ではなく、それをどう受け止めてよいか分からない牧師であり父と、現実にお金のないことを憂う母、色目で見られることを嫌う地域の人々の苦悩が描かれている。
宗教的でありながら、それに逆に苦悩する人々を描いているのに、好感を持てる映画である。
個人的な話にはなるが、ある看護師の話によると、臨死体験をした患者は決まって花畑をみるらしく、その先に綺麗な橋が架かっているそうだ。
科学的にはこれは死の苦痛を免れるために脳が作った錯覚だという。
日本では花畑であり、キリスト教では天使が見え、イスラム教、ヒンドゥー教それぞれに、それぞれの臨死体験談があり、それぞれの宗教に従った臨死体験だという。
今も人はこれに結論を出せていない。
臨死体験は本当なのか、天国は実際に存在するのか。
死者は語ることがない。
戻ってくることもない。
だから人は永遠にこの謎を問い続けるのかもしれない。
監督 ランドール・ウォレス脚本 ランドール・ウォレスクリストファー・パーカー原作 トッド・バーポ、リン・ヴィンセント『天国は、ほんとうにある: 天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語』(青志社)製作 ジョー・ロスT・D・ジェイクス製作総指揮 スー・ベイドン=パウエルサム・マーサーデリク・ウィリアムズ出演者グレッグ・キニアケリー・ライリーコナー・コラムレイン・スタイルズ
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前回のブログ 映画おすすめ カレーとトーバーの間 1897年
博士の前に現れた三人のキリスト
「3人のキリスト」
評価:★3,4
・映画おすすめ 物語
精神科の博士アランは、この時代、当たり前とされていたロボトミー手術、電気治療に反対していた。
そこで妄想型統合失調症の新しい治療を模索するべく、ある病院の医師となる。
そこにいたのは自分をキリストだと言い、自傷行為をする患者、小人症でもあるジョセフがいた。
自傷行為を止めたアランの目の前でジョセフは連れていかれ、電気治療を施され、泡を吹いて意識を失うのだった。
するともう一人、自分の体臭が気になり一日に何度もシャワーを浴びるクライドもまた、自分がキリストであると言っていた。
アランは二人に興味を抱き、二人の治療にどんな方法があるかを検討していた。
すると自分を雇った委員会は、彼の実験の状況を尋ねてきたので、助手と予算を要求する。
そこで雇ったのが、精神病学科に通う学生のペギーだった。
彼女に統合失調症の人物が女性に性的な欲求をぶつけてくることを説明したうえで雇い、もう一人、どこかに自分がキリストだと名乗る患者がいないか探させ、別の病院にリオンという患者がキリストを自称していることを突き止めた。
アランは三人に専用の病室を用意し、一日に一度、アランやペギー、助手たちを集め話し合いの場を設けることにした。
こうしてアランの治療と実験が始まるのだった。
・映画おすすめ 感想
実話に基づいた映画である本作。
実際にいるキリストを自称する妄想型統合失調症の患者を集め、三人を対話による自己認識で、キリストではないことを自覚させる治療法を試みた。
それをまとめた本が原作となっている。
主演のリチャード・ギアが精神科博士のアランを演じ、名だたる三人の俳優たちが、それぞれ独特の症状を持つ統合失調症患者を演じている。
どこまで現実に基づいているのかは定かではないが、これが本当に実際に起こったことなのであれば、精神疾患に希望が見いだせると同時に、少しの油断が悲劇になることを描いている。
統合失調症だけではない。
様々な精神疾患を抱えた人々は、十人十色の症状を抱え、苦しんでいる。
それを治療できるとしたら、抱えている苦しみを少しでも改善できたら、と思える映画だった。
結果的に治療はできなかったのが史実ではあるものの、ロボトミーや電気ショックと言った、間違った治療を廃しすることの、布石にはなったのではないだろうか。
監督ジョン・アヴネット原作ミルトン・ローキチ出演者リチャード・ギアピーター・ディンクレイジブラッドリー・ウィットフォードウォルトン・ゴギンズJames Monroe Iglehartジュリアン・アコスタジュリアナ・マルグリーズ
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前回のブログ 映画おすすめ ボライーの積み込み 1896年
人生、何度でもやり直せる
「サンドラの小さな家」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
サンドラは夫と二人の娘とありふれた家庭を築いていた。
しかし夫の暴力がどんどん酷くなり、腕を怪我したり口から血を流して床に倒れることもあった。
サンドラは長女に近くの店へ向かわせ、助けを呼ばせ、警察が介入し、夫は接近禁止命令が下されるのであった。
家を出たサンドラと二人の娘は、ホテルを一時しのぎに借りて、そこの料金を払うため、バーとヘルパーの掛け持ちの仕事をして、日々に追われていた。
家を買おうとするも、市場の高騰でどこの家もサンドラが買えるほどの安価なものはなく、あったとしても古すぎてとても住める家ではなかった。
国の制度に頼ろうとしても頼りにならず、行き詰ったサンドラは、娘の一言から自分で家を建てることを計画する。
ネットでフリーの設計図を手に入れ、土地を探していたところ、ヘルパーに入っている女医のペギーが邸宅の庭を提供すると言い出す。
最初は悪いと思ったものの、ペギーはサンドラの状況を見て、力になりたいと言い出すのだった。
そして偶然、ホームセンターで知り合った建設業者の男性に相談すると、最初は無理だと断られるも、協力してくれることになり、家を建て始めるのだった。
すると人のつてで、知り合いが集まり、建築は軌道に乗り始める。
だが、次第に仕事と建築と育児でサンドラはいっぱいいっぱいになっていく。
そんな時、娘が近くにいるのに気づかず、金づちで釘を抜いた瞬間、娘に金づちのとがった部分がぶつかり、ケガをしてしまうのだった。
元の夫には絶対秘密だと口止めするサンドラ。
そんな中、夫に子供たちをあづける日になると、下の娘が父親に会いたくないとだだをこねるようになり、それを理由に夫はサンドラが会う権利を妨害している、と裁判を起こすのだった。
これに興奮するサンドラだったが、ペギーになだめられ、冷静さを取り戻し、裁判に臨むのだった。
・映画おすすめ 感想
DVの問題はどこの国でも深刻な問題であり、本作はそこに踏み込んだ内容になっている。
国によっても制度が違うのだろうが、シングルマザーとなった女性をこの映画では救ってくれていないように見えてしまう。
演出上、そうなっているのか、監督が問題提起をしたかったのかは不明だが、本当に孤立していく姿は見ていて痛々しい。
しかしいい人はいるものである。
本作ではペギーと建築業者の男がそのいい例である。
困っているサンドラを助けてくれる。
世の中捨てたもんじゃない、そう思いたくなる映画だ。
監督 フィリダ・ロイド脚本 クレア・ダン(英語版)マルコム・キャンベル製作 エド・ギニー(英語版)シャロン・ホーガン(英語版)ロリー・ギルマーティン製作総指揮 フィリダ・ロイドメアリー・バークローズ・ガーネットアンドリュー・ロウアリソン・トンプソンレスリー・マッキムクレリア・マウントフォード出演者クレア・ダンハリエット・ウォーカー(英語版)コンリース・ヒルモリー・マッキャン
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前々回の映画 映画おすすめ 川の救助 1896年
前回の映画 映画おすすめ エヴェレスト 神々の山嶺
メリエス監督お得意の映画マジック
「消えゆく女性」
・映画おすすめ 感想
セットの前に立つメリエス監督が女性を呼び込む。
女性を椅子に座らせ、布で覆い、消してしまう。
次に現れたのは骸骨で、そこを布で覆うと、また女性が現れる。
フィルムの編集を使った、当時としては最先端の映画マジックである。
今となっては映像加工は当たり前だが、当時としてはすごいことだったのだろう。
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前々回のブログ 映画おすすめ 彼女の好きなもの
前回のブログ 映画おすすめ 川の救助 1896年
人はなぜエヴェレストを目指すのか
「エヴェレスト 神々の山嶺」
評価:★3,3
・映画おすすめ 物語
エヴェレスト登頂を目指す登山会に付き添い、写真を撮る深町は、二人のメンバーが滑落する場面に遭遇し、登頂を諦めたことに虚無感を抱き、一人、ネパールに残り、あてもなくさまよっていた。
そんな中、古道具屋であるカメラを発見する。
それは初めてエヴェレスト登頂に成功したかもしれないとされる、ジョージ・マロリーのカメラだと思われるものだった。
エヴェレスト最大の謎、ジョージ・マロリーは登頂したのか。
これは山岳界隈では最大の謎とされており、その写真があれば、登頂したかどうかがわかるかもしれない、と深町はそれを購入する。
ところがそれは盗品であり、元の持ち主である男に持っていかれてしまう。
その男を最初は大男のネパール人だと思ったが、エヴェレスト登頂を断念し、行方不明となっていた登山家の羽生だと深町は気づく。
日本に帰り、エヴェレストの写真集を出す予定が、会社がそれを却下してしまい、やることが亡くなった深町は、羽生について調査を開始する。
羽生は登頂のためならば、仲間も見捨てると公言し、現にそういった事態に陥った際、仲間の一人が死亡しているという事件を起こしていた。
加入していた山岳会を抜け、エヴェレスト登頂のため、別の山岳会に入った羽生は、いざエヴェレストに上る際、最初にアタックするメンバーに選べれなかったことを不服に思い、山を下りてその後、行方不明となっていた。
最後に羽生が狙っていたのはエヴェレスト最難関、北西の崖を冬期無酸素で上ること。
単独で不可能だと思われるそれを行うことを知った深町は、羽生が日本で最後に組んでいた、例の事件で亡くなったパートナーの姉である岸涼子と共に、もう一度ネパールへ向かうのだった。
そこで羽生と再会した深町は、彼が近いうちに単独登頂することを知るのであった。
・映画おすすめ 感想
角川映画40周年記念大作として制作された本作。
実際にエヴェレストまで撮影に行った、日本ではなかなかない映画である。
しかし角川映画40周年を記念する映画として、なぜこの題材を選んだのか、不思議ではなる。
あの頃、まだ角川映画が全盛期だった頃の、本物を撮影する、という映画人の魂は確かに感じられ、本物のエヴェレストが映し出されたシーンは圧巻であり、美しくも人を呑み込む神々の山は素晴らしかった。
しかし物語がいかんせん地味であり、パッとしない。
主人公が何を目的にエヴェレストに上るのかも分からないし、単独で簡単に登れるものでもない。
万全に万全を重ねて上るのがエヴェレストだと思うが、この映画ではあまりに簡単に登りすぎている。
それにキャンプ地には世界各国の登山家が集まっているはずなのに、主人公たちしかいないといいう不思議な空間になっている。
ラストもどっちつかずという感じで、これを記念映画と呼ぶには少し無理があるように思えた。
監督 平山秀幸脚本 加藤正人原作 夢枕獏「神々の山嶺」出演者岡田准一阿部寛尾野真千子
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前回のブログ 映画おすすめ 魅惑的 1896年
まだまだ偏見のある時代
「彼女の好きなもの」
評価:★4,3
・映画おすすめ 物語
ホモであることを隠しながら生きる高校生の安藤は、大人の彼氏、佐々木と肉体関係のある付き合いをしていた。
佐々木も実は妻子がいる身でありながら、本心を隠しながら生きていた。
ある日、安藤は本屋で同級生の三浦紗絵を偶然会い、ぶつかった表紙に紗絵が持っていたマンガ本がボーイズラブの本だと気付いた。
それを借りた安藤は、そういう物かと思いながら読み、紗絵に返すのだった。
その時から紗絵と親しくなり、紗絵の秘密を知る男となる。
やがて同級生たちの後押しもあり、二人は付き合うようになる。
初めて家に来た時、二人はセックスをしようとしたが、安藤が佐々木との行為を思い出し、できなかった。
その後、デートで出かけた温泉施設に佐々木も家族で来ており、安藤と佐々木がキスをしているところを、紗絵に見られてしまう。
その場から逃げ出した安藤は翌日、紗絵と話をして、自分がホモであることを伝える。
ボーイズラブが好きではあるが、面食らう紗絵だったが、安藤を好きな気持ちは変わらなかった。
ところがそれを聞いていたクラスの親友が同級生たちがいる前で広めてしまい、その日から学校中に知られるようになってしまった。
ある体育の日、着替えに教室に行くと出ていけ、と言われてその場で二階から飛び降りてしまう安藤。
このことから母親にもホモであることを知られてしまい、母親の前で生きるのが辛いと泣くのであった。
・映画おすすめ 感想
LGBTQXもだいぶオープンになってきてはいるし、エンターテイメントの世界でもこうした題材を取り上げた映画、ドラマ、漫画が増えているのは事実である。
群集劇の中に必ず同性愛者がいるような作品は多い。
また主人公が同性愛者の作品も増えている。
ただリアルの世界で見た時、この問題は深刻である。
家族がまず壁となる場合、周囲の理解を得られない場合、様々な息苦しさを抱えながら生きていると思う。
YouTubeには同性愛を公表して動画をアップしているカップルもいるし、ジェンダーに悩む人を取り上げ、視聴者に訴えかけるチャンネルもある。
偏見の目は未だに多いが、これを個性をとして認めることこそが、世間のあるべき姿であり、それが取り上げられる、話題にならない当たり前の世界が理想である。
日本にあってこういう映画はまれながら、演じた若い役者たちはすごいと思いながら見られる映画である。
監督 草野翔吾脚本 草野翔吾原作 浅原ナオト製作 前原美野里宮本綾製作総指揮 成宏基出演者神尾楓珠山田杏奈前田旺志郎三浦獠太池田朱那渡辺大知三浦透子磯村勇斗山口紗弥加今井翼
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前々回のブログ 映画おすすめ 見えない存在
前回のブログ 映画おすすめ ボクシングカンガルー 1896年
自分で枠をきめちゃいけない
「思いやりのススメ」
評価:★3,8
・映画おすすめ 物語
子供の死をきっかけに、作家活動を辞めたベン介護士の6週間研修を受けたのち、彼は初仕事としてイギリスから来た親子の家に入ることになった。
母子家庭のその家は、母親のエルサが銀行で要職を務めており、なかなか家のことができずにいた。
そんな彼女の息子は筋ジストロフィーという、全身の筋肉が衰えていく障害を抱えており、車いすから立つことすらできなかった。
しかしその口からは、笑えない冗談と、嫌味が出てきて、介護士がなかなかつかなかった。
初めての仕事だと聞いたエルサは難色を示すが、息子トレバーの、自分のケツを拭く時はどうやって拭く。
その質問に答えたベンはトレバーに認められ、介護士として家に入ることになる。
最初はトレバーの冗談や嫌味にいちいち反応していたものの、次第にそれにも慣れ打ち解けていく関係になり、なんでも遠慮なく言える仲になっていた。
トレバーには自分を捨てた父からの手紙が定期的に届いていたが、彼は読まずにため込んでいた。
それを見たベンは、一度行ってみたい、という世界一大きな穴に観光に行くことを提案する。
エルサはもちろん反対したものの、ベンとトレバーの説得で、何とか旅をすることを許してもらえた。
二人の珍道中の最中、父親に内緒でヒッチハイクの旅をする若い女性と出会ったり、車の故障で動けない妊婦を乗せたりと、仲間が増える中、巨大な穴を見に行く前にトレバーは自分の父親に会いに行くことを決意する。
・映画おすすめ 感想
介護する側、される側。
人はそう簡単にマニュアルで関係性が築けるものではない。
本作は原作があり、それにそって描かれた映画だが、介護の現場は本当に厳しい。
介護する側が疲弊していき、介護される側は思い通りにならない現実に苛立つ。
この物語にはわがままな青年とそれにとことん付き合う介護士が登場する。
きっとこういう関係性はまれだと思う。
本音でお互いの私生活にまで話を突っ込んでいける。
だから見ていてすがすがしいのかもしれない。
表面だけをなでるような思いやりは、本当の思いやりではない。
それを表している映画である。
監督 ロブ・バーネット(英語版)脚本 ロブ・バーネット原作 ジョナサン・エヴィソン(英語版)『The Revised Fundamentals of Caregiving』製作 ロブ・バーネットドナ・ジグリオッティジェームズ・スパイス製作総指揮 レネー・ウィットジャメル・ダニエル出演者ポール・ラッドクレイグ・ロバーツセレーナ・ゴメスジェニファー・イーリー
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前々回のブログ 映画おすすめ わたしは光をにぎっている
前回のブログ 映画おすすめ Chez le barbier 1896年
法律が女性の権利をはく奪する
「見えない存在」
評価:★4,2
・映画おすすめ 物語
18歳になるエリーは、学校の授業をつまらなそうに聞いていた。
学校が終わり、買い物をして、バスに乗り、家に帰りベッドで眠る母がつけたテレビを消し、自分の食事を作り、無言で食べて、テレビをつけたままソファで眠る。
翌日、学校で昼食中に親友から、なにかあった、と聞かれるが無言のまま。
学校が終わり働いている動物病院に向かい、そこで仕事をする。
終わって帰る途中で待ち合わせた同じ動物病院で働く男と待ち合わせ、車を走らせる。
人の目のないところで車の中でセックスをして、無言のまま家に帰る。
彼女は妊娠していた。
生理が3週間来ないことで、妊娠を確信する。
病院で見てもらって、とアドバイスされるも、病院にはいかない。
産むしかないアルゼンチンの法律。
しかし違法中絶のやり方はいくらでもあった。
親友に相談し、薬で中絶すべく、処方箋がなくても売ってくれる薬局を探し、エリーは薬を手に入れるも、飲むことをためらう。
やがて子供の父親である動物病院で働く男に、子供ができたことを伝える。
男には妻子があり、中絶には賛成していた。
男が探し出したのは、闇で中絶を行う施設だった。
病院で行われるのと同じ施術をする施設であったのだ。
産むことはできない。
母は職場でのトラブルでふさぎこみ、家から出ることもおっくうになり、経済的に子供を育てる余裕も、子供を産む覚悟もない。
ただ中絶する勇気もでなかった。
・映画おすすめ 感想
本作はセリフがほとんどない映画である。
まるでドキュメンタリーのように描かれる、少女の妊娠と中絶のできない世界、中絶する勇気がでない心情。
俳優の表情だけでそれらを語っている映画である。
母親は鬱病に似ている症状で、家計を担っている少女の日常で、突然、妊娠が発覚する。
そこにドラマ性もなければ驚きもない。
ただ鬱々とした空気だけが流れていく。
そして女性の中絶する権利のない世界で中絶するということ。
また中絶へのためらいと恐怖。
鬱々とした空気感の中でそれがひしひしと伝わってくる映画であった。
ちなみに2020年の12月に、アルゼンチン議会は人工妊娠中絶の法案を可決している。
妊娠14週目までならば病院で処置してもらえるようになったのである。
これはアルゼンチンの歴史に残る大きなニュースであり、女性の権利が認められた瞬間のように思える。
監督パブロ・ジョルジェッリ脚本マリア・ラウラ・ガルガレーラパブロ・ジョルジェッリ出演者モラ・アレニージャスディエゴ・クレモネージポーラ・フェルナンデス・ムバラック
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前々回のブログ 映画おすすめ ファイト・クラブ
前回のブログ 映画おすすめ ロンドン動物園のライオン 1896
「わたしは光をにぎっている」
評価:★3.9
・映画おすすめ 物語
二十歳を迎えた澪はシャイな女性で、幼いころに両親を亡くし、祖母に育てられた。
祖母は野尻湖の湖畔で民宿をやっていたのだが、入院することとなって、澪は東京の父親の昔の友人のところへ預けられることになる。
東京へ上京し、銭湯を経営する三沢のところで下宿しながら、仕事を探すことにするのであった。
スーパーのアルバイトをするのだが、長くは続かず、やることがなくなった澪のところへ、祖母からの電話があった。
やれること、目の前のことからやりなさい。
その言葉を聞いた澪は、翌日から三沢が経営する銭湯で働くことにした。
三沢も何も言わず、澪に掃除のしかた、湯の沸かし方などを教えるのだった。
そんな中で銭湯のある下町の人たちと触れ合ううちに、何もできない自分がいやになることもあった。
そんな時、異国人の食堂で励まされたりと、東京でなんとか生きていた。
ところが区画整理にため銭湯の立ち退きが迫っていたことを三沢から聞いた澪。
そんな折、育ててくれた祖母が亡くなり、いったん故郷へ帰るのだった。
そこで祖母との思い出を振り返り、祖母からもらった詩集の言葉を思い出す。
そして一緒に来た三沢に銭湯を最後までやりましょう、と澪はいうのであった。
・映画おすすめ 感想
本作は一人の女性の物語と同時に、ドキュメンタリーという側面も兼ね備えた映画になっている。
本作で使用された銭湯は、実際に存在する銭湯であり、撮影後、実際に経営者の高齢化を利用に閉店してしまっている。
さらに本作にはドキュメンタリー映画監督の卵の青年が登場し、町の今しかない姿を撮影しているのだが、そこの部分は本当の商店街の人々を撮影している。
本作は日本が忘れ去ろうとしている、大切な文化や歴史、人情、そういった言葉では軽く聞こえるが、重たい物をフィルムに残している。
無くしてはいけないものを、日本は無くし続けているのかもしれない。
監督 中川龍太郎脚本 中川龍太郎末木はるみ佐近圭太郎製作 藤村駿木ノ内輝製作総指揮 和田丈嗣出演者松本穂香渡辺大知徳永えり吉村界人忍成修吾光石研樫山文枝
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前々回のブログ 映画おすすめ ミッションインポッシブル フォールアウト
前回のブログ 映画おすすめ コンサバトリープログラム 1895年
弱気な男が出会った行かれたやつ
「ファイト・クラブ」
評価:★3.8
・映画おすすめ 物語
自動車会社でリコールの仕事をして各地を飛び回る、僕、は自宅をどんな高価なもので埋め尽くしても、不眠症に悩んていた。
精神科に行くと、世の中にはもっと辛い人がいる、と言われ睾丸の癌患者の集まりを紹介される。
そこで感情移入してしまった彼は、大号泣してしまうのだった。
その日は深い眠りにつくことができ、それから彼は患者だと偽り、様々な病気の患者の会に参加するのであった。
しかし久しぶりに睾丸の癌患者の集まりに出た僕は、明らかにそこにいる女に、感情が揺さぶられるのだった。
マーラとなのるその女性は、僕と同じく会に参加して精神の安定を保っていた。
二人は連絡先を交換し、別々の会に参加することにするのだった。
そんな日々の中、出張へ向かう飛行機の中で、僕は石鹸販売をするタイラーと出会う。
タイラーは家にあるどんなものを使っても、爆弾を作ることができるといい、二人は連絡先を交換するのだった。
出張を終えて帰宅した僕は家が爆破されていることに愕然とし、いきなりかばん一つで放り出されるのだった。
タイラーに連絡した僕は、バーで自分とは正反対のユーモアのあるタイラーに惹かれていく。
タイラーは家に泊めてくれるというが、駐車場で僕に力いっぱい殴れと言ってくる。
何をふざけているのかと思っているうちに、次第に二人は殴り合いになるのだった。
その日から僕とタイラーは廃墟としか思えない家で共同生活を始め、時折、駐車場で殴り合うのだった。
それを見ていた酔っぱらいたちも参加したいと言い出し、次第にルールも定まり、ファイト・クラブ、という殴り合いのクラブがいつしか出来上がっていたのだった。
・映画おすすめ 感想
妙に引き込まれる映画だった。
本作を始めてみたのは、映画をまだ知らない頃で、とにかくなぜ殴り合いをしているのか、何が目的で人が集まるのかわからなかった。
しかし最後を見た時、全てが解決したとき、愕然とする自分がいたのを覚えている。
そしてこの映画が面白いことを認識したのだった。
フィンチャー監督の映画は合わないものが多いのだが、この映画は心に突き刺さった映画である。
監督 デヴィッド・フィンチャー脚本 ジム・ウールス原作 チャック・パラニューク製作 アート・リンソンセアン・チャフィンロス・グレイソン・ベル製作総指揮 アーノン・ミルチャンナレーター エドワード・ノートン出演者エドワード・ノートンブラッド・ピットヘレナ・ボナム=カーターミート・ローフジャレッド・レト
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